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JFAアカデミー福島 恒例の相撲部屋実習
2014年02月08日
JFAアカデミー福島恒例の相撲部屋実習。今年は、昨日(2月7日)から2泊3日の日程で行われ、11人のアカデミー生が力士の皆さんと寝食を共にしながら相撲の稽古やちゃんこ料理など実習しています。
相撲部屋実習は公益財団法人日本相撲協会の協力を得て、毎年JFAアカデミー福島の中学3年生男子を対象に行っているもので、今年で6回目になります。今回は、清水颯人君と宮田和哉君が貴乃花部屋、清水映心君と上野瑶介君が千賀ノ浦部屋、川口詩音君、三浦立君が春日野部屋、冨田翼君、本田大空君が錦戸部屋、延祐太君、服部遼太郎君、安井凛太郎君の3人が錣山部屋の門をたたきました(※)。
実習2日目の今日は、貴乃花部屋で行われた朝稽古に日本サッカー協会(JFA)の大仁邦彌会長が訪れ、大勢の力士に混じって稽古に励むアカデミー生の様子を視察しました。
貴乃花部屋の稽古風景
私たちJFAの関係者が到着した6時過ぎには既に稽古が始まっており、清水、宮田両アカデミー生は稽古場の隅で、緊張した面持ちで四股踏みの稽古をしていました。その後も、力士の皆さんの激しい稽古を横目に、貴翔馬さんら先輩の手ほどきを受けながら、股割りや鉄砲などに取り組んでいました。
貴翔馬さんに手ほどきを受けるアカデミー生
力士たちのぶつかり稽古が始まると、その迫力に釘付け。先輩力士に稽古をつけてもらう若手力士の激しい息づかいや、バシーン、ドスーンという巨漢同士がぶつかり合う音に、取材に行った報道関係者も神妙な面持ちで見入っていました。
そしていよいよアカデミー生の番。貴翔馬さんの胸を借り、まずは清水君が挑戦します。
相撲では、身体がぐらつかないよう、しっかり地面に踵をつけていないといけません。これまでの実習でも、そこを注意されるアカデミー生が大勢いましたが、今回ははじめに教えを受けていたのか、二人ともしっかり土俵に足をつけ、力いっぱいぶつかっていました。
常盤山親方にも「うまかったよ!」と褒められ、まんざらでもない様子。貴翔馬さんも「普通の子は、まともに四股を踏めないものですが、やっぱり(アカデミー生は)すごい」と感心することしきりで、サッカーのエリート選手としての面目は保てたようです。
稽古が終わってインタビューを受けた宮田君は、「サッカーは走リ回る方が多いですが、相撲は狭い中で、手の使い方や足の使い方など違う動きが多いので勉強になります」と話し、清水君も「日本人は海外の人に比べてフィジカルに差があるので、足腰を鍛えて体幹を強くすることは、世界と戦う上で大事だと思いました」と、手応えを感じているようでした。
「サッカーとは別世界なので、稽古は楽しい」と微笑む二人。夕べは力士の皆さんとサッカーの話や生活面のことなどを話したそうです。「食事の内容や量を見て自分なりに感じて、これからに生かしたいと思います」(宮田君)と、力士の皆さんと寝食を共にすることで新たな発見や気づきもあったようです。
視察した大仁会長も「相撲は、力士同士がアドバイスし合いながらやっていて、そういったところもいい勉強になると思う。プロの厳しさ、礼儀、体幹を鍛えることなど、しっかり学んでほしい」と話していました。
ザッケローニ監督のサインが入ったサッカーボール(ブラズーカ)を女将さんに手渡すアカデミー生
最後に部屋の皆さんと記念撮影
(※)下口稚葉、宮本英治の2選手はU-16日本代表に選出されて欠席。林健太は病欠。
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