ニュース
女子GKキャンプ 中学生年代のGK23名、3日間のキャンプを打ち上げる
2019年09月09日
中学生年代のGK選手が集まった女子GKキャンプは7日(土)、午前と午後の2回トレーニングを行いました。休憩の合間には、今のプレーの良かった点、悪かった点について選手同士で意見交換をする場面もあり、限られた時間の中でも成長しようとする選手たちの姿が見られました。最終日の8日(日)は台風15号の接近のため、トレーニングは中止となりましたが、選手たちは今回学んだことや感じたことをそれぞれのチームに持ち帰り、同じGKのライバルでもあり、仲間たちとまた一回り成長した姿で再会することを約束し合いました。
コーチ・選手コメント
西入俊浩 ナショナルコーチングスタッフ/ナショナルトレセンコーチ
今回のキャンプでは、全国からU15年代の選手23名(U-15:7名 U-14:8名 U-13:8名)を招集しました。今まで継続的にキャンプに呼ばれている選手、今年6月に行われたセレクションキャンプに参加した選手、地域トレセン活動で発掘された選手、夏に行われた全日本女子U-15サッカー選手権大会で活躍した選手と様々な経緯の中で選ばれ、参加した選手は、各プログラムに対して積極的に取り組む姿が見られました。
また、今回のキャンプには、なでしこジャパンの大橋GKコーチに参加していただき、ピッチでの指導やアドバイスをいただきました。夜のミーティングでは、フランスで行われた女子ワールドカップでの戦いや、なでしこジャパンのGKの取り組み、GKの戦術理論と、貴重な話を聞く機会となり、選手たちにとって大きな刺激となりました。同じくなでしこジャパンのアスレティックトレーナーの河瀬トレーナーからも、なでしこジャパンの活動における具体例を挙げていただきながら、食事やセルフケア、コンディショニング面を中心に話をしていただきました。キャンプ期間中での選手のコンディショニングに対する意識の変化も見られ、こちらも大きな刺激となりました。ゴールキーパーとして最大の役割である「ゴールを守る」こと、そして「ボールを奪う」、「攻撃参加」の中で「良い準備をする」ことの重要性をトレーニングや大橋GKコーチのレクチャー、各グループのミーティングから意識して取り組む機会となり、選手の積極的なトライも見られ、「良い準備」をすることで良いプレーにつながることを感じることが出来たのではないかと思います。最終日は、台風による影響で予定を変更しての活動となりましたが、短い期間の中でも様々な刺激を受け、選手の変化や成長を感じることができ、充実した3日間となりました。
このキャンプで得たもの、改めて課題として見られたものを今後の女子GK育成事業に活かしていければと思います。キャンプ実施に際し、ご理解いただき選手の派遣にご協力いただいた所属クラブの関係者の皆さま、そして、素晴らしい環境を提供していただいた、Jヴィレッジの関係者の皆さまに、感謝申し上げます。ありがとうございました。
田島伊織 選手(INAC神戸レオンチーナ)
今回のキャンプでは「良い準備」と「基本の技術」が大切だと感じました。日頃から行っているボールフィーリングやパスなども、1つ1つの細かい部分を意識するだけで難しくなり、とても頭を使いました。普段から形だけでトレーニングを行っていたんだと気付くことができました。ゲームではシュートを打たせないためのコーチングを特に意識してプレーしました。ゴール前では特に強く伝える、絶対に打たせないようなコーチングをすることができました。夜のミーティングでは、なでしこジャパンの大橋GKコーチや、河瀬トレーナーの話を聞きました。大橋コーチには良い準備の大切さを改めて感じることができる話をしてもらい、河瀬トレーナーには代表の選手のピッチ外での話を聞かせてもらい、すごく良い機会になりました。このキャンプで学んだことをチームに持ち帰り勝利に貢献できるようにしたいです。なでしこジャパンとして戦える選手になるために「なでしこらしさ」を忘れずに、on the pitchでもoff the pitchでも常に意識して目標へ向かっていきたいと思います。
遠藤花恋 選手(アルビレックス新潟レディースU-15)
3日目のトレーニングが台風の影響によってなくなり、全部で3回のトレーニングになりました。トレーニング回数が減った中、主にシュートを止めること、ボールを奪う練習を行いました。より良い準備をすることで、シュートに反応して止めることができたり、パワーを持ってボールにアタックすることができるということを改めて実感しました。日頃のトレーニングから、ボールがない時により良い準備ができるように心がけていきたいと思います。とても充実したキャンプでした。このキャンプで学んだことが自分のためになるように日々頑張っていきたいです。
石原百華 選手(高川学園中)
今回のキャンプでたくさんチャレンジすることができました。私は両足のキックを得意としていますが、まだ苦手なことの方が明らかに多いです。特にライナーのボールのローリングダウンが苦手で、足や手の出し方、体を低くもっていくことを指摘されたので、改善するために言われたことを意識してチャレンジできました。ゲームでは、失点もしましたが、良いセーブもできました。
トライしてダメだったことを、改善してまたトライすることをミーティングで聞いたので、今度は成功率や完成度を上げていきたいです。トライすることで気付くものがあることを知りました。これからもどんどんトライして改善するということも忘れず、もっと上手くなっていきたいです。
スケジュール
9月6日(金) | PM | トレーニング | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9月7日(土) | AM/PM | トレーニング | ||||||
9月8日(日) | AM | トレーニング ※台風接近のため中止 |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
女子GKキャンプとは
将来のなでしこジャパンのゴールキーパー(GK)を発掘・育成するプロジェクト。
日本女子サッカーの強化・育成の鍵であるU-15(中学生)年代前後の選手を「強化」「育成」「普及」の観点から選出し、継続したトレーニングを行う。
関連ニュース
最新ニュース
- 日本代表 2024/12/26 なでしこジャパン(日本女子代表) コロンビア女子代表との対戦が決定(2025年4月 大阪/ヨドコウ桜スタジアム)
- 選手育成 2024/12/26 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に山﨑総徳選手(栃木シティフットサルクラブ)を認定
- 大会・試合 2024/12/26 浦和LとC大阪が決勝進出 高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会準決勝
- 大会・試合 2024/12/26 決勝のカードは浦和vsG大阪に決定 高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会準決勝
- 指導者 2024/12/26 2025年度 JFA ゴールキーパーAライセンスコーチ養成講習会 開催要項