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福島県内の被災地域視察およびプロサッカー選手によるサッカー教室を実施
2017年01月12日
2017年1月10日(火)、一般社団法人日本プロサッカー選手会(JPFA)、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)及び公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は、福島県浜通りの被災地域、福島第一原子力発電所及びJヴィレッジを視察し、被災地域の高校生を対象にプロサッカー選手たちによるサッカー教室を実施しました。
この視察及びサッカー教室の開催は、来年3月までに取りまとめる福島復興支援プログラム(仮称)の策定に向けたものです。選手会、日本サッカー協会及びJリーグが共同で取り組むのは初めてのことで、福島第一原子力発電所にプロスポーツ選手が入構するのも初めてのことでした。
サッカー教室は、元日本代表選手である平野孝さんの進行により、ふたば未来学園の高校生と現役選手が楽しく体を動かし、プロ選手のプレーを間近でみる事ができる機会となりました。安東選手(ツエーゲン金沢/JFAアカデミー福島出身)からは、「震災までの中学3年間、自分もこのグランドで汗を流して、プロサッカー選手になることができました。是非、みんなも夢をもって頑張って欲しい」と、高校生にエールがおくられました。
今後もサッカー界として福島の復興支援により一層の力を注いでいきます。
活動内容
福島第1原子力発電所視察
二ツ沼公園アルパインローズ(広野町)にて昼食 ※福島産食材
車内からJヴィレッジ視察
プロサッカー選手によるサッカー教室(対象:ふたば未来学園サッカー部員)
参加選手
渡辺匠(福島ユナイテッドFC/福島県いわき市出身)
安東輝(ツエーゲン金沢/JFAアカデミー福島卒校生)
金子翔太(清水エスパルス/JFAアカデミー福島卒校生)
岩政大樹(ファジアーノ岡山/元日本代表)※
似鳥康太(ファジアーノ岡山/JFAアカデミー福島卒校生)
いわきFC所属のJFAアカデミー福島卒校生2名(古山瑛翔選手、佐藤令治選手)もサッカー教室から合流
※2017年2月1日より東京ユナイテッドFC
参加者コメント
岩政大樹 選手(ファジアーノ岡山(2017年2月1日より東京ユナイテッドFC)
サッカー選手はサッカーをプレーすることが仕事ですが、それだけではなく、少年少女に夢を与えること、社会に貢献すること、とりわけ復興支援は大切な役割だと思っています。福島のみなさんの今を、メデイアからの情報に頼るだけではなく、自分で観て、感じることが大切だと思い、今日訪問しました。福島第一原子力発電所では約6000人の方が働いており、その方々の力で復興に向かっていることを感じました。個人として、サッカー界として何ができるかを考えていきたいです。
金子翔太 選手(清水エスパルス)
6年ぶりに福島に戻ってきて、福島第一原子力発電所を視察し、広野町でサッカーをすることができました。復興の大変さを感じ、復興に向けて働く方々の姿をみて、自分も頑張ろうという気持ちになりました。福島にはお世話になった方が多く、まずはサッカー選手として活躍することで、いい報告をしていきたいです。
上田栄治 JFA復興支援委員長
サッカー界は福島県そしてJヴィレッジとも深い縁があり、何とか復興の力になりたい気持ちです。今回サッカー教室を行った広野町では、ふたば未来学園の選手たちが日常的にサッカーの練習ができる環境にまで戻っています。福島第一原子力発電所も安定化していることがわかり、今回見て、感じたことを広く共有し、今後策定する復興支援プログラムの策定に活かしていきたいです。