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ラウンド16でもJ2クラブの下剋上は続くか 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会

2022年07月12日

ラウンド16でもJ2クラブの下剋上は続くか 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会

天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会は7月13日(水)、全国各地でラウンド16の7試合が行われます。

J1の全チームが初戦となる2回戦を突破し、番狂わせの少ない大会になるかと思われましたが、3回戦では様子が変わりました。J2クラブが奮闘し、現在残っている16チームのうち5枠を占めています。

2回戦で最も激しい戦いを勝ち抜いたのが、V・ファーレン長崎(J2)でした。開始3分でFC東京(J1)に先制を許しながらも、32分までに逆転、さらには追い付かれるという、前半だけで2点を取り合う展開となりました。後半にはゴールが生まれず突入した延長戦で、長崎が再度勝ち越し点を奪い、120分間を戦い抜いて勝利しました。その試合で暫定的に指揮を執っていたU-18の原田武男監督に代わり、現在はファビオ・カリーレ新監督がチームを率いています。カリーレ監督がベンチに入ってから、リーグ戦では3戦無敗。現在5位につけるリーグ戦での上昇に向けても、同じ九州のアビスパ福岡(J1)相手の勝利を強く望んでいることでしょう。

栃木SC(J2)は、現在リーグ戦で首位に立つ横浜F・マリノス(J1)を下してベスト16に勝ち上がってきました。J1でも圧倒的な攻撃力を誇る相手に倍近い本数のシュートを放たれながら、ゴールを許さず。反撃に移った後半に2ゴールを奪い、見事に勝利を収めました。リーグ戦でも、ここ5試合で2勝2分1敗としぶとい戦いぶりを披露しています。今回対戦する京都サンガF.C.(J1)とは、昨季のJ2で対戦して1分1敗。今回は勝ち切ることで、昨季からの成長を示したいところ。天皇杯4回戦にはJFL時代に2度進出しており、Jクラブとしての進化を初のベスト8進出で証明できるでしょうか。

ラウンド16を戦うJ2クラブの中で、現在リーグ戦で最も順位が低いのがザスパクサツ群馬(J2)です。先週末のゲームも落とし、現在5連敗中ですが、今大会の3回戦では浦和レッズ(J1)のホームに乗り込み、1-0での勝利を持ち帰りました。天皇杯では何度も4回戦に進出していますが、そこから先へは踏み出せていません。サンフレッチェ広島(J1)相手にその壁を突破することができれば、そのブレイクスルーはリーグ戦にもつながるはずです。

なお、東京ヴェルディ(J2)とジュビロ磐田(J1)の一戦は、東京Vに新型コロナウイルスの感染者が複数確認され、同クラブが活動停止となったことに伴い、7月20日(水)に延期となっています。

気の抜けないノックアウト方式の戦いが続きます。各チームの戦いぶりから目が離せません。

【1回戦】5月21日(土)、22日(日)[予備日:5月23日(月)]
【2回戦】6月1日(水)、8日(水)
【3回戦】6月22日(水)[予備日:6月29日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】7月13日(水)、20日(水)
【準々決勝】9月7日(水)[予備日:9月28日(水)]
【準決勝】10月5日(水)
【決勝】10月16日(日)

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