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今年度育成事業ではじめてとなる、ナショナルGKキャンプがスタート

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2020年11月14日

今年度育成事業ではじめてとなる、ナショナルGKキャンプがスタート

多くの関係者や選手の所属チーム・学校、そして保護者の皆様のご協力とご理解のもと、11月13日(金)より福島県のJヴィレッジで、今年度、育成事業としては初めてのキャンプとなるナショナルGKキャンプがスタートしました。

このキャンプは、育成におけるポジション別指導・強化といったテーマのもと、将来の日本代表GK、世界基準のGKの育成を目的とし、年に3回実施しているものでしたが、今年は新型コロナウイルスの影響で今回が初の実施となります。新型コロナウイルス感染予防対策としてJFAが作成した厳格なガイドラインをもとに活動を行っています。全スタッフ、選手は集合時にSmartAmp法検査を実施し、陰性の確認が取れた上で活動を開始しました。

3日間のキャンプのなかで、トレーニング、ミーティング、グループディスカッション、自己分析など様々なプログラムが予定されており、今回のキャンプには、U-14およびU-13年代各10名、合計20名の選手が集まりました。
トレーニングはU-14/U-13それぞれにGKコーチが3名ずつ指導にあたり、この年代で身につけておかなければならない基礎テクニックの習得に向けて徹底的にトレーニングを行う予定です。

U-14では、まず全員でアイスブレイクも兼ねて、鬼ごっこや手でのパスゲーム(投げ方やボールのバウンドを指定)を行いました。その中で、担当コーチ3人が、ボールをしっかり掴めているか、また動きのスムーズさなど選手の特徴を分析しました。その後3グループに分かれて、コーチがそれぞれ3〜4人の選手を担当し、基本姿勢、キャッチング、ローリングダウン、ダイビングなどの基本テクニックをトレーニング。構えるタイミングが正確に取れていたか?ファンブルはしていなかったとしても、一回で正確に掴めていたか?ローリングダウン、ダイビングでボールサイドの足の使い方・重心移動はできているか?など細かなところにコーチ・選手ともにこだわりながら進めていきました。最後は、22mの距離でゴールを向かい合わせ、シュートで得点を奪い合うGKバトルを実施。その中で、選手は勝負にこだわりながらも、トレーニングで進めてきたことを少しずつですが意識できてきているようでした。
U-13でも同様に基本テクニック(基本姿勢からダイビングまで)のトレーニングを行いました。U-14ではコーチがキックでの配球でボールを掴むことを求めていたのに対し、U-13では手投げで配球し、一つ一つのテクニックをフォーム作りから丁寧に積み上げていきました。最後はトレーニングで意識したキャッチングを生かしながらハンドパスでのゲームを行い、それぞれの選手が自分の特徴(得意・不得意)を再確認して終了しました。
夜のミーティングでは、日本代表GK達のトレーニング映像から、基本テクニックのポイントを確認してもらいました。選手達は、今日の自分たちのトレーニングでの気づきやコーチからのアドバイスと照らし合わせながら、日本代表選手達の安定したテクニックを見ることで、テクニックの重要性を再認識していたようでした。

また、昨年度より、アドバイザーとしてGKプロジェクトに参画していただいているフランス・フック(Frans Hoek)氏は欧州在住のため現地に来ることは出来ませんでしたが、オンラインを通じて本キャンプのサポートをいただく予定です。

※フランス・フック氏プロフィール
https://www.jfa.jp/coach/goalkeeper_project/project.html

※例年GKキャンプには、多くの指導者の方に視察に来ていただいておりましたが、今年度は新型コロナウイルスの感染予防対策のため視察に来ていただけない状況です。
この度、より多くの方にGKキャンプ・GKプロジェクトをご理解いただくため、下記グーグルフォームにQ&Aコーナーを設けました。ご質問のある方は以下フォームよりご入力ください。
https://forms.gle/JUgs6n9NyErTpjTB7

コーチコメント

前田信弘 GKコーチ(公益財団法人日本サッカー協会 ナショナルトレセンコーチ)
今年度は新型コロナウイルスの影響で、これまでほとんどの育成事業が中止・延期となっている中、このような全国から集まる事業への参加は、初めての選手、また本当に久しぶりの選手ばかりで、選手達も最初は緊張した面持ちでした。

しかし、トレーニングが進むにつれて、それぞれ自分の特徴を出しながら、今回のキャンプの目的の一つである「テクニックを身につける」ことに拘りながら、取り組む姿を見ることが出来ました。

残り2日間、引き続き、ピッチ内外でコロナ対策を徹底しながらも、同年代のGK達との競争を通して自分の長所・短所、更なる気づきを感じてもらえることに期待したいと思います。

選手コメント

木村光貴 選手(FCグランリオ鈴鹿)
今回は去年に続いて2度目のナショナルGKキャンプに参加させてもらい、スタッフの方をはじめ、関係する全ての人に感謝しています。
そして新型コロナウイルスの影響がある中でキャンプを行える環境を整えて頂いたことにも感謝したいです。
今日のトレーニングでは基礎を徹底しました。自分では出来ていると思っていた所も実際には出来ていなかったりして、自分だけでは気づけないところも、コーチからどこが良くなかったのかを指摘していただけて、修正するためにはどのようなことが必要かなど、自分で考える事が出来ました。明日の練習で、考えた事にチャレンジしていきたいと思います。
残り2日間ありますが同世代の仲間と切磋琢磨しながら技術を高めていきたいと思います。

宮崎圭伸 選手(嬉野中)
コロナ禍でのキャンプということで、いつもとは違うキャンプになりましたが、第一に全国のトップレベルの選手が集まるGKキャンプに参加出来てとても嬉しく思います。
今日の午後のトレーニングを終えて、自分の構えやキャッチングなどの基礎が全然出来ていないと感じました。
目標でもある、日本代表というところに行くには、基礎のところを試合の状況に応じて確実に判断しないといけないので、今回のGKキャンプで少しでも判断が良くなってチームに戻ってもその判断を早くしていかないといけないと思いました。
あと2日で基礎を身につけて所属チームは勿論、自身の将来の活動に繋げて行きたいです。

嶺岸凜音 選手(モンテディオ山形ジュニアユース村山)
コロナ禍という、非常に厳しい状況下で貴重な機会を設けていただき、所属チーム、家族、トレセンスタッフ等、関わっているすべての人に感謝したいです。
自分にとって、はじめてのGKキャンプでこの日をものすごく楽しみにしていました。リラックスし、高い向上心を持ってトレーニングができました。
今日はGKの基礎的なプレーのトレーニングを行い、細かい所などを改めて確認できました。細かい所を徹底してトレーニングすることが自身の将来のプレーに直結してくるので、改めてひとつひとつのプレーを見直しテクニックの部分を確実に遂行できるようにしたいと思いました。
あと2日間と短い期間ですがしっかり学び、仲間のいい所は吸収し、コーチから教わった事もしっかり自分でまとめ、自分の物にしていきたいです。

スケジュール

11月13日(金) PM トレーニング
11月14日(土) AM/PM トレーニング
11月15日(日) AM トレーニング

※全チームスタッフ、選手は集合時にSmartAmp法検査を実施します。
※第一回、第二回ナショナルGKキャンプの開催は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となりました。

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