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FC東京が“東京ダービー”を制してラウンド16へ 天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会
2023年07月13日
天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会は7月12日(水)に3回戦の16試合を開催しました。味の素スタジアムではFC東京(J1)と東京ヴェルディ(J2)による“東京ダービー”が行われました。
ピックアップマッチ
FC東京 1-1(前半1-0、後半0-1、延長前半0-0、延長後半0-0、PK9-8)東京ヴェルディ
“東京ダービー”の開催は約12年ぶり。試合前から両チームのサポーターによる声援が日中の残暑にも負けない熱量で鳴り響きました。キックオフからエンジン全開、球際で激しいぶつかり合いが展開されました。
最初のチャンスは東京Vに訪れます。4分、左サイドからのFKの流れから奈良輪雄太選手がボレーシュートを狙いましたが、これは相手に阻まれます。15分には右サイドからアルハン選手がロングスローをゴール前に入れ、綱島悠斗選手が頭で合わせますが、左のゴールポストに阻まれました。
FC東京もトップ下に入った塚川孝輝選手を起点にチャンスを創出。8分、左サイドの俵積田晃太、塚川選手を経由し、パスを受けた安部柊斗選手が左足で狙いますが、こちらも相手に当たり得点はならず。
展開の早い攻防が続くなか、先手を取ったのはFC東京でした。20分、中央でディエゴ・オリヴェイラ選手からパスを受けた塚川選手がペナルティーエリアの外からシュート。「ミドルシュートでのゴールは久しぶり。最初はパスをしようと思っていたが、なぜか振り抜けた」と振り返る一振りでFC東京に先制点をもたらしました。
以降は地力に勝るFC東京が徐々に試合の主導権を握っていきます。なかなか流れの中で決定機をつくれずにいた東京Vもアルハン選手のロングスローから攻撃の糸口を探りますが、1点差のままハーフタイムを迎えます。
後半に入るとFC東京はサイドを中心に起点をつくり、相手陣内で攻める時間が増えていきます。しかし、過去には壮絶な打ち合いを演じるなど数々のドラマが生まれてきたダービーマッチ。次の1点は東京Vに生まれます。70分に北島祐二選手の右CKから白井亮丞選手が頭で合わせゴールネットを揺らしました。18歳の白井選手が交代出場してからわずか2分後の出来事でした。
同点となったあともFC東京が押し気味にゲームを進めていくものの、東京Vも体を張って応戦します。終盤には足をつる選手も出てきますが、両者一歩も譲らないまま延長戦が終了。PK戦にもつれ込みます。
PK戦でも両者のプライドはぶつかり合います。ダービー戦の緊張感のなか、両チームともに8人目まで全員がキックを成功させていきます。迎えた9人目、先行のFC東京の東慶悟選手がゴール左上に豪快に決めると、東京Vの千田海人選手のキックはGKヤクブ・スウォビィク選手が阻止。PKスコア9-8でFC東京がラウンド16進出を果たしました。
監督・選手コメント
ピーター・クラモフスキー 監督(FC東京)
カップ戦であり、そして熱のこもった“東京ダービー”ということで、ゲームではいろいろなことが起こると思っていました。経験上、カップ戦では何が起こるか分からないものですから、すべてに対して準備をしなければいけませんでした。それはダービーでも同じことです。選手たちが勇敢に、献身的に信念を持って戦ってくれたと思います。クラブにいるすべての人々の努力だと思っています。そして、サポーターにとって今日の夜が特別になったと思っています。東京は青と赤です。
長友佑都 選手(FC東京)
自分にとっては15年ぶりの東京ダービーでした。だいぶ気持ちが入りました。難しい試合になりましたが、最後は意地とプライドを見せられたと思います。15年前のフッキ選手とのマッチアップが岡田武史さんの目に止まったということで自分のターニングポイントでした。今日、みんな感じるものがあったと思います。若い選手たちがこのダービーの思いとクラブを背負うことの重みを感じることができたのなら良かった。すごく大きな試合になったと思います。
城福浩 監督(東京ヴェルディ)
最後まで応援してくれたサポーターに感謝します。選手たちは本当に頑張ってくれましたが、勝敗に関しては自分の責任です。この借りは同じステージで返さないといけません。今日の悔しさを今シーズンの残りのリーグ戦すべてにぶつけて必ず同じステージで戦ってリベンジしたいと思います。感情が入り交じるこのダービーこそ、Jリーグで最も注目を集める、Jリーグの人気を取り戻していくゲームになると思っています。だからこそ、ヴェルディをJ1にどうしても上げたい、あらためてそう思いました。
白井亮丞 選手(東京ヴェルディ)
絶対に点を取ってやるという気持ちでピッチに入りました。マークを振り切ってそこに完璧なタイミングでボールが来たので当てるだけでした。PK戦はこういう舞台はなかなか経験できないので、いつもどおり楽しもうと思って蹴りました。ジュニアユースやユースでは練習試合などで対戦してきました。どの試合も大切ですが、この試合は重いものだと感じました。みんなも前半から戦っていたので自分もやるしかないと思っていました。
【1回戦】5月20日(土)、21日(日)[予備日:5月22日(月)]
【2回戦】6月7日(水)、14日(水)、21日(水)
【3回戦】7月12日(水)[予備日:7月19日(水)、26日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月2日(水)[予備日:8月9日(水)]
【準々決勝】8月30日(水)[予備日:9月13日(水)]
【準決勝】10月8日(日)
【決勝】12月9日(土)
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