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JFAエリートプログラム女子U-13 韓国遠征JOC日韓交流事業が終了

2022年10月10日

JFAエリートプログラム女子U-13 韓国遠征JOC日韓交流事業が終了

10月3日(月)から韓国・坡州(パジュ)ナショナルフットボールセンターで活動していたJFAエリートプログラムU-13韓国遠征が、7日(金)、5日間のキャンプを終えました。
JOC日韓競技力向上スポーツ交流事業としても3年ぶりの活動となりました。

北海道から九州まで全国9地域から選ばれた20名の選手たちは、10月2日(日)に集合し、3日(月)の朝、韓国へ向けて出発しました。
ほとんどの選手にとって今回が初めての海外遠征。空港での様々な手続きなど、韓国へ到着するまでにも選手たちはたくさんのチャレンジをしました。
昼に坡州(パジュ)フットボールセンターに到着し、「エリートとは」のレクチャーの後、午後のトレーニングではパス&コントロール、コンビネーションパスとポゼッショントレーニングで体を動かし、仲間とコミュニケーションをとりました。

2日目には、「ゴールを奪う」という攻撃のテーマ、「ボールを奪う」守備のテーマで午前・午後のトレーニングに加え、オフザピッチでは、韓国の文化やサッカーについて各自調べてきた内容をグループごとにまとめて発表をしました。

3日目の午前中には、韓国女子U-13代表と35分ハーフのトレーニングマッチを行いました。初の海外選手との試合で緊張する選手も多くいましたが、各選手がそれぞれにたくさんのトライをし、2-2の引き分けで終えました。
午後は、「ゴールを目指す」にフォーカスしたトレーニングを行ない、夜は映像を見ながらトレーニングマッチを振り返り、翌日のトレーニングマッチに向けて準備をしました。

4日目の午前中は、韓国チームと合同トレーニングとして5人1組のサッカーテニスを行いました。
言葉は通じなくても、お互いにコミュニケーションを取り合いながら、普段できない経験を積極的にしようとする姿が見られました。
午後は、韓国女子U-13代表と2回目のトレーニングマッチを実施しました。ポジティブなプレーは継続してトライし、前回課題となったプレーには積極的にチャレンジし、4-0で勝利することができました。
夜は、韓国チームとの交流会を開いていただきました。お互いにダンスを披露、お土産の交換をし、短い時間ながらも、選手たちは積極的に交流の時間を持っていました。

また、期間中に2回、スタッフ同士のミーティングを行い、それぞれの国のサッカーの状況や取り組みを互いに共有することができました。
選手だけでなく、スタッフにとっても刺激のある有意義な韓国遠征となりました。

トレーニングマッチ vs. 韓国女子U-13代表

2022年10月5日(水) 10:30キックオフ 試合時間(35分ハーフ)
坡州(パジュ)ナショナルフットボールセンター

U-13日本女子選抜 2-2(2-2、0-0)韓国女子U-13代表

得点
1本目
1分 井上寧々(U-13日本女子選抜)
9分 西出愛悠(U-13日本女子選抜)
24分 失点
32分 失点

トレーニングマッチ vs. 韓国女子U-13代表

2022年10月6日(木) 16:00キックオフ 試合時間(35分ハーフ)
坡州(パジュ)ナショナルフットボールセンター

U-13日本女子選抜 4-0(3-0、1-0)韓国女子U-13代表

得点
1本目
18分 伊藤杏莉(U-13日本女子選抜)
24分 池田柚葉(U-13日本女子選抜)
35分 井上寧々(U-13日本女子選抜)
61分 小久保まい(U-13日本女子選抜)

