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今年度初めてのJFAエリートプログラムU-14トレーニングキャンプが終了
2023年07月03日
福島県のJヴィレッジで実施していたエリートプログラムU-14トレーニングキャンプが7月2日(日)、5日間の活動を終えました。
北海道から九州まで全国9地域から選ばれた22名の選手とスタッフは、集合後、抗原検査を受け、全員の新型コロナウイルス陰性を確認してから活動を開始しました。
全国から集まった選手たちは、初日から最終日までそれぞれ設定されたテーマをもとにトレーニングに臨み、自分のストロングポイントや課題を見つめなおし、自身の力を100%出せるように取り組みました。
4日目に実施したトレーニングマッチでは、尚志高校の1年生と試合を実施しました。2学年上の選手を中心としたチームが相手で、早いスピード・フィジカルを伴うプレーに対して戸惑う部分も多くありましたが、次第に修正をし、インテンシティを高く持って戦い抜き、自らの課題を把握する貴重な機会になりました。
オフザピッチでは、毎晩のミーティングで担当スタッフからメディカル面、フィジカル面、自身の経験、今まで見てきた選手を例にあげながら日常での意識をいかに高く持つかなど、様々なことが選手たちに伝えられ、多方面から大きな刺激を受けている様子でした。
また、双葉郡双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館にも行きました。今回集まった選手たちは2011年当時はまだ1歳です。今回の会場であるJヴィレッジは東北地方にあり、そのほか東日本大震災でどのようなことが起こったのか、まだまだ復興半ばであるということを学び、普段当たり前にサッカーができる環境に改めて感謝しなければならないということを感じる機会となりました。
オンザピッチ、オフザピッチ両方で様々な刺激を受け、自身を成長させるために模索した活動期間となりました。選手たちは今回の経験を自チームに持ち帰り、日常でも切磋琢磨して取り組み、トライ&エラーを繰り返しながら、成長できるように自身で考えながら、積極的に行動していきます。
監督・選手コメント
木村康彦 監督(JFAコーチ)
福島県のJヴィレッジで「自分を知る、味方を知る、サッカーを知る」をテーマにエリートプログラムU-14の活動を行いました。ガイダンスではこれまでにエリートプログラムに参加した多くの選手が、その後にFIFA U-17ワールドカップやU-20ワールドカップを経験して成長していること、全国から集まった22名のタレントと一緒にトレーニングや試合をすることで、改めて自分の長所や課題に気づき、お互いに切磋琢磨できる貴重な機会であると伝えました。スタッフも全力でサポートしました。トレーニングでは状況に応じてテクニックを有効に発揮するために、オフの準備や観ることの大切さに働きかけました。そして、味方、相手、プレーエリア、数的状況などの多く判断材料をもって的確な判断をグループで共有してプレーするために、身体だけでなく頭を休めないこと、そして攻守に関わりを多くすることに重点を置きました。また、オフザピッチにおいても、スタッフ全員がそれぞれの分野を担当して工夫をこらしたミーティングやグループワークで、選手に考える機会を作ってくれました。また、3日目の午後には東日本大震災・原子力災害伝承館を訪れて、それぞれが心に衝撃を受けたと思います。
尚志高校や最終日の紅白戦では、勝利を目指して拮抗したゲームをする中で、選手がトレーニングしてきたことに積極的にトライし、各自のストロングをチームのために全力で発揮する素晴らしいプレーを多く観ることができました。無限の可能性をもった選手たちがこの活動を通じて得た刺激や経験をきっかけに、さらに成長していくことを期待しています。
選手を派遣してくださったチーム関係者と保護者の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。
FP 熊田佳斗 選手(大宮アルディージャ U-15)
今回このプログラムのメンバーに選出していただけたことを本当に嬉しく思います。また、このキャンプでサポートしてくださった監督、コーチ、そして、このキャンプに関わってくれた人達に感謝しています。自分はU-13の時にフューチャーに選出していただきました。ですがエリートには選出されなかったので悔しい気持ちでいっぱいでした。そのため今回は今持っているものを全部出そうという気持ちでやりました。
全国の中から22人ということもあってすごくレベルの高い選手とできて刺激を貰えました。尚志高校とのトレーニングマッチでは、2学年上ということもあって、スピードや技術、判断のスピードとかも違ったけど、「関係なく思いっきりプレーしよう」という気持ちで立ち向かいました。結果は3-3のドローでしたが、いい経験ができたので良かったです。
ミーティングで一番印象的だったのが、サッカー選手は主観より客観が大事と言っていたことです。その中で一番心に残った言葉が、「人の価値を決めるのは自分じゃない」。この言葉が頭の中に残りました。なぜなら自分が評価をつけるのではなく監督やコーチが決めるからです。
また、AFC U-17アジアカップのイラン戦を全員で見ました。その姿を見て早く日の丸を背負いたいと思いました。まずはU-15の日本代表に選出されるためにこの5日間で学んだことを自チームに帰っても意識してやっていきたいと思います。繰り返しになりますが、このプログラムに選出いただいたことを嬉しく思います。また韓国遠征に選ばれるように日々努力していきたいと思います。
FP 松本空 選手(セレッソ大阪U-15)
今回のエリートプログラムで全国トップレベルの選手たちとサッカーができて楽しかったと共にとても刺激的な5日間でした。ピッチ内では基礎の部分を練習しながら、試合の中でしっかり自分のストロングを出せるようにプレーできました。特に尚志高校戦では2学年上と言うことを言い訳にせずハードワークして戦えました。自分自身はストロングのスピード・対人を出すことができ、良いアピールになりました。ピッチ外では東日本大震災・原子力災害伝承館に行きました。その中で日本中がどれだけ復興のために苦労したかを学び、自分の心に強く突き刺さるものがありました。自分が当たり前にサッカーができていることに感謝しなければならないと再確認しました。
今回のエリートプログラムで経験できたことを自チームに持ち帰り、チームの底上げができるようにこれからも自分に矢印を向けて切磋琢磨して頑張ります。このような素晴らしい機会をいただき、とても嬉しいです。ありがとうございました。
FP 髙木瑛人 選手(鹿島アントラーズジュニアユース)
今回エリートプログラムに選ばれ各地域から集まったトップレベルの選手たちと一緒にプレーをできたことは大きな経験になりました。自分は高さとフィジカルを武器に挑戦しようと臨みました。高校生を相手に試合をさせていただいて足りない部分を実感しました。苦手な守備の連動性は課題となりました。良かった点は裏のスペースの取り方、ヘディングの高さでした。もっとストロングポイントを伸ばし、決定力を上げていきたいと思います。課題の残るキャンプでしたが、この貴重な経験を無駄にすることなくチームに持ち帰り克服していきます。日本代表に必要となる選手を目指し、次回以降も選ばれるよう結果に拘っていきます。今回のキャンプに関わった監督やコーチ、選手の皆様ありがとうございました。
JFAエリートプログラムは、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。
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