SAMURAI BLUE(日本代表)は11月15日(火)、埼玉スタジアム2002でアジア最終予選(Road to Russia)のサウジアラビア代表戦を迎える。
アジア最終予選を4試合消化した現在、サウジアラビア代表は3勝1分けの勝ち点10でグループBの首位に君臨。3位の日本代表は2勝1分け1敗でサウジアラビア代表に勝ち点3差、2位のオーストラリア代表には勝ち点1差を付けられている。予選突破に向けて順位を上げていくためにも、ホームでは白星を飾ることが求められる。
吉田麻也選手も「首位なので、ホームで叩くのは絶対にやらないといけない仕事だと思うし、予選の中でもいくつかキーになる試合がありますけど、サウジ戦はそれになるのかなと思います。ホームで2戦、正直満足できるパフォーマンスが見せられていないので、これ以上ホームで不甲斐ない試合をすることはできないし、必ず勝って勝ち点3を取って帰りたい」と必勝を誓っている。
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サウジアラビア戦で警戒しなければならないのは、突出した個の能力を持つ攻撃的な選手たちだ。ハリルホジッチ監督が代表メンバー発表会見で「彼らの得点のうち50パーセントはPKかFKから」と指摘したように、サウジアラビアはセットプレーでかなりのゴールを奪ってきているが、それは対戦相手にファールをしなければ止められないという状況を作り出している選手がいることも意味している。
PKキッカーを任されているナワフ・アルアビド選手は、鋭いドリブルで自らPKを獲得できる才能を持っており、タイシール・アルジャッサム選手やナイフ・ハザジ選手といったところも相手に脅威を与えられるクオリティを備えている。彼らを始めとする能力の高いアタッカーをどれだけ抑えられるか、それが勝負の行方を左右することになりそうだ。
とりわけ注意したいのが、日本代表が攻撃から守備に転じた瞬間の対応だ。酒井高徳選手は「3次予選から親善試合を含めて、カウンターの場面で少し危ない場面を作られるというのが日本の弱み。コンビネーションで崩される方が少ないので、カウンターを注意しないといけない」と指摘する。サウジアラビア代表は個の能力が高い分、速攻の切れ味も鋭いので、なおさら不用意にカウンターを許すことのないようにしたい。
強敵のサウジアラビア代表に勝てば、グループBでの日本代表の立ち位置はかなり改善され、チームとしての自信も深まる。