日本代表は6日、2018年FIFAワールドカップのアジア最終予選(Road to Russia)第2戦で敵地に乗り込み、タイ代表と対戦する。
アジア最終予選の初戦でアラブ首長国連邦(UAE)代表と対戦した日本は1-2の黒星発進となった。対するタイもサウジアラビアとの初戦を0-1で落とした。どちらのチームにとっても今回は絶対に落とせない一戦となる。
近年のタイは代表チームの人気が非常に高まっており、アジア2次予選でもホームのラジャマンガラ・スタジアムには多くのサポーターが駆けつけていた。日本との試合ではスタジアムが満員になることも予想されており、タイは地元民の力強い後押しを受けてSAMURAI BLUE(日本代表)に襲いかかってくるはずだ。
また、タイは人気だけでなく実力も急成長を見せている。FIFAランクでは120位という評価だが、アジア2次予選ではイラクを抑えてグループFを首位通過。2014年のAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)では6大会ぶりに頂点に立つなど力を着実に伸ばしている。
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タイはサウジアラビア戦で敗れはしたものの、ボールポゼッションからの崩しや鋭いカウンターで幾度も相手ゴールを脅かし、内容的には勝っていてもおかしくないほどの好パフォーマンスを見せていた。敵地にて必勝態勢で臨む日本にとって、手強い相手となるのは間違いないだろう。
おそらく試合は日本がボールを保持する展開になると予想されるが、そうなると注意すべきなのはやはり相手のカウンターだ。UAE戦でも相手の速攻に冷や汗をかかされた場面があった。タイが切れ味鋭いカウンターを繰り出せるのは、サウジアラビア戦でも証明済みだ。
本田圭佑選手も「攻撃に関して特徴のある選手がいるし、カウンターがすごく得意」と警戒しているが、その特徴を相手に出させないためにも不用意なボールの失い方をしないこと、リスクマネジメントを考えた試合運びをすること、攻守が切り替わった際の集中力を切らさないことなどが求められる。
監督や選手たちの思いはただひとつ、アウェーであろうが勝ち点3を持ち帰ること。バンコクの地で白星を飾り、ここからもう一度上昇気流に乗っていく。