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SAMURAI BLUEレポート report

2017.1.19

【アジア最終予選 前半戦レビュー ♯1】ホームでの初戦を落とし前途多難な幕開けとなったアジア最終予選

3月23日(木)に再開するアジア最終予選を前に、前半戦の5戦を2回に渡り振り返る。

9月1日(木)から始まったアジア最終予選は、前途多難な幕開けとなった。アラブ首長国連邦(UAE)代表をホームに迎えた第1戦。SAMURAI BLUE(日本代表)は開始11分、本田圭佑選手のヘディングシュートで幸先よく先制ゴールを奪取。ところが20分にアハメド・ハリル選手に直接FKを叩き込まれると、その後もカウンターからピンチを招く。

1-1で迎えた後半も相手の素早い攻撃に手を焼き、53分にPKを献上。これを再びアハメド・ハリル選手に決められて、1-2と逆転されてしまうのだ。

1点を追いかける日本は、宇佐美貴史選手、浅野拓磨選手、原口元気選手と攻撃的な選手を次々に投入。77分には浅野選手の決定的なシュートがUAEゴールを襲うも、ボールがラインを越えていないと判断されてゴールは認められず。その後も日本が猛攻を仕掛けたものの、固く閉ざされたUAEゴールをこじ開けることができず、1-2のままタイムアップの笛を聞いた。

敗戦のショックが癒えないまま、日本はすぐさまタイへと飛び立ち、9月6日(日)にアウェイでタイ代表との第2戦を迎えた。

原口選手、浅野選手、山口蛍選手をスタメンに起用し、初戦からメンバーを入れ替えた日本は慣れない気候の中でも序盤から相手を押し込むサッカーを展開。いい流れで試合に入ると19分、酒井宏樹選手のクロスを原口選手が頭で合わせて先制。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の起用に見事に応えて見せた。

その後も日本は攻勢を保ち、タイのカウンターにも冷静に対応。GK西川周作選手の好セーブもあり、隙のない戦いを展開した。

なかなか2点目を奪えなかったものの75分、長谷部誠選手のフィードに抜け出した浅野選手が、追いすがるDFを力強くかわして、待望の追加点を奪取。終盤はやや押し込まれたものの、相手に退場者が出る状況もあって、そのまま2-0で逃げ切り、アジア最終予選初勝利を挙げた。

第3戦は10月6日(木)、埼玉スタジアム2002にイラク代表を迎えた。2連敗中のイラクは強い危機感を示し、立ち上がりから積極的なプレーを展開。3分にはあわやというヘディングシュートを放つなど、日本ゴールへと圧力をかける。それでも日本は次第にペースを掴むと、23分、本田選手の折り返しを原口選手がヒールで合わせて先制に成功。その後も次々に決定的チャンスを迎えたが、相手GKの好セーブにあい、追加点を奪えなかった。

すると60分、課題のセットプレーからゴールを許し、同点に追いつかれてしまう。追い込まれた日本は果敢にゴールに迫ったものの、フィニッシュの精度を欠き、勝ち越しゴールを奪えないもどかしい状況が続いた。

しかし最後にドラマが待っていた。アディショナルタイムに突入した90+5分、左サイドでFKを得ると、これを清武弘嗣選手が中央にクロス。跳ね返されたボールに反応したのは、途中からピッチに立っていた山口選手だった。豪快に右足を振り抜くと、糸を引くような弾道のボールがイラクゴールに突き刺さる。まさに劇的なこの決勝ゴールで2-1とイラクを下した日本は、3試合を終えて2勝1敗の勝点6。しかし、他試合の結果によって4位に転落し、苦しい状況から脱却することはできなかった。

【アジア最終予選 前半戦レビュー ♯2】へつづく

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