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天皇杯初出場のSC相模原が駒澤大学を破り2回戦へ 天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会
2021年05月23日
天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会は5月22日(土)、全国各地で1回戦11試合が行われました。
ピックアップマッチ
SC相模原 3-1(前半1-1、後半2-0)駒澤大学
レモンガススタジアム平塚では、SC相模原(J2)と駒澤大学(東京)が対戦しました。駒澤大学はキックオフのホイッスルと同時に、ロングボールのターゲットとなるべく、ハーフウェイラインから前方へと5人の選手が全力で駆け出しました。試合開始からプレーで体現したように、駒澤大学はどんどんと前線へとボールを送り、体を張ってゴールの道を切り拓こうとしました。
一方の相模原も開始5分、GKからの長いボールをつないで先制。リードを許した駒澤大学ですが、ロングボール、さらには深い位置からのロングスローでCKを多く獲得するなど、狙った通りの形で相手ゴールに迫りました。すると前半アディショナルタイム、右サイドからのロングスローを土信田悠生選手が頭で流すと、ファーサイドで會澤海斗選手が押し込み、試合を振り出しに戻しました。
後半も変わらず前へ出ようとする駒澤大学の隙を突いたSC相模原は53分、相手DFからこぼれたボールを和田昌士選手が一気に持ち上がります。ペナルティーエリア手前で冷静に逆サイドへ展開し、1タッチの連続プレーでゴール前に運ばれたボールを、最後はユーリ選手がシュート。SC相模原が再びリードを奪いました。
またも1点を追う展開になった駒澤大学は、60分に2人の選手交代で攻撃の活性化を狙います。セットプレーでは江﨑巧朗選手が絶妙なボールを送るものの、流れの中での駒澤大学のロングボールは精度が落ちていきました。74分にまたも2人同時投入するものの、流れは変わらず。逆にSC相模原は後半アディショナルタイム、無理せずボールをキープする流れから、機を見て長い距離を走ってきた中山雄希選手がこぼれ球を豪快に蹴り込み、ダメ押しゴールとしました。
初出場のSC相模原が天皇杯初勝利を収め、2回戦進出を決めました。
監督・選手コメント
三浦文丈 監督(SC相模原)
過去の大会や神奈川県予選でも目にしましたが、大学生はパワーがあって、やられてしまうこともあります。初出場の天皇杯の1回戦だったので、内容よりも勝って次のステージに進むことが重要だと思っていました。相手の試合映像を見て、どこからでもフィジカルの強い2トップなど前線の選手にボールを入れてくるので、弾き返すことやカバーを意識させました。同点になってもやることを変えずに2点目を決めて、最後に我々のストロングポイントである後半になるほどスプリントできる選手がとどめを刺しました。リーグ戦に向けても変わるきっかけになるのではないかと思います。
竹重安希彦 選手(SC相模原)
相手はロングボールを入れてくると分かっていたので、準備はしていました。端から見ると勝って当然とされる立場ですが、大学生の怖さや強さは知っているので、相手が格下だという気持ちはありませんでした。そのため、良い準備ができたのだと思います。久々の出場でしたが、今季移籍で加わってから今が一番コンディションが良いので、不安はありませんでした。ただし、何度かファンブルしてしまったり、キックなど課題は多いので、満足はしていません。天皇杯はリーグ戦の間に入ってくるので、勝つと雰囲気も流れも良くなります。競争が生まれることでチーム力も上がる点も、大事なことだと思います。
秋田浩一 監督(駒澤大学)
力負けしたというか、もう少し良い試合ができたらなと思っていたのですが、思ったようにできなかったし、それがプロの力だと思います。我々の力では、まだ足りないということです。選手たちもいろいろなことを肌で感じたと思うので、次に生かせればと思います。(対戦相手となったOBの安藤翼選手は)もともとボールを止めたりシュートすることはうまいのですが、連続していろいろなことができたり、ポジション取りが大学時代よりも早くなり、やはりゴールに向かう準備の部分でも良くなっている感じはしました。
猪俣主真 選手(駒澤大学)
前後半とも、課題である立ち上がりの失点を喫してしまいました。プロの選手はリードしたら時間をうまく使ってくることは分かっていましたが、そういう時間に失点してしまいました。個人的な勝負でも、相手FWの強さを実感しました。ボールに競りにいく部分は多少通用したと思いますが、1試合を通して負けることが多くありました。試合の大事な部分をしっかり分かっているというのが、学生とプロの大きな差だと感じました。そこで負けないよう、この経験を次から生かしたいと思います。
【1回戦】5月22日(土)、23日(日)[予備日:5月24日(月)]
【2回戦】6月9日(水)、16日(水)
【3回戦】7月7日(水)[予備日:7月14日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月18日(水)[予備日:10月13日(水)]
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