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災害への備えと復興におけるサッカーの価値 ~復興支援委員会 巻誠一郎委員長からのメッセージ~

2022年04月16日

災害への備えと復興におけるサッカーの価値 ~復興支援委員会 巻誠一郎委員長からのメッセージ~

2022年3月27日に田嶋幸三会長が再任され新体制となり、新たに各委員会の委員長が就任しました。復興支援委員会は巻誠一郎氏が委員長に新任され、活動を続けます。

復興支援委員会は、日本各地で起こる様々な災害において、「がんばろうニッポン!サッカーファミリーのチカラをひとつに!」をスローガンに復興支援活動を継続して行っています。JFAは平成28年の熊本地震、平成30年7月豪雨、令和元年台風19号、令和2年7月豪雨(熊本豪雨)等において、被災地の一日も早い復興につながるよう活動してきました。委員会では甚大な被害を受けた地域の方々やそこで活動するサッカーファミリーに対する、サッカーを通じた支援のあり方を引き続き検討するとともに、今後の災害に備えた「防災・減災」におけるサッカーの役割を考えていきます。

巻誠一郎委員長(新任)からのメッセージ

この度、復興支援委員会の委員長を務めさせていただくこととなりました巻誠一郎です。
4月16日は熊本地震の本震が熊本を襲った日です。6年前のあの地震の日から、僕はサッカーに対する考え方、そして自分の生き方が大きく変わりました。
あの時、被災した故郷と復興までの道のり全てにサッカーがあります。その価値はピッチの中だけでなく、ピッチ外でもたくさんの方々の力となり、小さいながらも復興へ向けた力となり、そして復興へと進めた気がします。サッカーにはその価値をいかなる時でも発揮出来るということを身を以て体感しました。
災害は日本全国いつどこで起こるかわかりません。地震や豪雨、台風など自然災害は突然襲ってきます。被災された多くの方が「まさか自分が!」とそして、想定、想像をはるかに超えた想像を絶する日々だと話されます。そして、僕も熊本地震そして、熊本豪雨災害を目の当たりにし、想像を超えた街の被害の様子,人々の生活を一瞬で変えてしまう光景を見てきました。
災害が起こってから出来ることは多くなく、災害後に情報を取りにいっても正確な情報かどうか錯綜します。普段から災害が起きた場合を想定し、正しい情報をしっかりとキャッチし続けることが大切だと思っています。その為には、普段の生活の中で、自分の趣味や生きがいやコミュニティーの中に、少しだけもしもの時のツールを入れておくことが、災害時の備えになると思います。
僕はサッカーがその一つの大きなツールとなれると思っています。普段のコミュニティーの中やチーム、仲間、スタッフと災害に備えたスキームを共有する事の大切さをもっと広めていけたらと思っています。
世界中がコロナと向き合う社会となり、スポーツの持つ意味や価値もコロナ前より一層問われていると思います。国や言葉を超えて支え合う気持ち、手を取り合い共に行動をすること、前に進むこと。今この時代だからこそ、今一度、サッカーを通じて社会に貢献できる価値を少しでも届けていけたらと思っています。

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