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アジア2次予選でグループFに組み込まれたイラクは、進境著しいタイに首位の座を許したものの、3勝3分け(13得点・6失点)の無敗で2014年大会に続くアジア最終予選進出を決めた。
なお、グループFは、当初はタイ、イラク、ベトナム、台湾、インドネシアの5カ国で争われる予定だったが、インドネシアサッカー協会が政府の国内リーグへの介入を許しているとしてFIFAより資格停止処分を受けた影響で2次予選から除外され、4カ国で予選を行った。
イラクは初戦の台湾戦で5-1と圧勝すると、続く第2戦ではライバルとなるタイとアウェーで激突。ベテランのユニス・マフムード選手らのゴールで2点のリードを奪ったが、終盤にPKを与えると立て続けに失点し、2-2の引き分けとなった。
続くベトナムとのアウェーマッチでは、後半アディショナルタイムのPKで辛くも1-1の引き分けに持ち込むと、敵地で行われた台湾戦では2-0と完封勝ちを収めた。
そして迎えたタイとの2度目の対決。ここで勝てば首位に立てる可能性も残ったが、イラクはタイに2度リードを許す苦しい展開を強いられ、終了間際のアリ・アドナン選手のゴールで同点にしたものの勝ち点1の獲得にとどまり、1試合を残した段階で首位通過の可能性はなくなった。
©JFA
それでも最終戦のベトナム戦では、敗れればアジア2次予選敗退というプレッシャーがかかる中で1-0と白星。国内の情勢不安によりホームで試合が開催できないというハンディを負いながら2大会連続のアジア最終予選行きを決めた。
ただ、アジア最終予選では、初戦のオーストラリア戦、続くサウジアラビア戦で連敗を喫しており、ロシア行きの道のりは険しくなっている。