日本代表は6日、2018年FIFAワールドカップのアジア最終予選(Road to Russia)第3戦でイラク代表をホームの埼玉スタジアム2002で迎え撃つ。
ホームで行われたアラブ首長国連邦との初戦で1-2と敗れた日本代表は、中4日で迎えたアウェーのタイ戦では2-0と勝利し、悪い流れを断ち切った。現在、グループBでは2連勝のオーストラリアとサウジアラビアを勝ち点3差で追う3位につけており、上位との距離を埋めるためにはイラクに屈するわけにはいかない。
日本代表は時間との戦いにも打ち勝つ必要がある。UAE戦では準備期間の短さが懸念材料となっていたが、今回もメンバー全員が集まったのは試合2日前。また、当初招集したメンバーから武藤嘉紀選手と宇佐美貴史選手が負傷離脱し、齋藤学選手を追加招集している。長距離移動を強いられた海外組のコンディション調整を含め、限られた時間の中でどれだけ準備ができたか問われる一戦となる。
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一方、イラク代表は敵地での一戦になるとは言え、必勝態勢で挑んでくるはずだ。初戦のオーストラリア戦を0-2で落とすと、続くサウジアラビア戦も1-2で敗れ、現在はグループBで最下位に甘んじている。史上初の本大会出場に向け、もうひとつも負けられない状況だけに、背水の陣で日本に襲いかかってくるだろう。
イラク代表は連敗スタートと結果が出ていないものの、その実力は侮れない。特に第2戦のサウジアラビア戦では相手を上回る時間帯も多く、失点はいずれもPKによるもので潜在能力の高さを見せていた。
日本代表にとって決して油断できない相手だが、ホームで2連敗はできない。これまで数多くの修羅場をくぐり抜けてきた長友佑都選手は「特に初戦は固くて、緊張もあっただろうし、勝たないといけないというプレッシャーの中で難しかったと思いますが、ホームで負けるのはあってはならない」と必勝を誓う。
イラクとの戦いが終われば、次はグループ最大のライバルと見られるオーストラリアとの一戦が待っている。ホームで勝ち星をつかみとり、中4日で迎えるアウェー戦に向けて勢いをつけたい。