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アカデミー今治の海外遠征活動~JFAアカデミー今治 スタッフ通信Vol.3
2018年11月26日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。
今回JFAアカデミー今治のレポートを担当するのは、木村リエコーチです
スペイン遠征「MIC2018」へ参加
JFAアカデミー今治3回目のスタッフ通信を担当します、コーチの木村リエです。今回は、海外遠征活動についてご紹介させて頂きます。
JFAアカデミー今治は2015年4月に開校しました。現在、在籍している選手は34名、U-15(2期生)が12名、U-14(3期生)が10名、U-13(4期生)が12名で活動しています。日々のトレーニングでは学年ごとや2カテゴリーに分けるなどし、定期的に男子中学生との練習試合も入れながら、刺激を与え切磋琢磨し取り組んでいます。
その中で毎年3月~4月頃にU-14年代の選手がスペイン遠征を行っています。海外遠征の目的は、①海外活動におけるJFAアカデミーのフィロソフィーの実践、自主・自立の成果の検証②海外大会への参加を通じ、世界の女子サッカーの現状・レベルを体感③オフザピッチでのアクティビティを通じて海外の生活や文化に触れる④四国地域の女子選手に参加してもらい、四国地域の発展と地域の女子サッカーの拠点としての役割を果たす、の4点です。
このスペイン遠征では、毎年カタルーニャ州で行われている「MIC2018」という大会に参加します。今年度はU-19~U-12年代までの42か国372チームが参加し、そのうち女子は2カテゴリー(U-19/U-16、U-14/U-12)に分けて大会が行われ、私たちは毎年U-14年代で参加していますが、U-19/U-16カテゴリーで出場します。このカテゴリーは4チーム2グループのリーグ戦で行われ、各グループ上位2チームが決勝トーナメントに進出します。今年度は予選リーグを2勝1敗で決勝トーナメントに進出しましたが、準々決勝のAtletico Madridに2-2(PK1-3)で惜敗しました。
海外遠征で得られた成果
選手たちは自分たちよりも年代が上であるカテゴリーで、海外選手の体格やフィジカルの強さ・スピード、そしてメンタリティを実際に経験する中で試合を重ねるごとに、日本の良さである判断を伴った動きながらのテクニックや攻守に関わり続けることで積極的・能動的に主導権を握ることができ、準々決勝で敗退したものの選手たちは今まで取り組んできた成果を感じ自信を得られることが出来た遠征になりました。我々スタッフも、この大会と選手を通じて「Japan’s Way」、育成年代での重要な取り組みを再確認することができました。
オフザピッチでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いの出来る人間の育成」ということを体現してくれました。問題があってもスタッフに頼らず自ら大会スタッフに話しかけて解決し、海外選手と英語でコミュニケーションをとっていました。また、能動的にセルフコンディショニングを行い、現地の食文化への対応、送迎バスの遅延対応など様々な場面で自らが考えて行動していました。
普段、国内では感じられないことをこのような海外遠征で経験することが出来た選手は、大きな成果と変化を得たと感じています。またスタッフも同様に、日本が世界のトップレベルであり続けるために育成年代で必要な取り組みを再認識できました。今後もこの活動を継続し、「Japan’s Way」を具現化していきたいと思います。
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