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ユメセン×日本プロ野球選手会「夢の教室」を実施 ~現役プロ野球選手が夢先生として登壇~

2023年12月14日

ユメセン×日本プロ野球選手会「夢の教室」を実施 ~現役プロ野球選手が夢先生として登壇~

日本サッカー協会は、2015年より日本プロ野球選手会(JPBPA)と、「夢の教室」共同実施に関わる協定を締結しており、これまで約100名の現役プロ野球選手が「夢先生」として「夢の教室」の教壇に立っています。

2020~22年は新型コロナウイルスの影響で派遣を休止していましたが、今年度は4年振りに派遣を再開しました。

今年度第一回目となる「夢の教室」は、12月1日(金)に、北海道日本ハムファイターズの野村佑希選手が「夢先生」として千葉県松戸市立馬橋小学校の5年3組を訪れました。

授業はまず、子どもたちとの出会いの場であり体を動かしながら距離を縮めていく、体育館での「ゲームの時間」からスタート。開始直前、子どもたちの様子を体育館の入り口からこっそりと覗きながら、緊張の面持ちだった野村選手でしたが、子どもたちの元気な「夢先生!」という呼びかけと大きな拍手で迎えられると、明るい表情で体育館へ入場。ユニフォーム姿の野村選手に子どもたちの目も輝いていました。

「今日はジェイ先生と呼んでください」という自己紹介の後は、デモンストレーションとしてバッティングを披露。迫力ある打球の音、勢いに子どもたちもビックリ。ジェイ先生は一瞬にして子どもたちの心を掴んでいました。

その後は、ジェイ先生と子どもたちが様々なゲームに挑戦。個人で取り組むゲームの後は、5年3組とジェイ先生が一つのチームとなり挑戦します。最初はなかなかうまくいかず苦戦していた“チームジェイ先生”ですが、どのようにしたら全員でゴールできるか、ジェイ先生を中心に作戦タイムの時間が設けられます。

「みんなでペースを合わせよう」「焦らずゆっくり進もう」「声を出そう」など、様々な意見を出し合ってクリアを目指し、二回の作戦タイムを経て、最後にはチームジェイ先生全員でゴールへと到達。体育館にはジェイ先生と子どもたちの大きな拍手と歓声が響いていました。

最後にジェイ先生は「今日のゲームに限らず、協力しなければいけない時には、みんなの話し合いで意見を出し合ったりすることを大切にして欲しい。今日はみんなのおかげでクリアできたし、とても楽しい時間になりました」とこの時間をまとめました。

続く教室での「トークの時間」では、ジェイ先生が「夢曲線」を黒板に表しながら、自身の経験を子どもたちに語りかけました。

アメリカで生まれたことや、幼い頃は友だちと遊ぶのが大好きだったこと。仲の良い友だちがきっかけで、水泳や陸上を習っていたこと。そして、同じく友だちの誘いがきっかけで小学2年生の頃に野球を始めたことから、ジェイ先生の夢曲線がスタートしました。

そこから、小学生時代は「県大会に出場したい」という初めて野球での目標を持ち、仲間と楽しく野球をやっていたこと。中学時代はクラブチームで厳しい練習に取り組む日々。時には、帰宅後に家の玄関や車の中で寝てしまうこともあったそうです。そのような練習に励みながらも、なかなか勝つことができず心が折れそうになった時でも、「甲子園に出場したい」という目標に向けて、中学校の3年間を過ごしたこと。その後、高校野球の名門・花咲徳栄高校に進学。周りのレベルの高さや、練習の厳しさ、慣れない寮生活で体重が10kg落ちたこと。それでも、「ここで頑張るしかない。やるしかない」と自分を奮い立たせたこと。ポジションの変更や四番起用のプレッシャーなど、更に苦しい日々がありながらも、目標に向けて冬の猛練習に取り組み、甲子園出場・優勝、そして「プロ野球選手」という夢を叶えていった自身の経験を語りました。

ジェイ先生のトークを聞いた子どもたちは、「夢シート」に自分の夢や、そのためにやってみたいこと、今好きなことなどを書き込んでいきます。夢シートを記入した後は、発表の時間。子どもたちが「歯医者になりたい。歯について学べる学校に行くために勉強したり、今のうちから仕事内容を調べたりしたい」「サッカー選手になって、みんなと楽しくサッカーがしたい。1日少しずつでもサッカーの練習に取り組みたい」など、思い思いの夢を発表しました。

授業の最後には、ジェイ先生から子どもたちにメッセージが送られます。

「先生も小学校の時に夢先生の授業を受けて、夢を今叶えることができました。まず、みんなも好きなことを見つけてください。絵が好き、料理が好き、野球が好き。先生も好きなことが夢になったので、夢がまだない人も、好きなことを探して、それが夢に繋がるといいなと思います。また、夢を叶えるために先生は、“県大会出場”“甲子園出場”など、目標を持っていました。だから、“夢”と考えるとちょっと遠く感じるかもしれないけれど、目の前の目標を一つ一つクリアしていったら、夢も近づいてくるし繋がっていくと思います。先生の今の目標は、北海道日本ハムファイターズで四番としてチームの中心で戦って、チームが優勝することです」と来シーズンに向けた決意を語りました。

今回夢先生として登壇した野村選手は、2011年6月に群馬県伊勢崎市立境剛志小学校で開催された「夢の教室」(夢先生:中村英之氏/サッカー)に参加していました。

当時、野村選手は「夢シート」に「プロ野球選手になって、たくさんうってかつやくしたい」。その夢のために「すぶりをたくさんする。長いきょりを走る。かべあてをたくさんする」と記入していました。また、夢先生から野村選手には「プロ野球選手・野村佑希の誕生を楽しみにしています。頑張ってください!」とメッセージが記されていました。

今回の「夢の教室」で子どもたちがそれぞれの夢を記した「夢シート」は、後日ジェイ先生のもとに送られ、ジェイ先生が一枚一枚目を通し返事を書き込み、再び子どもたちの手元へ届けられます。

夢先生として登壇し、夢のバトンを繋いだジェイ先生は、子どもたちにどんなメッセージをプレゼントするのでしょうか。

今年度のユメセン×日本プロ野球選手会による「夢の教室」は、今回の授業を皮切りに2024年1月25日(木)まで全国各地で開催予定です。

今後の授業の様子は、JFAこころのプロジェクト並びに日本プロ野球選手会の公式Xにて随時発信予定です。

ぜひご覧ください。

・JFAこころのプロジェクト https://twitter.com/yumesen/
・日本プロ野球選手会 https://twitter.com/JPBPA_press/

夢先生コメント

野村佑希 選手(北海道日本ハムファイターズ)
今回「夢先生」として登壇するにあたり、初めて自分の人生をしっかりと振り返りました。そして、自分の今の目標についても改めて再認識することができました。
実際に登壇してみて、最初は結構緊張していました。子どもたちの反応が良く助けられたところもありましたが、とても楽しく授業をすることができました。特に「ゲームの時間」では、みんなで協力してすごくたくさん意見を出して、できた・できないというのを繰り返しながら、最後にクリアまでいくことができたのが楽しかったです。
僕も小学5年生の時に児童として「夢の教室」を受けていたのですが、僕が小学生の頃よりがみんな明確な夢を持っていたことにも驚きましたし、「夢シートに書ききれない!」という子もいました。
みんなの夢を僕も応援したいと思います。

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