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[復興支援活動]手倉森 浩 復興支援特任コーチ 活動レポート(7月)
2015年08月14日
7月は、福島の復興トレセン中心の活動になりました。
7月3日の会津地区トレセンではU‐12を担当。指導者の皆さんのご要望で「守備」をテーマに、オーソドックスな1対1~2対2のライン通過、2S+2対2+2対2(3対2+2対3)~2S+4対4を行い、チャレンジ&カバーとボール状況を判断することを求めました。選手たちはミスを恐れずに取り組んでくれました。8日は相双地区トレセンU-11&U-12へ。ウオーミングアップとして、U-11&12合同でトライアングルパスとポゼッション4対2を。また、今後の選抜大会とトレセンマッチを見据え、8対8のゲームで選考をしました。ゲームの最中に雨が降り出して気温も下がってきましたが、選手たちは積極的にアピールしてくれました。
19日は福島空港グラウンドで県中・県南郡山地区のトレセン以外の子どもたちを対象にしたフェスティバルが行われました。ナショナルトレセンスタッフ東北の山崎茂雄ユースダイレクターをはじめ、東北地区担当、都修一コーチ、東北女子担当の加藤賢二コーチ、長内秀人コーチ、それに私の5人体制で、午前中は1年生~4年生の140人と鬼ごっこ、ボールフィーリング、ドリブルエクササイズなど遊びの要素を交えたトレーニングを行い、最後にゲームをしました。午後は、5年生~6年生85人とトレーニング。パスの精度とボールの置き場所を意識させた対面パッシング、勝敗を意識したドリブル競争を行い、最後はゲームで締めくくりました。暑い一日でしたが、全員が楽しく取り組んでくれましたし、地域スタッフや保護者の協力も助かりました。
翌20日は、昌平中学校・高校グラウンド(人工芝)で9時から行われたいわき地区トレセンU-11&12を視察しました。子どもたちには、トライアングルパスでOFFの関わりまで求め、4対2でパス&コントロールを確認。ゴール前でシュート練習をした後、DF付きで1対1の対人をしてから8対8のゲームをしました。12時半からは、女子小学4年生から中学生を対象に、ウオーミングアップで鬼ごっこをした後、全員でパストレーニングを行いました。その後、私は中学生の7人を預かり、ポゼッション・ボールキープ1+3対3から攻撃方向意識2S+2対2を行い、最後は全員でゲーム。給水のタイミングを注意して、それぞれ2時間みっちり取り組みました。
23日の県南郡山地区トレセンは豪雨で中止になったため(30日に延期)、白河市の天狗山グラウンドで開催されたU-12トレセンを指導しました。県南地区でのトレセンは初めてということでしたので、スクエアのパス&コントロールから4対1のトレーニングから始め、ポゼッションは3対2+2対3からゲームという流れで練習しました。グラウンドはクレーですが照明つき、少年用ゴールもあり、環境は良かったです。基本であるパス&コントロールを意識して行うように指示しましたので、次回が楽しみです。
宮城県での活動は7月1日のU-22日本代表vsU-22コスタリカ戦の視察からスタート。ユアテックスタジアム仙台で行われた国際親善試合は、平日のナイトゲームにもかかわらず、1万人を超えるお客さんが観戦に訪れました。ここで福島県地区のトレセンスタッフ数人と会えてお話しできたので良かったです。
6日は、仙台市立若林小学校で開催された『自分づくり教室・夢先生』の講師を務めました。自己紹介をした後、サッカーとの出会いや「夢を叶えるために」というテーマでお話をさせていただきました。前日の5日にはFリーグのヴォスクオーレ仙台パサジィ大分戦を観戦。翌日にフットサル交流会に参加させていただきました。ヴォスクオーレ仙台から復興支援の協力をしたいという話をいただき、その試合に石巻市の広渕スポーツ少年団の子どもたちを招待していただいたのはとても嬉しかったです。
18日は宮城野区の高砂SSSを訪問。田子小学校グラウンドでトレーニングを行っているのですが、キッズ、4年生、5・6年生と3つのカテゴリーそれぞれ指導者がついて練習しており、充実した環境でした。この日は体験参加の子どももいましたが、昨年より人数が増えていました。現在、田子小近くには公営住宅が建設中ですので、今後はさらに子どもたちが増えるかもしれません。毎年3月に行われている高砂杯は、昨年は2会場で開催され、運営も大変でしたが、日本サッカー協会(JFA)から送られたゴールのおかげで同じ会場で開催でき、非常に助かったと聞きました。
25~27日の3日間、安比スポーツパークで開催された「第44回東北地区サッカースポーツ少年団交流大会」を視察しました。25日は、安比グランドホテルで開催された東北4種技術委員長会議に出席。リーグ戦の課題などについてディスカッションが行われており、6県それぞれが前向きに取り組んでいることが分かりました。私は、チビリンカップのテクニカルスタディグループと復興支援の報告をさせていただきました。その後の懇親会では、出席者の皆さんと東北の被災地復興・サッカーの発展について語り合いました。
大会は宮城県代表の岩沼西スポーツ少年団が優勝。岩手沿岸部からは大船渡サンアルタスが出場し、予選リーグ3位で涙をのみました。宮城県第2代表として出場したおきのサッカースポーツ少年団は仙台市若林区で活動しているのですが、ここは震災によって練習場と試合会場が被害を受け、使用できなくなりました。代表の庄司彰氏が安比スポーツパークの施設を見て、「若林区は震災後、大会などは常に小学校(おきの小学校・古城小学校)のグラウンドだけ。海浜公園グラウンドやニッペリアグラウンドが復旧してほしい。仙台にもこういう施設があったら子どもたちも嬉しいだろうな」としみじみ話しておられました。岩手県・宮城県沿岸地域の切なる思いだと思います。
29日は、仙台市の長町フットメッセで2ヶ月に1回のペースで開催しているチャリティーフットサルに久しぶりに参加しました。夏休みということもあって大勢の子どもたちが訪れていました。子どもから大人まで、皆さん、「楽しみながら復興支援」を合言葉に支援活動を行っています。
震災から5度目の夏。復興はまだまだですが、一歩ずつ前へ進みましょう!明るい未来を創造して『頑張ろう東北!』
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