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エリートプログラム女子U-13活動、初のトレーニングキャンプをJFA夢フィールドで実施
2023年06月28日
6月23日(金)から26日(月)、千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドで、今年度初めてのエリートプログラム女子U-13のトレーニングキャンプを実施しました。北海道から九州まで、全国9地域から選ばれた46名の選手がJFA夢フィールドに集まり、4日間のプログラムに取り組みました。
フィジカル測定、2つのグループに分かれて4回のトレーニングに加え、4日目の最終日にはAグループ対Bグループで、練習の成果を試す紅白戦(20分×3本)を実施。互いの攻防は続き2-2で終了するかと思われましたが、Bグループが終了間際に1点押し込み、2-3でBグループの勝利となりました。初日から最終日までそれぞれ設定されたテーマを基にトレーニングに臨み、自分のストロングポイントや課題を見つめなおし、自身の力を100%出せるように取り組みました。
初日に実施したフィジカル測定では川原布紗子フィジカルコーチのもと、10m、30m、40m走のスプリント、シャトルラン、YOYO、アローヘッドのアジリティ、バウンディング、立ち幅跳びの計測をし、夜のミーティングで測定結果のフィードバックを行いました。なでしこジャパン(日本女子代表)の測定の映像を見て、速さや身体の使い方の自分との違いの比較もでき、フィジカルの重要性、食事や休息、フィジカルトレーニングなど日常からコンディショニングに取り組むことが良いプレー、成長に繋がるということを学びました。
また平林芙美江トレーナーによる食事の摂り方についてのレクチャーがあり、女性アスリートとしての必要な知識と身体との付き合い方を学習しました。まだ中学生になったばかりの選手たちにとって、食事の摂り方については特に学ぶことが多かったようです。
3日目午後には、佐々木則夫なでしこジャパン元監督(女子委員長)が視察に来られ、トレーニング前に激励をもらいました。
全国から集まったライバル達と、オンザピッチ、オフザピッチ両方で様々な刺激を受け、今回の経験を所属チームに持ち帰り、10月に行われる次のエリートプログラム活動の韓国遠征で、互いに成長して会える事を約束し帰路につきました。
監督・選手コメント
横道玲香 監督(JFAコーチ)
今回の活動は、中学生になってから初めて行うJFAエリートプログラム女子U-13キャンプでした。今年度最初のJFAエリートプログラム女子U-13キャンプはGK6名、FP40名の計46名の選手で行いました。集合時は初めてのエリートキャンプで緊張した面持ちの選手が多かったですが、日を重ねるごとに自分らしさを表現し仲間とコミュニケーションをとりながら明るく活動を行ってくれました。オープニングでオンザピッチ・オフザピッチともに『自分で判断して実行出来る選手になろう』ということを共有し、失敗を恐れずまずはやってみよう!とトライすることや自分の100%を出し切ることを約束しました。4日間という限られた時間の中で、フィジカル測定、攻撃と守備それぞれをテーマとしたトレーニング、最終日には締め括りの紅白戦を行いました。期間中には自主トレ中のなでしこジャパンの選手たちと写真を撮ってもらうことができ、活動へのモチベーションに繋がったと思います。最後になりましたが、新しいシーズンが始まりリーグ戦があるにもかかわらず快く選手の招集に応じていただいたチーム関係者の皆様、保護者の皆様、その他にも開催にあたってご尽力いただいた全ての関係者の皆様に心からお礼申し上げます。
GK 宮地絢花 選手(INAC神戸テゾーロ)
私がエリートプログラムで学んだことは、コミュニケーションがとても大事だということです。それは、コミュニケーションをとることによって、その人の得意なプレーや苦手なプレーが分かって、その人その人に合わせたプレーをすることができるからです。気付いたことは、いろんな人に協力してもらって、今の自分がいるということです。エリートプログラムに選んでいただいたことも、いつも厳しく指導してくれている監督やコーチのおかげです。この4日間を通して、全国にライバルができたことをとても光栄に思います。エリートプログラムで学んだことをチームに持ちかえり、正しい体の使い方だったり、自分がチームを勝たせられるよう頑張ります。最後に、いつも支えてくれているチームの仲間や家族に感謝を忘れないで、なでしこジャパンに選ばれるように頑張りたいと思います。
FP 花澤麻里衣 選手(藤枝順心サッカークラブジュニアユース)
