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SAMURAI BLUE、トルクメニスタンに逆転勝ちで白星スタート~AFCアジアカップUAE2019(1/5~2/1)~
2019年01月10日
SAMURAI BLUE(日本代表)は1月9日(水)、アブダビのアルナフヤンスタジアムにて行われたAFCアジアカップ2019UAEのグループステージ初戦でトルクメニスタンと対戦し、前半に失点を許す苦しい展開ながらも、後半にFW大迫勇也選手(ベルダー・ブレーメン)が2ゴール、MF堂安律選手(FCフローニンゲン)が1ゴールを返して3-2で逆転勝ちを収め、2大会ぶり5度目の優勝へ白星スタートを切りました。
「1試合1試合勝ちにこだわって戦い、1位突破を目指す」と話していた森保一監督が初戦の先発に選んだのは、守備は16強入りした昨夏のFIFAワールドカップを経験したメンバーを中心に、攻撃陣に昨年9月の始動から躍動してきた若手を加えた組み合わせでした。
最終ラインを酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ)、吉田麻也選手(サウサンプトン)、槙野智章選手(浦和レッズ)、長友佑都選手(ガラタサライSK)という経験豊富なメンバーで固め、ボランチには、ワールドカップ組のMF柴崎岳選手(ヘタフェCF)とDF冨安健洋選手(シントトロイデンVV)を起用。冨安選手は、前所属のアビスパ福岡以来の中盤での役回りです。前線にはロシア大会で活躍した大迫選手を1トップに、MF南野拓実選手(ザルツブルク)をトップ下、左右MFに原口元気選手(ハノーファー96)と堂安選手を配しました。
しかし、この日はここ数日続いた涼しさから30度を超える暑さに一変。強い陽射しが照りつける中でのキックオフとなり、日本選手は暑さの影響からか、立ち上がりから動きが重く、パスがつながらず、苦戦を強いられます。
それでも前半12分には柴崎選手のクロスに、堂安選手が相手の裏に抜け出して頭で合わせましたが、相手GKがブロック。その後は前線や中盤でボールを失っては、守備を固めるトルクメニスタンにセカンドボールを奪われてカウンターで攻め込まれるようになります。
前半27分の失点もその形からでした。日本が右サイドで攻撃を仕掛けて中盤にパスを出したところをMFルスラン・ミンガゾフ選手に奪われ、MFアルスラン・アマノフ選手にミドルレンジから先制点を決められました。
日本は30分に大迫選手、その直後に冨安選手がシュートを放ちますが、ゴールを割ることはできず、反対に37分には2004年大会以来2度目の出場のトルクメニスタンに、GKと1対1の場面を作られ、GK権田修一選手の好セーブに助けられます。
1点ビハインドで迎えた後半、日本は左サイドの攻撃が活性化。縦パスや大きなサイドチェンジで左MF原口選手にボールを集め、長友選手がオーバーラップしてペナルティエリアに切れ込むなどチャンスが増えます。
すると56分、左サイドをドリブルで切り崩した原口選手からのパスを受けた大迫選手が、ゴール前で相手DFを交わして右足を振り、同点に。その4分後には、最終ラインからの縦パスを受けた原口選手が再び左から切り込み、長友選手を経由してゴール前の大迫選手へ繋ぐと、エースストライカーが右足で押し込んで、逆転に成功します。
さらに71分には南野選手からパスを受けた堂安選手がペナルティエリアで反転して左足を振り抜き、3-1としました。
トルクメニスタンは後半途中から動きが落ちたものの、選手交代で攻め手を探り、GKから手数をかけずに前線へボールを送り、日本ゴールに迫ります。
79分には途中出場のFWアルティムラト・アンナドゥルディエフ選手がドリブルで切り込み、ペナルティエリアでGKに倒されてPKを獲得。これをMFアーメット・アタイエフ選手が決めて1点差とします。その後も攻め続けましたが、日本はこれを凌いで3-2で試合終了。初戦で貴重な勝点3を手にしました。
グループFのもう1試合では、ウズベキスタンがオマーンに2-1で勝利。この結果、初戦を終えて日本がウズベキスタンに得失点差で上回って首位に立ちました。
日本は1月13日(日)にJリーグでも指揮を執った経験のあるピム・ファーベーク監督が率いるオマーンとアブダビのザイードスポーツシティスタジアムにて対戦し、勝てば17日(木)のウズベキスタンとの第3戦(アルアイン)を待たずにグループステージ突破が決まります。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
