11月14日(火)から11月19日(日)まで、大阪府のJ-GREEN堺でJFAエリートプログラムU-13日韓交流戦を行いました。多くの関係者、選手所属チーム、所属学校、保護者の協力とご理解のもと、全国各地から選抜された20選手が集まり、トレーニングやトレーニングマッチ、レクチャーなど様々なプログラムに取り組みました。

北海道から九州まで、全国9地域から選ばれた20人の選手たちは、初日から最終日まで、それぞれ設定されたテーマを基にトレーニングに臨み、自分のストロングポイントや課題を見つめ直し、自身の力を100%出せるように取り組みました。

2日目と4日目にはU-13韓国代表と試合を行いました。このカテゴリーとしては初の国際試合で、選手たちは緊張感をもって試合に臨みました。試合はインテンシティの高いゲームとなり、一進一退の攻防が続きましたが、1-2というスコアで敗戦となりました。

2試合目は、1試合目で得た経験を生かしながら、インテンシティを高く持って戦い抜き、自らのストロングポイントを積極的に出したプレーを見せました。終盤に韓国の猛攻を受けたものの粘り強く戦い抜き、最終スコア1-0で勝利しました。

韓国チームとの合同トレーニングでは日本と韓国の選手が同じグループでミニゲームを行い、どのチームも勝負にこだわりながら楽しんでプレーしていました。

オフザピッチでは、担当スタッフからメディカル面、映像分析等様々なことが選手たちに伝えられ、多方面から学びを得た様子でした。

また、オフザピッチプログラムとして、日韓合同でグループをつくり大阪なんばの観光とワールドカップアジア2次予選の初戦のミャンマー戦を観戦しました。ジェスチャーや携帯の翻訳アプリなどを活用し、悪戦苦闘しながらもコミュニケーションを積極的にはかり、最終的には和気あいあいとしたムードで選手たちはとても刺激を受けている様子でした。

ピッチの内外で様々な刺激を受け、選手たちは自身の強みと弱みを認識し、より成長するための模索をした活動期間となりました。今回の経験を所属チームに持ち帰り、日常でも切磋琢磨、試行錯誤を繰り返しながら、世界で戦えるように成長するために自身で考え、積極的に行動していきます。

監督・選手コメント

三浦佑介 監督（日本サッカー協会）
今年度3回目となるJFAエリートプログラムU-13キャンプを、日韓交流戦として大阪J-GREEN堺にて開催しました。今回は日韓交流がメインの活動となり、U-13韓国代表との2試合行うプログラムとなりました。勝敗は1勝1敗でしたが体格やフィジカルで勝る相手に対して、日本の選手はそれを恐れずに攻守において前向きに積極的なプレーをしてくれました。合間にはオフザピッチプログラムとして、日韓合同でのミニゲーム大会、小グループでの大阪なんばの散策を行い、身振り手振りでコミュニケーションを取って楽しそうにしていました。またキャンプ中にワールドカップアジア2次予選があり、両チームの選手は日本代表戦を現地で観戦することができ、将来の日本代表を目指す選手にとって大きな刺激となりました。
世界に羽ばたく選手たちが今回のような色々な経験をすることで、より世界を身近に感じてくれればと思います。
今回のキャンプに派遣していただいた所属チームの関係者の皆さま、保護者の皆さま、開催にご尽力いただいたすべての皆さまにあらためて感謝します。

FP 竹内悠三 選手（名古屋グランパスU-15）
今回の日韓交流戦では将来大きな目標を叶えるために必要なことをたくさん学ばさせていただきました。
世界という日本を越えた相手と試合をする貴重な経験をさせてもらい、フィジカルの部分や勝負強さなどこれからもっと伸ばしていかないといけないことを気づかせてもらうきっかけとなりました。
また約5日間韓国の選手達と交流して、最初は言語の壁で上手くコミュニケーションが取れなかったですが、試合をしたり、一緒に時間を過ごしていく内に言語の壁を乗り越えて、仲間となりライバルにもなりました。
そして今回日韓交流に参加させてもらったのは、スタッフの方やJFAの方、そしてチームメイトや家族などのたくさんのサポートがあってこそだと思うので感謝を伝えたいと思います。またこの場所に帰ってくるために、人一倍責任もって自チームでプレーします。