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オフザピッチの活動 〜JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.18
2021年11月18日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー熊本宇城のレポートを担当するのは藤山卓コーチです。
“労作”を通した選手の様子
JFAアカデミー熊本宇城で12期生(中学2年生)を担当している藤山です。12期生の入校時から担当し、今年で2年目を迎えます。今回は、オフザピッチでの選手の様子についてお伝えします。
2年生の学習・農作業委員が中心となって、5月から10月にかけてナスの栽培を行いました。事前にスタッフから土作りや野菜の育て方について指導があり、掲示物などを通して出された活動計画を確認してから栽培をスタート。土作りではナスが十分に育つように堆肥や石灰を混ぜ、また苗を植えた後には支柱を立て、幹を安定させました。他にもナスが水分をたくさん吸収できるよう、気温の低い朝や夕方に水やりを行う工夫を施しました。そして収穫の際は、果実を傷つけないように注意して、茎の2回切りを実施。今回の労作を通して、多くのナスを収穫することができました。
先日、ナスの栽培を終え、玉ねぎの植え付けに入りました。前回のナス栽培の経験を通して、土づくりではできるだけ土をほぐし、玉ねぎの苗を土に埋めすぎないよう行いました。今回は9本の苗を植えることができ、選手たちは、玉ねぎがこれからどのように成長していくかを楽しみにしていました。
学習時間の様子
JFAアカデミー熊本宇城では学習習慣を身に付けるために、毎日1時間以上の学習に取り組んでいます。
学習の内容は、学習サポートを担当しているスタッフから出される課題に取り組んだり、選手たちが作成した定期テストの対策問題に取り組んだり、また中学校で使用している自学ノートで予習や復習を行い、それぞれが自分なりの勉強方法を身に付けています。学年ごとにまとまって勉強する場面では、仲間に聞いたり、教えたりする選手もいて、助け合いながら学習している姿が見られます。
ミーティングの様子
自分たちの生活を振り返り、出てきた課題を改善するために、選手主導で学年ミーティングを時折行っています。その際は司会者を決め、記録係がホワイトボードを活用し、全員にわかるように書いていきます。メモをとる係は、話し合いの内容をまとめ、ミーティングで話し合ったことをスタッフへ報告してくれます。また、ミーティングが決められた時間内に収まるようにタイムキーパーを設定し、時間の経過を司会者に随時伝えていきます。
話し合う内容は、例えば洗濯について、取り忘れている仲間の洗濯物をどうしたら良いかなど、集団生活の中において、自分に何ができるかを考え、どのように行動したら良いかについてです。ミーティングの運営も選手たち自身がそれぞれに役割を持ち、工夫しながら進めています。
オフザピッチの活動が、サッカーに通じるように
選手たちはアカデミーでの寮生活を通して、オフザピッチでも多くのものを学ぶ機会があると考えています。1年生の頃は、先輩たちの様子を手本にしながら、時間に間に合わせることに必死な様子でしたが、2年生になると自分が何をすべきかを徐々に理解できるようになり、自ら発言し、互いに声を掛け合いながら、主体的に活動できる場面が増えてきました。
これからも、様々な活動を通し、選手が主体的に行動している機会を大事にし、選手一人ひとりが自己実現できるようにサポートしていきたいと思います。
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