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筑波大がJ1首位の町田を下す 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会2回戦

2024年06月13日

筑波大がJ1首位の町田を下す 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会2回戦

6月12日(水)、天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会2回戦を各会場で開催し、町田GIONスタジアムでは、FC町田ゼルビア(J1)と筑波大学(茨城)が対戦しました。

立ち上がり、筑波大は守備時に右サイドハーフが最終ラインまで下がって5バックを形成してスペースを消し、町田に攻め入る隙を与えません。ボールを持てば長いボールを送り込み、打開の糸口を探りましたが、それでも先制したのは町田でした。22分、CKでトリックプレーを用い、最後は安井拓也選手のシュートがゴール左隅に突き刺さりました。

先制ゴールの安井選手も含めて、前半のうちに負傷で交代2枠を使っていた町田ですが、後半からもう一つ交代枠を使って流れを引き寄せようと試みます。筑波大も2枚替えなどで変化を試み、細かいパス回しからミドルシュートを放ちますが、効果的な攻撃にはつながりません。

拮抗した展開が続く中、80分、町田にアクシデントが発生します。90分間での交代枠を使い切った後にナ・サンホ選手が負傷し、10人での戦いを強いられることに。町田はこの後も粘り強く守っていましたが、90+1分に試合が動きます。サイドから送られたボールが落ちたところに筑波大の内野航太郎選手が反応すると、地を這うシュートを決め、試合は延長戦に突入しました。

延長戦に入ってからも見どころ満載でした。新たな交代枠を使う町田に対し、延長前半に筑波大がFKから勝ち越しゴールを奪ったかに見えましたが、これはノーゴールの判定。延長後半には町田がPKを得ますが、これは筑波大のGK佐藤瑠星選手がビッグセーブを繰り出して勝ち越しを許しませんでした。

緊迫の一戦は、1-1のままPK戦へと突入。互いに失敗やGKのセーブが続きましたが、最後は筑波大が4-2でこれをものにして、J1首位の町田を下しました。

監督・選手コメント

小井土正亮 監督(筑波大学)
アクシデント的なけがで相手選手が欠けてしまったことには、正々堂々とぶつかり合うという意味で申し訳ないという言葉以外見つかりません。筑波大として掲げていた、ボールを握っていかにシュートシーンを増やすかということを120分間徹底し、最後まで怯まず戦ってくれた選手に感謝したいと思います。目の前の試合に全力を尽くすだけなので先のことは考えていませんが、次は柏レイソルとの対戦ということで、アカデミーのOBなど楽しみにしているスタッフはいると思います。

佐藤瑠星 選手(筑波大学)
(延長戦でのPKストップについて)試合の流れの中でPKを止めるのは初めてだったので、不思議な感覚でした。PK戦では今までやってきたことを信じてプレーすることだけを意識しました。高校時代の全国大会で黒田剛監督が率いる青森山田高校に0-4で負けていたので、気持ちが入っていました。Jクラブを撃破するんだとみんなで鼓舞して今回の一戦に臨みました。全員が同じ方向を見て戦うことでチャンスがめぐってきて、勝てたのだと思います。

黒田剛 監督(FC町田ゼルビア)
前半にリスタートから1点を取り、その後は淡々と流れた試合でしたが、最後のシュートブロックで気が抜けるなど、われわれのチームコンセプトとは異なるプレーが出ました。最終ラインに甘さが出た結果としてこのような試合になったことを受け入れなければなりません。(気持ちを切り替えて)次のリーグ戦に向かいますが、4人の負傷者が出ました。何も得られないゲームだったという思いがあります。

荒木駿太 選手(FC町田ゼルビア)
いつも通りにやれば負けないと思って試合に臨みました。相手も激しくきていましたが、うまく攻撃できていたと思います。自分にも何回かチャンスがあった中、それを決められなかったことが課題です。PK戦で失敗してしまいましたが、今後、リーグカップなどでもPK戦になることが考えられます。次の機会があったら自信を持って蹴ります。リーグ戦では調子が良いので、悔しさを引きずることなく、次の試合での勝利を目指します。

【1回戦】5月25日(土)、26日(日)[予備日:5月29日(水)]
【2回戦】6月12日(水)[予備日:6月19日(水)]

【3回戦】7月10日(水)[予備日:7月17日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月21日(水)[予備日:8月28日(水)]
【準々決勝】9月18日(水)[予備日:9月11日(水)、25日(水)]
【準決勝】10月27日(日)
【決勝】11月23日(土)

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