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待望の公式戦とU-18GKの追求すること ~JFAアカデミー福島男子 スタッフ通信Vol.34

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2020年10月14日

待望の公式戦とU-18GKの追求すること ~JFAアカデミー福島男子 スタッフ通信Vol.34

JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島男子のレポートを担当するのは山岸 範宏GKコーチです。

プレーで感謝を示し、勇気や元気を与えられる存在に

JFAアカデミーでU-18 GKコーチを務める山岸範宏です。就任して今年で2年目になり、昨年に引き続きU-18 GKコーチを担当しています。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、例年3月に行われていた海外遠征が中止になり、4月開幕予定のプリンスリーグ東海、7月開催予定のクラブユース選手権がともに延期されました。
チームとしてはもちろんのこと、個人にとっても未曾有の事態を受け、思う存分サッカーが出来ない歯痒さを抱えた選手もいたかも知れません。
自粛期間が明け、活動を再開してからは感染予防を第一優先に、トレーニングの内容や負荷に関してフェーズを分けて段階を踏みながら個人、チームとして技術面、戦術面、フィジカル面において精度や質を追求しました。
そして9月、多くの関係者の皆様のご尽力をいただき、トップチームは「スーパープリンスリーグ東海」、チャレンジチームは「静岡県1部リーグ」に出場し、待望の公式戦がスタートしました。
1月のチーム立ち上げ時には「リーグ戦での優勝、昇格」を目標に設定しましたが、昇降格無しのレギュレーション変更を受け「支えていただいている方々に感謝を示し、応援してくださる方に勇気や元気を与えられるようなプレーをしよう」とチームの目標を変更しました。勝利を追求した上での全力プレーや相手選手やレフェリーへのリスペクト、チームメイトをサポートする姿勢が人の心を動かすことが出来ることもチームで共有しました。

U-18GKとして追求すること

今シーズンのU-18GKは5人で構成され、「確実なことを確実に。当たり前のことを当たり前に」をベースとしながらチームの勝利に貢献出来る安定感と存在感のあるGKを目指して日々取り組んでいます。
ゲームにおいては毎回4つのテーマを確認し臨むことにしています。

●最大限の準備をした上で確実かつアグレッシブなプレー
●ビルドアップにおいてGKから意図を発信し、受け手がどんなプレー選択肢があるのかをイメージした配球
●ディフェンスライン裏へのボールに対して迷いのない判断・コーチングと安全で確実なプレー
●自チームの攻撃時のリスクマネジメントの徹底

以上のテーマをゲームにおいて実践できるように日々のトレーニングを積み重ねています。
GKトレーニングはその日またはその週として獲得したいテーマ、フィールドプレーヤーとのセッションにスムーズに入っていけるような動作、判断の要素が求められる設定やフィジカル的な負荷の掛け方も考えながら設定し、5人のGKが切磋琢磨しながら取り組んでいます。

ピッチ外におけるGKの取り組み

寮生活でのU-18GKの取り組みとして、2つのことに取り組んでいます。
ひとつ目はコミュニケーションツールとしてGoogleドキュメントを使い、選手がトレーニングの振り返りやゲームでの成果・課題をまとめたり、GKコーチに対して質問をシートに記入し、GKコーチが返信や提案をしています。
オンラインでのやりとりを各々のGKとすることで、トレーニングの最中には伝えきれなかったことやサッカー日記として振り返ることも可能です。選手たちはLINE含めたSNSで短い文章を作成することには慣れていますが、自身の考えやプレーを文章にまとめる作業は頻繁ではなかったので、少なくとも週1~2回のペースで記入するように呼び掛けています。
もうひとつは月1回のペースで行なうジャンプ測定です。毎日のトレーニング前、室内でのエクセサイズの中にチューブを使用したジャンプエクセサイズも取り入れ、その成果が月毎にどのように変化するのかをチェックします。

今後もサッカーができることに感謝し、日々の取り組みの中で新たな発見をしながら、選手とともに成長できるように前進していきたいと思います。

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