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【ホットピ!~HotTopic~】第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会がいよいよ開幕
2024年12月24日
高校女子サッカー部の日本一を決する第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が12月29日(日)に開幕します。
今大会から規模を拡大
1992年の創設以降、大会方式や出場チーム数を変更しながら発展してきた本大会は、今回、大きな節目を迎えます。前回大会までは全国9地域の予選を勝ち抜いた32チームが出場していましたが、今大会は47都道府県協会から選出された47チームに配慮5枠(宮城県、東京都、静岡県、大阪府、兵庫県)の各1チームを加えた計52チームが出場します(第33・34回大会のみ52チームとし、第35回大会以降は48チーム(47都道府県代表+開催地1枠)に変更)。全都道府県からの出場となり、真の日本一を争うにふさわしい大会となりました。
昨年度までは32チームが出場。今大会から規模が拡大される
52の個性がぶつかり合う
今大会は11チームが初出場(沖縄県合同を除く)で、いわゆる常連チームから新興勢力まで個性豊かなチームが顔をそろえました。
聖和学園高校(宮城県第1代表)は過去の32大会全てに出場した唯一のチーム。なでしこジャパン(日本女子代表)に選出された経験を持つ曽山加奈子監督が、母校の指揮を執っています。昨年度の令和5年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)で準優勝を収め、今大会の宮城県予選決勝では強豪の常盤木学園高校に3-2で勝利し、33回目の出場を決めました。大会出場回数は、聖和学園高と同じく今大会に出場する北海道文教大学附属高校(北海道)が32回目、神村学園高等部(鹿児島県)が31回目と続きます。
今年度のインターハイは、藤枝順心高校(静岡県)が2年連続3度目の優勝を果たしました。同校は、9月のJFA U-18女子サッカーファイナルズ2024では日テレ・東京ヴェルディメニーナに敗れたものの、中村翔監督は「プレッシングを継続しながら、精度の高い攻撃を繰り広げられるようになれば、インターハイ以上に優位に立つ試合ができるはず」と、夏冬の二冠を見据えています。なお、2チームが出場する静岡県は、県大会決勝で藤枝順心高に1-0で勝利した常葉大学附属橘高校が第1代表の座を勝ち取りました。
インターハイ準優勝の大商学園高校(大阪府)は、U-17日本女子代表として10月のFIFA U-17女子ワールドカップドミニカ共和国2024に出場した太田美月選手、佐藤ももサロワンウエキ選手を擁し、初優勝を目指します。十文字高校(東京都第2代表)の本多桃華選手も同じくU-17女子ワールドカップに出場しており、同大会が隔年開催から毎年開催に変更されたことも、高校年代の選手にとって大きな刺激になっているはずです。
FIFA U-17女子ワールドカップドミニカ共和国2024に出場した佐藤選手(前列右端)、
太田選手(後列左端)、本多選手(後列左から4人目)も今大会で高校女子日本一の座を争う
都道府県予選で最多の34チームが参加した埼玉県予選を制したのは昌平高校で、初の全国大会出場となります。男子サッカー部は今年度のインターハイを制しており、男女そろっての日本一に挑みます。沖縄県代表は、八重山高校、浦添高校、浦添商業高校、陽明高校、興南高校、久米島高校の6校による合同チーム。県予選では延長戦やPK戦などを制して勝ち上がり、全国への切符をつかみました。
本大会を経験して日本代表でも活躍
前回、前々回の決勝には藤枝順心高と十文字高が進出し、2年連続の対戦となりました。いずれも藤枝順心高が勝利し、最多優勝回数を7に更新。一方、その決勝に出場した十文字高の氏原里穂菜選手と早間美空選手はU-20日本女子代表としてFIFA U-20女子ワールドカップ コロンビア2024に出場し、準優勝に貢献しました。
前回、前々回と2大会連続で決勝は藤枝順心高と十文字高の対戦となった(写真は前回大会)
本大会を経てなでしこジャパンで活躍している選手も多く、8月に開催されたパリオリンピックには熊谷紗希選手(常盤木学園高)、山下杏也加選手(村田女子高校)、宮澤ひなた選手(星槎国際高校湘南)、千葉玲海菜選手(藤枝順心高)、藤野あおば選手(十文字高)が出場しました。第15~17回大会(2006~2008年度)に出場し、優勝と準優勝を経験している熊谷選手は「高校生のうちに全国の舞台を経験することは、確実に将来につながる」と本大会の重要性を話し、「出場する選手たちには、試合の当日まで全力で準備し、試合のピッチに立ったら楽しむことだけを考えてほしい」とエールを送ります。
熊谷選手や山下選手ら多くの選手が本大会を経験し、世界のトップレベルで活躍している
2025年1月12日(日)にノエビアスタジアム神戸で日本一に輝くのはどのチームか。12月29日(日)に幕を開ける今大会は、兵庫県を舞台に熱戦が繰り広げられます。
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