ロシアに向けた最終関門――。SAMURAI BLUE(日本代表)は9月1日に、アラブ首長国連邦(UAE)代表とのアジア最終予選の第1戦を迎える。
8月28日に埼玉県内で練習をスタートさせた日本は、当初のメンバーから長友佑都選手と槙野智章選手の2人が負傷のため参加を見送り、代わって丸山祐市選手と遠藤航選手を追加招集。清武弘嗣選手ら海外組が遅れて合流するなど限られた準備期間のなかで、重要な初戦に向けての調整を進めている。
UAEには昨年のアジアカップ準々決勝で敗れており、いわばリベンジマッチとなる。開始早々にカウンターから失点すると、その後は押し込みながらも守りを固める相手を崩せずに大いに苦戦。終了間際になんとか同点に追いついたものの、PK戦の末に敗れている。
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今回の試合でも同様の展開が予想される。日本がボールを保持するなか、気を付けたいのはやはりカウンター。ボールを失った際の切り替えの速さと、細心のリスクマネジメントが求められる。また出し手を封じることもポイントとなるだろう。とりわけ高い攻撃スキルを備えるオマール・アブドゥルラフマン選手の動きには十分に警戒したい。
一方で、多くのシュートを放ちながらわずか1点しか取れなかったアジアカップの戦いを踏まえても、人数をかけて守るUAEの守備をいかに崩していくかが大きなテーマとなる。積極果敢なミドルシュートに加え、相手に揺さぶりをかけスペースを生み出す前線の動き出し、あるいはセットプレーも有効手段となるだろう。守備的な狙いを実行させないためには、先制点を与えないことも肝要だ。
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最終予選において、初戦が重要なのは言うまでもない。前回大会でもオマーンに3-0快勝を収めて波に乗った。アジアカップ4強のうち3チームが同居する厳しいグループとなったが、まずは地の利を生かし幸先の良いスタートを切りたい。
なおこの試合では長谷部誠選手の日本代表通算100試合出場、岡崎慎司選手の日本代表通算50得点がかかっており、個人記録にも注目したい。