私はこのキャンプに参加する前にいくつかの目標をたてました。このトレーニングでたくさんの事を吸収し、自分のレベルUPに繋げる事、そしてチームに帰った後、学んだことを生かす事です。タイミング良くボールを受ける、一つ一つを大事にブレーする、そしてどんな時も周りをよく見て状況を把握することが重要だと学びました。他にもパスの制度、ボールの奪い方など細かいアドバイスを頂いてよりよい方法を考えながら実戦することが出来ました。夢を掴む為にはたくさんの努力をしなければならないことに気付き、自分自身を大きく変化させるチャンスを頂いたと思います。このような素晴らしい経験をさせて頂き有難うございました。本当に楽しみながらたくさんの事を吸収出来たのがとても良かったと思います。そしてこのトレーニングキャンプを終え、私がサッカーをするにあたって携わってくれた方々や日頃から支えてくれた方々に感謝したいと思いました。
FP 大藪妃紗 選手(神村学園中)
私がこのエリートプログラムに参加して学んだことは2つあります。1つ目は自分でコンディションを管理するということです。毎日好きな物だけを食べ、野菜を食べなかったら、体調が悪くなったり骨が弱くなったりします。なのでここで学んだ基本的な食事の形を心がけていこうと思いました。2つ目はサッカーのところで、少しでもシュートコースがあったら積極的にシュートを打つことです。完全に相手を抜かなくてもボールを少しだけずらしたらシュートか打てることを学びました。私はこのエリートプログラムに参加して、たくさんの仲間とコミュニケーションをとること、試合中に自分が思ったことを発言することを学びました。チームに帰ったらエリートプログラムで学んだことをみんなに教えて、チーム全体を強くしていきたいです。またたくさんのチームメイトと切磋琢磨しながら、チームの日標である「全国ベスト4」に貢献できるように頑張りたいです。そして、今回空港まで送ってくれた学校の先生、JFAコーチの方々に感謝し、サッカーで恩返しできるようにしたいです。
FP 高橋楓 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
今回のキャンプで、攻撃・守備・切り替え、そして「自分で判断して実行する」ということを学びました。攻撃では常にゴールを目指し、守備ではアプローチの速さ、ねばり強くやること、取られたあとの切り替えについて練習しました。自分よりもたくさん上手い人がいる中で、どのようにしたら相手に通用するか等を考えながらプレーすることができました。プレスの速い相手に対してワンタッチを使うと簡単に抜けたり、チャンスを作れるきっかけになりました。色々な地域から、色々な人が来て緊張したこともあったけれど、たくさんの人と交流しプレーできたことに誇りをもち、できたこと、できなかったこと等、みんなと違う良さ、改善点を知ることができ、新たな発見ができたので、次に生かしていきたいです。4日間疲れたし大変なこともあったけれど、とても楽しかったです。
FP 川原未夢 選手(高知学園高知中)
まず飛行機の移動や空港の出方など、初めてのことが多くとても心配でした。それでも空港に着いた時やホテルに着き、初めて出会う仲間がたくさん話しかけてくれて、多くの友達、高め合う仲間ができました。そして自分からもコミュニケーションをとることができました。トレーニングではレベルが高く、1日目のフィジカル測定の結果で落ち込んでしまうことがあったけど、自分の欠点を知れたことはとても良かったです。2日目は「ゴールを目指す」を目的にトレーニングし、体をしっかりかぶせてシュートをうつことを意識しました。トレーニングをするまでに、自分たちでホテルからグラウンドまでAEDやクーラーボックスを持っていったり、ゴール運び、トレーニングの準備を積極的に取り組むことができました。サッカーのプレーだけではなく周りのちょっとした事に気付き判断することの大切さを学びました。3日目の守備の練習では、体の向き、足を横に並べないこと、飛びこまずについていくことを意識しました。3対3のトレーニングでは、ボールを持っている相手に対して縦と中のどっちをきればいいのか分からなかった時はチームメイトに聞いたりしました。ゲームの時、ボランチは間に入ってボールを受けることが多いので、ただ受けるだけではなく、受ける前のフェイントや首振りを教わりました。常に自分で判断し実行できるように、これからいつでも意識していきたいです。トレーニングキャンプでは、トレーニング前の事やトレーニング後、そしてトレーニング中の事等、大切な事を学ぶことができました。これを自分のチームにも伝えていきたいです。ありがとうございました。
JFAエリートプログラムは、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。
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