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真夏を思わせる9月の雨の一戦は京都の完勝 リーグ戦の好調ぶり見せ、千葉に3-0 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会準々決勝
2024年09月19日
9月も後半だというのに、東京都内や京都府内で猛暑日となった18日。ナイトゲームは雨の中での一戦となりましたが、アウェイに乗り込んだ京都サンガF.C.が完勝しました。
ともにJリーグで強豪の地位を築く途上ながらも、京都は2002年シーズンに天皇杯全日本選手権を、ジェフユナイテッド千葉は2005、06年シーズンにヤマザキナビスコ・カップ(現YBCルヴァン杯)を制しています。トーナメント方式の大会でタイトルを獲得した歴史を持つクラブ同士。タイトルを狙えるところまで勝ち上がってきた両チームの激突は、思わぬワンサイドゲームとなりました。
前半11分、左足首の負傷で一時期戦列を離れていた豊川雄太選手が右足で先制点を決めます。復帰後初先発だった30歳の背番号23は「一発回答しないといけなかった」と胸をなで下ろしました。後半4分には23歳の若き主将、川﨑颯太選手からのスルーパスに抜け出したマルコ・トゥーリオ選手が右足で巧みに浮かせて2点目。後半40分には平戸太貴選手が左足で蹴り込んで駄目押しました。スコアは3-0、シュート数も京都が17本と圧倒し、千葉はわずか3本でした。
京都はこの日途中出場だったラファエル・エリアス選手が今夏に加入してから、攻撃力が格段にアップ。一時はJ1で最下位に沈んでいましたが、直近はリーグ戦で3連勝するなどJ1残留圏の15位まで順位を上げています。その好調ぶりを見せつけた会心の勝利。曺貴裁監督は「勢いがあるとか、乗っているとか、そういう形容詞で片付けられるのが悔しい」というほど、チームの底上げに手応えを感じている様子でした。
監督・選手コメント
曺貴裁 監督(京都サンガF.C.)
2年前も準決勝まで行きましたが、(今大会は)そのとき以上に選手たちが一戦一戦たくましくなっていくムードがあったので、今日は何としてもこのメンバーで勝ち進みたいという気持ちがありました。連戦だから(普段と)違うことをする、相手を見て変えるという概念は、僕には全くありません。中2日だろうが中3日だろうが、そのときの全力を出すことが選手としてもチームとしても大事です。やり切れないとか、やろうとしないということを選手が封印してやってくれました。
川﨑颯太 選手(京都サンガF.C.)
相手はかなり気合いが入っていました。平日にもかかわらず千葉のサポーターもたくさん駆けつけてくれて、とても良い雰囲気で試合が始まったからこそ、自分たちもギアを上げて相手以上にやらなければならないと思いました。その上で僕の縦パスやスルーパスは、チームを勢いづける良いプレーだったかなと思います。自分自身でゴールを決められたシーンもあったと思うので、満足していません。次も貪欲にシュートやチャンスにつながるパスを出していきたいと思います。
小林慶行 監督(ジェフユナイテッド千葉)
悔しいゲームになりましたが、普段トレーニングしてやり続けていることを思い切りぶつけた結果だと感じています。そういう意味で、相手との明確な力の差を感じました。自分たちはここ最近好調でしたが、J1でトップクラスのチームを相手に、どれだけの差があるかを体感しました。選手たちは90分間、戦い続けてくれました。悔しさはありますが、このスコアと結果をしっかり受け止めようと思います。
高木俊幸 選手(ジェフユナイテッド千葉)
普段と違う選手の配置で戦う難しさもありましたが、それ以上に相手の個の力を痛感しました。まずボールを止めて蹴るという基礎的な部分での差があり、それがさらに大きな差につながると感じました。京都は質に加えてプレーの強度も高かった。ボールを失った後に仕掛けてくるプレッシングをかわすことができませんでした。それはJ1に行こうとする自分たちが目指しているところでもあるので、僕らもそういうものをもう一つ上げていかないといけないと思います。
【1回戦】5月25日(土)、26日(日)[予備日:5月29日(水)]
【2回戦】6月12日(水)[予備日:6月19日(水)]
【3回戦】7月10日(水)[予備日:7月17日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月21日(水)[予備日:8月28日(水)]
【準々決勝】9月11日(水)、18日(水)、25日(水)
【準決勝】10月27日(日)
【決勝】11月23日(土)
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