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よもやの逆転負けを喫した前回のアラブ首長国連邦(UAE)代表戦。唯一の黒星を喫したこの試合では、実は攻撃データの数値は軒並み高かった。シュート数(27)、ラストパス数(21)、クロス数(26)、ペナルティエリア侵入回数(30)は、すべて前半戦5試合のなかで最多だった。押し込みながらも1点が遠い――。そんなもどかしい試合展開が、数字からも読み取れた。
このUAE戦は「決定力不足」という言葉に集約だろうが、その一方で攻撃バリエーションが足りず、相手を守りやすくさせたという見方もできる。欠けていたのはドリブルでの打開力。多くの攻撃の項目で高い数値を示しながら、唯一他試合と比べて少なかったのが、この「ドリブル」だったのだ。
打開力に秀でる原口元気選手が途中出場だったことも影響しているが、独力で対面の相手を剥がす力が不足していた。守りを固める相手をいかに崩していくのかがテーマとなる今回のUAE戦では、パスだけでなくドリブルという選択肢も増やしたいところだ。
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一方で、前回のUAE戦で際立ったデータを示していたのは、11分に唯一のゴールを決めた本田圭佑選手。シュート、パス、ラストパス、空中戦がチームトップの数字で、改めてその存在感の大きさを示していた。所属クラブでの試合勘の不足が懸念されるなか、今回ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が招集に踏み切ったのも、こうしたデータを踏まえれば、ごく当然の選択なのかもしれない。
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※データスタジアム株式会社の試合データを元に記事を構成しております