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アカデミー福島女子 JFAプログラムの紹介 ~JFAアカデミー福島女子 スタッフ通信Vol.2
2018年08月08日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。
JFAアカデミー福島女子の第2回目のレポートを担当するのは、坂尾美穂コーチです。
今月のレポートを担当する坂尾美穂です。女子U15コーチをしています。JFAアカデミーが開校した2006年からJFAアカデミー福島と堺でコーチを務め、今年で10年目になります(2006年~2011年JFAアカデミー福島、2012~2014年JFAアカデミー堺、2017年~JFAアカデミー福島)。
JFAアカデミー福島女子はU-15、U-18ともにリーグ戦とカップ戦の両方を経験させていただいています。運営に携わっていただいている方々、応援してくださっている方々に感謝の気持ちを忘れず取り組んでいます。
リーグ戦においては、U-15はU-15プレナスなでしこアカデミーカップCENTRALに参加しており、現在2節を残し、6勝1分けの暫定1位です。上位2位で通過すると決勝トーナメントに進出します(10月開催)。U-18はプレナスチャレンジリーグWESTを2位で終えることができました。この結果、後期に1位2位リーグに進出します(9月開催)。
またカップ戦では、U-15は全日本U-15女子選手権大会、U-18は日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)で両カテゴリーともに優勝することができました。
今回は、Off the pitchの取り組み、JFAプログラムの内容について、前期に行ったものを中心に紹介します。
ASE【U-15/U-18合同】
4月下旬に筑波大学にご協力いただき、ASE(Action Socialization Experience:社会性を育成するための活動体験)を行いました。12期生(中1)が入寮して約1ヶ月、今年度初めて6学年そろって行った活動でした。6学年が混在したグループの中で、与えられた課題をグループ全員で意見を出し合い、解決に向けた方策を考え実行し、そして振り返りを繰り返すプログラムでした。課題解決の取り組みを行う中で、お互いがコミュニケーションをとることはもちろんのこと、普段の生活では見えない各々の特徴を分かり合えた活動になりました。
労作体験および調理実習【U-15】
毎年行っているプログラムに田植え・稲刈りがあります。5月には田植えを、10月には稲刈りを体験します。田んぼは地元農家の方にご協力いただいています。5月の田植えでは、古来の方法で機会を使わず手作業で苗を植えます。また、今年は、労作体験に留まらず、稲の実りを実感するために、昨年自分たちが刈ったお米を使って野外調理実習を行いました。
マナープログラム【U-15】
通年プログラムとして実施しているものです。今年は5月に1回目を実施しました。「マナーとルールの違い」をグループディスカッションで議論、発表しました。また、自己紹介の仕方やあいさつの基本を学びました。毎回のプログラムにおいては、昼食をはさんで、午前・午後に行うよう工夫し、食事マナーについても学びを積み重ねています。
コミュニケーションスキル【U-15】
開校当初から取り入れている通年プログラムです。論理的思考能力を養うためのものです。物事や事象を分析する力、違う視点に立つ・相手の立場に立ったものの見方や考え方ができる、自分の考えや意見を相手にわかりやすく伝えるための表現力などを身につけることを目的に取り組んでいます。今年度はアカデミーの現場スタッフが実施しています。
公文【U-15】
中学生は基本的に毎日45分間学習時間を設けています。その最初の20分間程度を使って、公文(数学)に取り組んでいます。各自の能力に合わせて、スタート地点が設定され、それぞれが自分のスピードで進めていきます。
学習の最初に取り入れることにより、自己学習への集中度が高まるという効果もあります。
ゴールセッティング【U-18】
サッカーや学習、コンディショニングなどに対して、自分自身で課題を設定し、短期目標や取り組み計画をたて、実行するプログラムです。1ヶ月毎に、振り返りと分析を行い、新たな目標設定・修正、計画立案を行うプログラムです。
1ヶ月毎の振り返りは監督・コーチに簡単なプレゼンテーションを行い、アドバイスをもらいます。自分で行うこれらの過程とコーチへの毎回のプレゼンテーションを通じて、中学生年代で身につけたコミュニケーションスキルのさらなる発展が要求されます。
ゴールセッティング・プレゼンテーション【U-18】
年間2回、チームメイト、チームスタッフを前にプレゼンテーションを行います。前期は7月に実施されました。1ヶ月毎のゴールセッティングを元に取り組んだサッカーの個別課題について、目標設定の理由、取り組みの方法・実績、そして結果に対する分析、次なる取り組みについて、パワーポイントにまとめて発表します。ここでは、聴衆を前に発表する経験とともにプレゼンテーションの構成・実践を経験します。また、聞き手はプレゼンテーションの内容を評価する経験もします。
東進ハイスクール在宅受講コース【U-18】
高校生が取り組んでいる学習プログラムです。オンラインで学習を進めます。公文同様、各自が進度を設定し取り組みます。
U-18のプログラムはU-15より少なくなります。それは、U-18になると、「何を」「どのように」「いつまでに」「どれくらい」取り組むかを自分自身で設定・設計するからです。U-15年代で身に着けた基本を自分の目標・将来に向けての活動にどう活かすか、自ら計画する力、実行する力がより求められているのです。
アカデミー6カ年での取り組みは、U-15年代に多くのプログラムを通じて良い習慣を身につけます。そしてU-18年代では、「何を」「いつ」「どのような方法で」取り組むかを「自身」で設計し、ライフデザインを作り上げる能動的プログラムへ移行していきます。
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