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アカデミー福島女子 2020年度 リーグ戦・カップ戦報告 ~JFAアカデミー福島女子 スタッフ通信Vol.18

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2020年11月04日

アカデミー福島女子 2020年度 リーグ戦・カップ戦報告 ~JFAアカデミー福島女子 スタッフ通信Vol.18

JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島女子のレポートを担当するのは山口隆文チーフコーチです。 

2020年度 U-15 東海リーグ近況報告

新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅に遅れたU-15 東海リーグは、無観客試合ながら9月5日にスタートしました。大会を企画運営して下さっている関係者の皆様に感謝申し上げます。
すでに5節が終了し、チームは5試合負けなしの全勝で首位を走っています。けが人が多く、サブの選手が1人しかいない試合もありましたが、アカデミーの目標である「攻守に意図的なサッカーを展開しよう」を念頭に置きながら戦い、何とか勝ち点を重ねることができています。例年より怪我が多いのは、やはり長い自粛期間があり思うように練習できなかったことが影響していると思われますが、出場した選手は試合ができる喜びを全身で表現し、全力で試合に臨んでいます。特に1年生はU-12 年代とは違う環境(ボールの大きさ、グラウンドの広さ)に最初は苦労していましたが、徐々に慣れて今では自分の良さを出しながらチームに貢献できるようになってきています。引き続き日々の練習の質を上げ、試合で通用するテクニックを磨き、少しでも意図的なサッカーができるようにしてもらいたいと思います。

2020年度 チャレンジリーグ近況報告

チャレンジリーグは、なでしこリーグよりも約1か月遅れの8月22日に開幕しました。今年のリーグ戦はEAST6チームによるホーム&アウェイの10試合ですが、6試合を終えた時点で3勝3分の勝ち点12で首位を走っています。アカデミー福島は「攻守に意図的なサッカーを展開しよう」を念頭に試合に臨んでいますが、負けてはいないものの、意図的に奪い、意図的に相手を崩してシュートシーンを作り出している数はまだまだと思っています。意図的なプレー数を増やすためには、仲間と判断の共有を図ることは不可欠です。そのためには日々のトレーニングからコミュニケーションを図り、プレーの原則を基にした「自分たちの攻撃と守備を創る」作業を積み重ねることが大切です。ようやく日々の練習の中でも、お互いのプレーの意図を説明したり、要求を出し合う様な場面が増えてきましたが、更にコミュニケーションを増やすためにも、仲間の特徴(特にストロングポイント)をより知る必要があります。そこで、これまでの試合映像から、選手1人1人に「自分の特徴(ストロングポイントややりたいプレー)」を抽出し、3分間のプレゼン用に映像編集をしてもらいました。その映像を使った選手のプレゼンには課題が多かったものの、仲間のプレゼンを聞くことで、あらためて仲間の特徴ややりたいことを確認できてよかったと選手は言っていました。こういう取り組みの成果もあり、誰が試合に出ても判断の共有が増え、攻守に意図的なプレーが生まれてきていると感じています。残り4試合、より意図的な守備でボールを奪い、意図的な崩しでシュートシーンを増やし、ゴールを奪って勝ち点を重ねていきたいと思います。

2020年度 皇后杯東海予選

皇后杯東海予選の第1試合は9月27日に三重県のスポーツの杜鈴鹿グラウンドで、愛知県代表の愛知東邦大学と対戦、相手のリトリートした守備に手を焼きなかなか点が取れず、逆にカウンターからピンチもあった試合でしたが、後半取った1点を守り切り、勝利をものにして全国大会への切符を手にしました。
準決勝は三重県松崎市総合運動公園で藤枝順心高校との対戦となりました。藤枝順心高校とは今シーズン、練習試合を含めて4度目の対戦でした。お互いにプレーの特徴を知り尽くした相手で、後半に追いつかれて延長にもつれ込みましたが、両チームとも点が取れずPK戦に突入。経験のないPK戦でしたが、冷静にプレーして勝利を引き寄せました。決勝は準決勝の翌日に同じ会場で行われました。相手はチャレンジリーグでも対戦するNGUラブリッジ名古屋。お互い決定機をものにできず延長にもつれ込みました。その延長後半、GKが弾いたこぼれ球を押し込まれ、0-1で敗れて準優勝に終わりました。
皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会初戦は11月28日に決まりました。対戦相手は、なでしこリーグ2部のAC長野パルセイロ・レディースです。今後も学校生活、チャレンジリーグ、クラブユース東海予選など過密な日程が続きますが、1試合でも多く皇后杯で戦えるよう、日々のトレーニングを大切にしていきたいと思います。

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