



2-0と快勝を収めた前回のタイ戦では、多くの攻撃スタッツが高い数値を記録した。シュート数こそUAE戦(27本)よりも少ない21本だったが、パス数(569本)とドルブル回数(16回)は5試合のなかで最多。ペナルティエリア進入回数もUAE戦と並ぶ30回と最多タイで、リズムに変化を付けながら、バランスよく攻め、多くのチャンスを作り上げた。
一方で極端に少なかったのが空中戦の回数。34回は5試合で最も少ない数字だった。これはタイがロングボールを使って攻めてこなかったことを表しているだろう。決してフィジカルに恵まれる相手ではないだけに、今回の対戦でも日本は相手の“高さ”に警戒を払う必要はさほどないはずだ。
もうひとつ、守備の項目で際立っていたのが、31回を記録したこぼれ球奪取数。これも5試合のなかで最多で、セカンドボールを拾うことで、攻撃の時間を長くすることができていた。
©JFA
ただし、チーム最多となる6回のこぼれ球奪取を実現した長谷部誠選手が、今回の試合では不在となる。鋭い読みとポジショニングの良さを生かし、セカンドボールを拾い続けたこのキャプテンの不在がいかなる影響を及ぼすのか。ミドルゾーンの攻防で後手を踏んでしまうようだと、厳しい展開が待ち受けるかもしれない。
©JFA
※データスタジアム株式会社の試合データを元に記事を構成しております