7勝1敗、29得点・4失点。これが、オーストラリア代表が2次予選で残した成績だ。
ヨルダン代表、キルギス代表、タジキスタン代表、バングラデシュ代表と同郷するグループBに組み込まれたオーストラリア代表は、初戦のキルギス代表とのアウェイゲームに苦しみながらも2-1と勝利を収めると、続くバングラデシュ代表戦では前半のうちに4ゴールを奪う一方的な展開で、5-0と大勝。第3戦のタジキスタン代表戦でも、エース、ティム・ケーヒルの2ゴールなどで3-0と快勝を収めている。
3戦全勝と好スタートを切ったものの、第4戦で思わぬ躓きを見せる。ヨルダン代表とのアウェイマッチで0-2と完敗を喫してしまったのだ。もっともこの敗戦で火が付いたのか、オーストラリア代表はここから圧倒的な力を見せつける。初戦で苦戦したキルギス代表に3-0と快勝を収めると、アウェイのバングラデシュ代表戦でも4-0と危なげなく勝利。第7戦のタジキスタン代表戦では7-0と相手をまるで寄せ付けず、大勝を収めた。
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最終戦となったヨルダン代表との一戦も5-1と完勝。一度敗れた相手に見事にリベンジを果たし、グループ首位で最終予選進出を決めた。
最終予選に入ってもその勢いに陰りは見えず、開幕2連勝を達成。初戦ではホームでイラク代表を2-0と撃破し、第2戦も日本が敗れたUAE代表を相手に、アウェイで1-0と勝利を収めている。アジアレベルを超越したフィジカルに加え、連係面も向上しており、タレント、組織力ともにアジア最高レベルにある。これまでにも何度も立ちはだかってきたこの強国が、今回の最終予選でも日本の最大のライバルとなることは間違いない。