難敵・イラク代表と同居したグループFを、4勝2分(14得点・6失点)と無敗で乗り切り、タイ代表は2002年大会以来となるアジア最終予選進出を決めた。
初戦のホームでのベトナム戦を終了間際のゴールで1-0とモノにすると、第2戦はチャイニーズ・タイペイに2-0と完勝。イラクをホーム迎えた第3戦は0-2で迎えた終盤に2ゴールを奪ってドローに持ち込む粘り強さを見せた。
続く第4戦では、初戦で苦しんだベトナムとのアウェイゲームを3-0と勝利すると、チャイニーズ・タイペイとの第5戦では4-2と快勝。グループ首位でイラクとの最終戦を迎えた。
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敗れれば2位に転落の可能性もあったなか、タイは敵地で堂々たるプレーを披露する。1-1で迎えた86分に、勝ち越しゴールを奪取。終了間際に失点し2-2と引き分けに持ち込まれたものの、首位の座を守り抜き堂々と最終予選を決めている。
カギを握るのは2次予選でチームトップの3得点を決めたティーラシル・ダンダ選手。背番号10を背負うこのエースも所属するタイの強豪クラブ、ムアントン・ユナイテッドのメンバーが軸をなし、組織的な攻撃サッカーを展開する。最終予選の初戦では0-1とサウジアラビアに敗れたものの、成長著しいこの新興国に対し、日本は警戒が必要だろう。