山梨県
フォルトゥナU-12が守備戦を制し、2年連続で全国大会へ
FCヴァリエ都留 0-1(前半0-0、後半0-1) フォルトゥナU-12
JFA 第44回全日本U-12サッカー選手権大会 山梨大会の決勝が11月23日、押原公園人工芝グランドで行われました。快晴の下で行われた決勝は、2年連続4回目の全国出場を目指すフォルトゥナU-12と、初出場を目指すヴァリエ都留の対戦となりました。
フォルトゥナは決勝までの5試合で20得点1失点と高い攻撃力と堅い守備で勝ち上がり、準決勝では優勝候補のヴァンフォーレ甲府U-12に1-0で競り勝った勢いがあります。一方のヴァリエ都留は準々決勝PK戦、準決勝は延長戦の末勝利し、タフな試合を勝ち抜いてきました。
試合は強風の中、立ち上がりから両チーム中盤での激しいボールの奪い合いとなります。攻撃の起点となるフォルトナのMF市川大登選手、ヴァリエFW剣持芭宇選手に両チームともボールを集めようとしますが、厳しいデフェンスでボールが収まりません。
フォルトナは得意のサイド攻撃で右サイド今村心優選手がドリブルで駆け上がりチャンスメイクしますが、決定機には至りません。ヴァリエも何度か直接フリ-キックを得てゴールを狙いますが、強風でゴールマウスをとらえることができません。
双方、高い位置からの厳しいディフェンスでボールを奪い合いますが、そのあとのパスが繋がらず、ゴール前にボールを運ぶことができません。前半はフォルトナがシュート3本、ヴァリエは1本と決定機を作れず無得点のまま終了となります。
後半、フォルトナはDFに前多陽選手、MFに内藤太一選手を起用、市川選手をFWに上げ攻撃に転じます。立ち上がり、前多選手の積極的なミドルシュート2本はゴールマウスを捕らえましたがネットを揺らすことは出来ません。市川選手が高い位置でボールをキープし、徐々にフォルトナがペースをつかみヴァリエのゴールへ迫ります。
32分フォルトゥナ磯部舜也選手が中盤で相手のパスをインターセプト、ドリブルして右サイドの村田大和選手にパス、村田選手がダイレクトに蹴ったクロスボールは強風でキーパーの頭上を抜けそのままゴールへ。待望の1点が入ります。勢いに乗るフォルトゥナは、市川選手が中央右からドリブルで相手2人をかわし右足から強烈なシュートを放ちますが、これはヴァリエGK武藤心優選手のファインセーブに阻まれます。フォルトゥナは何度かコーナーキックを獲得しますが、強風のためゴール前に精度の良いボールを供給できません。
反撃したいヴァリエは、DFの高橋遼馬選手をFWに上げ、剣持選手とのコンビで攻撃を仕掛けます。剣持選手、三枝虎奏選手がシュートを試みますが、フォルトゥナの堅い守備を崩すことはできません。このまま試合は終了し、1-0でフォルトゥナU-12が2年連続の全国大会出場を決めました。
監督・選手コメント
阿佐美宗平 監督(フォルトゥナU-12)
大会2連覇という中で臨んだ大会でした。今年度の県大会は全て準優勝という結果でしたが、一番大切な大会で優勝出来たことは嬉しく思います。また、コロナ禍で大会を行うことができたことにも感謝しています。全国では彼らの良さを全面に出して、山梨県の代表として恥じないプレーをしたいと思います。
磯部舜也 選手(フォルトゥナU-12)
全少県大会昨年は優勝しましたが、自分たちも先輩たちに負けずに優勝しようと思っていましたので、優勝出来て良かったです。全農杯、nanahoCupでは決勝に行きましたが準優勝でくやしい思いをしました。今日勝つことが出来て良かったです。大会まで1か月あるので自分たちは修正点をしっかりと直し、全国に臨みます。
村田大和 選手(フォルトゥナU-12)
大会に勝利して良かったです。優勝を目指して練習を頑張ってきました。みんなで喜ぶことが出来て良かった。ゴールは舜也(磯部選手)から良いボールが来たのでみんなの気持ちを込めてシュートを打ちました。全国でも得点して勝利したいです。
市川大登 選手(フォルトゥナU-12)
去年も優勝し、この僕たちの代でも優勝することができ良かったです。準決勝のヴァンフォーレ戦では自分のゴールで勝つことが出来てうれしかった。全国大会まで1か月あるのでそこまでしっかりと準備をして勝てるように頑張ります。
優勝 | フォルトゥナU-12 |
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準優勝 | FCヴァリエ都留 |
3位 / 4位 | ヴァンフォーレ甲府U-12 / FCアルピーノ |
努力賞 | 御坂サッカースポーツ少年団 |
準優勝:FCヴァリエ都留
3位:ヴァンフォーレ甲府U-12
4位:FCアルピーノ