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6期生USA CAMP(その4)~JFAアカデミー堺ダイアリー~
2019年02月19日
USA CAMP4日目は、11時30分キックオフでサンノゼ・アースクエイクスとの試合がありました。今回のUSA CAMPでは一番重要視している試合です。対戦相手のサンノゼ・アースクエイクスはアメリカのチームらしからぬ丁寧なビルドアップからのポゼッションを重視するチームです。アカデミー堺と共通するコンセプトがあるので、対戦を楽しみにしていました。初戦のNorcal PDPとの試合では、0-2で敗れているので、何としてもゴールが欲しいところです。そして勝利も。
25分を3本で行われた試合は、キックオフと同時に雨が降り出し、一気に気温が下がりました。1本目は拮抗した展開で、中盤での主導権争いの時間が続き、両チームともにゴール前の決定機が少なく0-0でした。アカデミーは初戦に続いて、コントロールとパスの質が課題でした。
ハーフタイムに指示を聞く選手たち
2本目はキックオフからアカデミー堺が主導権を握り、攻撃では1本目に比べるとミスが少なくなっきました。そしてついに9分に田中晴菜が絶妙なコントロールからの見事なシュートを決めました。待望のUSA CAMP初得点です。勢いに乗るアカデミー堺は16分にも田中晴菜が追加点を奪います。
しかし、その後はアースクエイクスが盛り返します。高いDFラインの背後を狙われ、19分に失点してしまいました。このまま2本目は2-1で終了しました。この頃には雨が上がり青空が見えていました。3本目は同点ゴールを目指すアースクエイクスと追加点を狙うアカデミー堺が一進一退の攻防を繰り広げました。しかし、5分に失点した後、追加点を加えることできず0-1、合計2-2の引き分けとなりました。
試合後には両チームで記念撮影
試合後にはアースクエイクスの選手・スタッフ・保護者と一緒に食事をしました。1時間ほどの短い時間でしたが、親交を深める貴重な時間となりました。食事会を企画してくれたのは保護者の皆さんです。ありがとうございました。保護者の何人かと話をする機会がありましたが、みなさんからアカデミー堺の試合内容を褒めていただきました。明日の午前中にはアースクエイクスの選手たちと合同トレーニングが行われます。こちらも楽しみです。
スタッフも記念撮影
午後からは恒例のスタンフォード大学の施設見学に行きました。しかも今回は現役のスタンフォード大学の女子サッカー選手2名が体育の施設を案内してくれました。ともに1年生のソフィア・スミスさんとビアンカ・フェラーラさんです。ソフィアはU-20アメリカ代表で、2017年には全米の最優秀ヤングプレーヤー賞を受賞した選手で、ビアンカはU-20ブラジル代表の選手です。昨日見たサンタクララ大学とはまた違った雰囲気で、スポーツ施設の規模はさらに広くて大きくて、一つ一つの施設の充実ぶりにも驚くことばかりでした。
左がソフィア、右がビアンカ
そして夜はスタンフォード大学で大学バスケットボールの試合を観戦しました。
スタンフォード大学vsUCLAの好カードです。日本の学生スポーツとは比べものにならないくらいの盛り上がり。試合前から観客を飽きさせることのない様々な催し物がたくさん用意されていました。まさにエンターテイメントを追求したスポーツイベントでした。時間の都合で最後まで観戦することはできませんでしたが、大満足のバスケットボール観戦でした。
この日もそれぞれのホームステイ先に戻ったのは遅い時間でした。選手たちはその時間から頑張って、その日の活動レポートを書きます。提出期限は翌朝の集合の時です。しんどいけれど、もうひと頑張りです。
ここからは選手のコメントです。
松永一紗
「試合を終えて私にはたくさんの課題が見つかりました。1つ目は、体幹です。相手選手はとても体幹が強かったです。どんなに強くあたってもボールが取れず苦労しました。世界に通用するためには、もっと体幹の強さが必要だと改めてわかりました。意識をして食事をとることや筋力トレーニングをすることの大切さがわかりました。2つ目はスピードです。スピードで抜かれてしまうと全力で走っても追いつけませんでした。だから試合中は、予測をして相手選手より先に動くなど、常に考えながらプレーしていました。スピードで勝てなくても先に動き出しておけば、対応できることが多かったです。次の試合では課題を意識して取り組みたいです。」
林織羽
「今日はスタンフォード大学を見学することができました。1番驚いたのは、大学内がとても広く、様々なスポーツ専用の施設があり、良い環境でスポーツができているということです。私たちが見学した場所は主に3つで、サッカーの練習場、サッカーの試合場、あらゆるスポーツの選手が使用するトレーニングルームです。中でもトレーニングルームは設備が整っていて選手たちが熱心にトレーニングを行っていました。オフシーズン中は、トレーニングをしても良い時間が厳しく制限されている中でのトレーニングなので質の高い練習を1人1人がしていました。夜は、大学内で男子バスケットボールの試合を観戦しました。会場に1歩踏み入れたらとても盛り上がっていて、日本ではあまり見流ことができない光景でした。ゲームが始まりスタンフォード大学が点を決めると会場はさらに盛り上がりました。また、身体の当たりが両チーム激しく、サッカーと似ていたので、サッカーでもそのぐらい身体を当てられるようにしていきたいです。」
林美希
「スタンフォード大学は1つ1つのスポーツの規模が大きいと思いました。サッカーだけでもロッカールームやたくさんのコートがあり、日本とは全然違いました。トレーニングルームも様々な器具があり、自由に使用することができ、環境が整っていると感じました。アメリカの大学スポーツは日本と違い、たくさんの競技がありました。その中でもビーチバレーや飛び込みなどは日本ではあまり見たことがなく、大学スポーツとしてやっていることに驚きました。スタンフォード大学のスポーツの歴史についても知ることができました。たくさんのオリンピック選手を輩出している大学だということもわかりました。バスケットボール観戦では大学スポーツでもたくさんの観客が来ていて、とても熱気を感じました。大学生だとは思えないプレーや難しいシュートを決めていてとても迫力がありました。」
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