監督・選手コメント

白井貞義 監督(JFAコーチ/女子担当)
初めての海外でのエリートキャンプで緊張した面持ちの選手が多い中、キャンプ終了時には笑顔が多く見られた活動となりました。
オンザピッチでは、今回のトレーニングキャンプのテーマとして掲げた「本質に拘りそして追求する」についての考えを始めに全員で共有し、最後のトレーニングマッチでは、全員が局面に拘りカバーし合い、体を張ったプレーが何度も見られました。
オフザピッチでも、時間の使い方に少しずつ改善が見られ、仲間同士で解決することや、自分たちで気づき考えることが増えていきました。
選手たちは、海外遠征を経験し受けた刺激を忘れず、所属チームへ戻ってもオンザピッチ、オフザピッチの両方において失敗を恐れず、自らが率先して行動を起こし、何事にもトライして欲しいと願っています。
感染症に不安が残る状況下で、選手を派遣していただいた各選手が所属するチーム関係者や保護者の皆様、多くの関係者の皆様に本活動に対しご理解とご協力を頂いたことに深く感謝申し上げます。

澤浦花穂 選手(ちふれASエルフェン埼玉マリU-15)
私は今回韓国遠征に選ばれて心に決めた事がありました。
少しでも多くのチャレンジをすることと、チームメイトとたくさんコミュニケーションを取る事です。
この遠征中に韓国選抜との試合が2回ありました。
1試合目では、ディフェンスの選手とのコミュニケーションをとることや、個人のテクニック、勝利へのこだわり、ゲーム状況を見極めてプレーを選択するなど、多くの事ができるようになりました。
それとは逆に、課題面としては、自分がゲームをつくるつもりでプレーをしていましたが、キャプテンとしてチームを団結させ、ひとつにすることができなかったり、攻撃に参加するための動きができていませんでした。
2試合目では、できなかった課題を意識してプレーしました。
ビルドアップから得点まで繋がるプレーができたことも良かったし、フィールドが一番良く視えるゴールキーパーとして積極的にコーチングをし、味方を支えることができたと思います。
そしてもう一つ、今年の個人的目標に、失点にこだわってプレーをすることを掲げていますが、2試合目では、味方の助けもあり、無失点で終われたことが嬉しかったです。この韓国遠征で学んだたくさんのことをこれからのプレーに生かせるように日々努力していきます。

角谷瑠菜 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
韓国に来て初日のトレーニングでは、パスアンドコントロールで、止める、蹴るの1つ1つの動作の大切さに気づきました。
ファーストタッチで止める場所を意識することによって、パスを出す場所、自分のドリブルコースの選択肢がとても多くなるのだと感じました。
また、常にゴールを意識することを教わりました。全員がゴールを目指し.意識することによって、相手が内側にしぼったらサイドから攻めるなどして攻撃のパターンが広がることを知りました。
そして、韓国女子U-13代表との練習試合では、技術やスピード、フイジカルなどで圧倒される事もあり、今まで日本だけで戦ってきて、初めて世界基準のプレーを感じることができました。
生活の中では、いつもと違う環境の中で、言葉がわからず困ることもありました。
しかし、生活していくうちに言葉がわからなくても、ジェスチャーや表情などで、お互いに意思表示することができるようになりました。
違う環境でも、伝え方の工夫などによって、通じ合うことができるとわかりました。
この大切な経験をしっかり持ち帰り、今後も日々取り組みたいと思います。

四本帆夏 選手(セレッソ大阪堺ガールズU-15)
日本と韓国では生活が違い、戸惑う事が多かったですが、だんだん慣れてきて、とてもいい時間を過ごせたと思います。
韓国女子U-13との試合では、体の大きさが違って球際で負ける事が多かったですが、攻守共に全員が連動できていたのでよかったです。
パスを出した後の関わり方や、味方のカバー、プレースピードを上げることで楽にプレーする事ができました。
そんな中、最終日にキャプテンをさせてもらったことを誇りに思います。最初はどんな事をすればいいかわからなかったですが、「ありのままの自分でいよう」そう決意し試合に望みました。
結果は4対0で勝利。自分の課題もみつけられて刺激になる試合でした。
これからもひとつずつ壁を乗り越えていきたいと思います。

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