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選手育成のコンセプト
選手育成に関しては、日本が目指す指導方法やメディカル体制、セーフガーディングの取り組みなど全てにおいて基準となるものを全国の指導者と共有し、世界をスタンダードにした長期の強化策を推進しています。各年代の世界大会を分析して課題を抽出し、その解決策を全国の指導者と共有。課題を克服して再び世界に挑戦するというサイクルを徹底し、レベルアップを図っています。
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多様なパスウェイ
日本サッカーの特徴の一つとして、子どもからトップアスリートに至るまでに学校部活動やクラブチーム、JFAアカデミーやプロクラブのアカデミーなどさまざまなパスウェイ(道筋)があることが挙げられます。どの道を選んだとしてもそこには熱意ある指導者がいて、学んだりチャレンジしたりする場があり、トップレベルのサッカーにつながる道が開けています。
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JFAチャレンジゲーム
楽しみながらさまざまな動きやテクニックが習得できる個人向けのプログラムです。主に8歳(小学2年生)以下を対象とする初級版「めざせクラッキ!」と、9歳(小学3年生)以上を対象とする中級~上級者版の2つがあります。「めざせクラッキ!」ではステージ1から6に、「めざせファンタジスタ!」ではステージ7から20にチャレンジし、ステップアップすることができます。
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トレーニングセンター制度
有能な選手を年代ごとに集め、一定期間、充実した環境の下で指導するシステムです。全国の各地区から都道府県、9地域、全国へとレベルごとに選抜されていく仕組みで、優秀な選手はユース年代の代表チームに選出されます。女子は、2005年からナショナルトレセン女子U-14(※)を実施しており、なでしこジャパンにも多数の選手を送り出しています。
※2015年まではU-15以下、2016年以降はU-14の選手が対象
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JFAエリートプログラム
将来の日本代表選手を育成する場として2003年にスタートした事業で、U-13/14でそれぞれトレーニングキャンプや海外遠征を行い、個の育成や世界基準の共有を図っています。また、U-15の女子選手を対象に年1回程度のトレーニングキャンプを実施し、U-16日本女子代表につなげています。
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女子GKキャンプ
将来のなでしこジャパンのゴールキーパーを発掘し、育成するプロジェクトで、U-15年代前後を対象に選手を選出し、継続したトレーニングを行っています。
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JFA・WEリーグ/なでしこリーグ特別指定選手制度
将来を嘱望される高校生または大学生年代の選手を対象にした制度で、特別指定選手に認定された選手は所属チームに登録したまま、WEリーグやなでしこリーグ1部の加盟チームの公式試合に出場することができます。
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JFAアカデミー
JFAアカデミーは、「世界トップ10を目指した個の育成」「世界基準を日常に」をキーワードにした選手の育成機関で、福島校、熊本宇城校(熊本)、堺校(大阪府)、今治校(愛媛県)の4校があり、うち福島校が男女、堺校と今治校が女子を対象にしています。将来を嘱望される選手に良い環境と質の高い指導を与え、長期的視野に立った指導を行っており、WEリーグやなでしこジャパンで活躍する選手を多数、送り出しています。
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中学校女子サッカー部フェスティバル
中学校の女子サッカー部を支援する取り組みの一環として開催しているもので、創部間もない女子チームや人数が少ないチーム、創部を目指しているグループなどを対象にしたフェスティバル形式のプログラムです。トレーニングやレクチャー、ミニゲームなどを楽しむことができます。
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アディダス・JFA共同プロジェクト『HER TEAM』
2020年、JFAとアディダス ジャパン株式会社が立ち上げた共同プロジェクトで、主に中学生年代の女子サッカーチームの創設を促進する活動です。JFAの審査を通過したチームを対象に、メンバー募集のための告知ツールやユニフォームの提供、サッカークリニックの開催、外部事務局および47都道府県サッカー協会に配置している女子普及コーディネーターやFAコーチによるチームサポートなど、さまざまな支援でチームを後押しすることで、中学生年代の女子選手が競技を続けられる環境を広げています。
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JFA×MS&AD なでしこ”つぼみ”プロジェクト
2024年にスタートしたプロジェクトで、JFAとMS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社が自治体と連携し、中学生年代女子の受け皿となる地域クラブの創設や運営の支援、事例発信などを行う活動です。この取り組みを通じて、「なでしこ」の“つぼみ”であるU-15世代の女子がサッカーを続けられる環境を広げたいと考えています。対象となったクラブには、JFAが2年間にわたり、運営のサポートや運営費の補助などを行います。
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大会の創設に向けた働きかけ
女子の登録数が中学生年代で減少するといった問題を解消するため、JFAは2016年、国民体育大会(国体/現、国民スポーツ大会)サッカー競技の「少年女子(U-16)の部」創設に向けて本格的に取り組むこととしました。それから2年後の2018年に最終決定機関である日本スポーツ協会の国体委員会で少年女子の部の創設が承認され、2022年の第76回大会から少年男子の部と同様に毎年、少年女子の部が行われることになりました(男女の成年の部は隔年開催に変更)。
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JFA主催大会一覧
U-12年代からO-40年代に至るまで各種カテゴリーの国内競技大会を開催しています。