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傷害予防と早期発見 ~JFAアカデミー福島女子 スタッフ通信Vol.27
2022年03月15日
JFAアカデミーでは「常に(どんな時でも日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島女子のレポートを担当するのは武川夏奈トレーナーです。
セルフコンディショニング
JFAアカデミー福島女子でアスレティックトレーナーをしている武川夏奈です。今回はJFAアカデミー福島女子で実施している傷害予防、早期発見を目的とした取り組みをご紹介します。傷害予防や早期発見のためには、「自分の身体を知ること」「傷害について知ること」が大切です。
選手は毎朝、体温や体重、脈拍や疲労度など12項目を確認し、その日のコンディションを把握するようにしています。毎日確認することで自らの身体に興味・関心を持ち、セルフコンディショニングを習慣化できるように促しています。また、身体の変化に気づくことで、疲労度の高いときは意識的に入浴や睡眠の質を改善したり、入念にケアを行うなど、選手が自ら日常生活を見直すことができるように声かけを行っています。
体組成管理
中学生、高校生ともに月に1回、体組成を測定しています。成長期には、成長段階の各時期に起こりやすい障害があると言われています。中学生、高校生の選手は成長期にあるため、各選手の成長段階を把握することで、どのような怪我が起こりやすい時期なのか、怪我を予防するためにどのようなセルフケアを行えばいいのかを知ることが出来ます。
また中学生、高校生の女子選手は、女性ホルモンの働きによって体重や体脂肪率も急激に変化します。定期的に体組成を測定することで、身体にどのような変化が生じているのかを把握し、時期に応じた身体づくりができるよう取り組んでいます。
柔軟性・圧痛チェック
傷害予防や早期発見のため、日ごろからストレッチを行ったり、体組成測定とともに月に1回、柔軟性チェックや圧痛チェックを実施しています。
柔軟性チェックは具体的に「立位体前屈」「開脚」「踵臀距離」の測定を実施し、選手が分かりやすいように結果ごとに色分けをしてフィードバックしています。柔軟性の低下がみられる選手は自ら意識的にストレッチを行うよう働きかけています。
圧痛チェックでは脛骨粗面と腰椎の圧痛、腰椎伸展時の痛みがないかを確認し、日ごろから自分でもチェックするように指導しています。
傷害について学ぶ
中学生選手を対象に、傷害について学ぶ機会を設けています。どのように傷害が発生するのか、傷害の発生を最小限にするためにはどのような傷害予防トレーニングやケアを実施するべきかを伝えています。選手が傷害について学ぶことで、自ら積極的に傷害予防に取り組むよう促しています。
このような取り組みを通して、選手自身が自分の身体について知り、傷害についての知識を持ち、積極的にセルフコンディショニングや傷害予防に取り組めるよう働きかけていきたいと思います。
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