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アジアのピッチから~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第32回 大橋昭好GKコーチ in ラオスGKクリニック報告
2018年02月07日
アジアの各国で活躍する指導者達の声を伝える「アジアのピッチから」。第32回は、なでしこジャパン(日本女子代表)のGKコーチであり、JFAインストラクターとしてGKコーチの育成にも携わる大橋昭好氏による、ラオスでのGKクリニックのレポートです。本派遣は、2018年1月21日から27日の期間、国際交流基金アジアセンターとJFAの共催事業として実施されました。
首都ビエンチャンの様子
私自身、ラオスの首都・ビエンチャンを訪れたのは5年ぶり4回目となりました。前回訪れた時に比べ、バイクや乗用車(大型4WD)の増加に驚きました。宿泊ホテルからラオスサッカー連盟の施設まで通常であれば15分程度で行けるはずが、朝晩の通勤時間は、交通渋滞のため倍の時間がかかる程でした。また、日本を含め、海外から多くの観光客がラオスを訪れていたことにも驚きました。
GKクリニック
今回のGKクリニックは、ラオス連盟の施設内で3日間行われ、GKコーチ8名、GK9名が参加しました。その中には、ラオス男子代表チーム、アンダーカテゴリー代表チームのGKコーチとGKも含まれていました。
クリニックでは、事前にラオスから要望があった以下の点について実技と講義を行いました。
1.GK指導法、2.ゲーム環境でのGKのポジショニング、3.GKのフィジカルトレーニング、実技では、「1対1の対応」「クロスの守備」「シュートストップ」「攻撃」といったGKのプレーに加えて、「体幹トレーニング」をテーマとし、講義は「GK指導法」と「GKのフィジカルトレーニング」について行いました。
参加したGKコーチからは実技、講義の途中でも質問があり、GKを育てたいという情熱を肌で感じることができました。また、プレーしたGKが課題に対しての働きかけに積極的にトライしてくれたことで、クリニック全体が良いものになったと思います。
ラオスのGK
今回のクリニックには9名のGKが参加しましたが、共通したストロングポイントとして、スピードとジャンプ力があること、ボールへの反応が速いこと、身体の柔軟性が高いことが挙げられます。しかし、事前にラオスから要望があったように、ボール状況とポジショニング、基本テクニックに課題が見られました。GKとしての身体的な能力は決して低くないので、課題が改善されてくればさらに良いGKが育ってくるであろうと思います。情熱を持ったGKコーチがいるラオスですので、間違いなく良いGKが多く育ってくるでしょう。
ラオス語でのコミュニケーションはとれませんでしたが、身ぶり手ぶりで会話できたと思っているのは私だけでしょうか。ラオス連盟の皆様の心温かい対応に本当に感謝しています。3日間の活動でしたが、ラオスGKの育成につながっていくことになれば幸いです。
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