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[復興支援活動]手倉森 浩 復興支援特任コーチ 活動レポート(1月)
2014年02月20日
1月18日、宮城県名取市を訪れ、地元・閖上スポーツ少年団のトレーニングに参加しました。
私と閖上スポーツ少年団との交流は去年の4月に遡ります。閖上地域では毎週金曜日、仮設商店の閖上さいかい市場で子ども会議が行われており、私がこれに参加したことがきっかけです。
震災があって練習場を失った閖上スポーツ少年団は、当初、保護者の勤務先(パナソニック)のグラウンドを借りて練習をしていました。しかし、いつまでそこが使えるかわからない状況で、子どもたちはサッカーがしたい、平日も練習したいと思う毎日・・・。そこで、地元の小学校のグラウンドを使用させてもらうことを提案しました。それから4ヶ月経った8月のある日、ようやく、同スポーツ少年団の佐藤雄太監督から「使用許可が下りた」との連絡をいただきました。「それならば、一度試してみよう」ということになり、チームと保護者の皆さんが集まって、まずは、グラウンドに散乱したガラス片などの危険物や石などを除去することから始めました。これが、復興支援特任コーチとしての初めての活動になりました。
子どもたちは元気にサッカーに興じていましたが、現実をみると、閖上小学校のグラウンドは避難先の仮設住宅から10㎞も離れており、水道もない、トイレもない、着替える場所もないなど、ないないづくし。送迎などで親御さんの負担もかかることから、その後、継続した活動はできませんでした。
現在もその状況は変わっていませんが、一時は取り壊そうとした名取市民体育館が復旧し、市の施設や近隣の小学校の体育館の開放なども進んだことから、申請すれば施設を借りられることになったそうです。
そして、私にとって3度目の練習となった1月18日。久しぶりのトレーニングだったこともあり、子どもたちは大喜びで、明るく元気にサッカーに取り組んでくれました。
この日は、小学2年生以下の子どもたちを対象にしたフットサルの大会に参加しており、3年生から6年生の12人が、パナソニックのグラウンドで練習に励みました。コーディネーションからドリブル、パス&コントロール、4対2からポゼッション2+4対4を、『見る』『判断する』を意識して行いました。子どもたちが積極的に楽しんでプレーしてくれたので私も大満足。閖上スポーツ少年団の佐藤監督も「名取市民体育館が壊されず復旧したことは良かったと思います」と明るい表情で話していました。今年からは、少しずつ、平日の練習も増えていきそうです。
コメント
佐藤雄太 監督(閖上スポーツ少年団)
今年も子どもたちは明るく元気に取り組んでくれています。平日の練習はまだ難しい状況ですが、下増田小学校体育館や市の施設も借りられるようなので、今後はそういった場所を借りて練習できるよう考えていきたいです。「保護者の方が水曜日の時間が取れるとき」と「下増田小学校の体育館が借りられるとき」という条件はつきますが、実施できそうなので我々としては環境的に一歩進んだ感じです。平日練習は子どもたちも望んでいたので週に一回ですが張り切って練習してくれると思います。他の小学校が施設解放していただけるのは本当に助かります。また、どうなるか分かりませんが、閖上小学校グランドに砂を入れ水道をひいて練習できるようにするかといった話も挙がっています。
伊藤 コーチ(閖上スポーツ少年団)
閖上スポーツ少年団の平日の練習はまだやれてないですが、下増田小学校体育館や市の施設も借りられるようなので考えていきたいです。名取市民体育館が壊されず復旧したことは良かったと思います。
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