大会初戦は難しく、厳しい戦いになるとチームで認識を共有して臨みましたが、初戦特有の難しい試合になりました。良かったのは勝ったことです。UAEと日本で応援してくださったみなさんに勝利を届けることができて良かったのですが、内容的には攻守ともにすべて上げていかなくてはなりません。そこを次の試合への課題として進んでいきたいと思います。ハーフタイムには切り替えや球際のバトル、予測という基本の部分を確認しました。相手が引いて試合を進める中で先制点を献上してさらに難しい状況で、背後への動き出しを入れて行こうと選手に伝えました。暑い中での試合になると想定して準備できていたと思いますが、コンディションの部分でまだやれることがあったかもしれません。国内組と海外組の合流で個々に対応していて、最終的にチームとしてコンディションを合わせる部分で難しいところはありました。そこはある程度覚悟していたところなので、今日は悪い中でも選手たちが最後に勝利をつかみ取ってくれたことを良かったことと捉えて、次の試合にはコンディションを全体的に上げていきたいと思います。
DF #16 冨安健洋 選手(シントトロイデンVV)
暑さは思っていた以上にあって、前半から体が動かないなと感じていましたし、スプリントして回復するまでに結構時間がかかっているなと感じていました。次の試合はもう少し楽になると思いますし、コンディション面を含めて、しっかりリカバリーして準備したいです。
DF #22 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
自分たちがこの試合にかける決意と覚悟を持って試合に臨めたのか、自問自答しなくてはいけない結果になったと思います。入りが非常に悪くて、失点してから自分たち自身で難しくしてしまいました。ハーフタイムに話し合って後半うまく改善して、大迫選手も素晴らしいパフォーマンスを出してくれました。なんとか巻き返せて。初戦で勝点3を獲ってスタートできたことが最も大きなポイントだと思っています。
MF #8 原口元気 選手(ハノーファー96)
緊張感も暑さもありましたし、相手もすごく引いてきて、難しさをいろいろ感じていました。要因の一つは、自分たちがやりたいサッカーに固執し過ぎたというのがあったかと思います。中でのコンビネーションをしたいがゆえに幅がなかった。でも後半うまく自分たちで修正できました。正直、こんなに初戦で苦しむとは思わなかったのですが、苦しいなりに修正して3ポイントを獲れたことは、チームとしていい勉強になったと思います。
MF #21 堂安律 選手(FCフローニンゲン)
ファーストタッチが止まらず、距離感も悪いし切り替えも遅い。今までの試合とはすべてがまったく違う状況でしたが、これまではすべて日本でやっていたので、これが海外で試合する難しさだと感じました。レジェンドの選手たちがどんどん引退して、受け継いでいきたいと思っていたので、得点できたのはよかったです。ボールを受けた瞬間から打とうと決めていました。自分の実力はこんなものじゃないと証明したいですし、2戦目、3戦目とどんどん上げていきたいです。
ヤスグリー・ホジャゲルディエフ トルクメニスタン監督
日本にほとんどボールを支配されると思っていたので、この結果は驚きです。選手たちがよくやってくれて、日本相手に力を示すことができましたが、後半は集中力を欠いてしまい、残念な結果になりました。後半は疲れも出ましたが、我々には日本のような国際試合の経験が多くありません。それも結果に影響したと思います。
スケジュール
AFCアジアカップUAE2019
大会期間:2019/1/5(土)~2019/2/1(金)
グループステージ:
2019/1/9(水) 20:00キックオフ(日本時間)
日本代表 3-2 トルクメニスタン代表
2019/1/13(日) 22:30キックオフ(日本時間)
vs オマーン代表
2019/1/17(木) 22:30キックオフ(日本時間)
vs ウズベキスタン代表
地上波放送:テレビ朝日系列にて生中継 予定
BS放送:NHKBS1にて生中継 予定
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