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SAMURAI BLUE森保監督、トルコ代表戦で「選手層の幅を広げて勝利を目指す」
2023年09月12日
SAMURAI BLUE(日本代表)は9月11日(月)、ベルギーのゲンクで行われるキリンチャレンジカップ2023トルコ代表戦を翌日に控えて試合会場のセゲカ・アレーナで公式練習に臨み、公式会見に臨んだ森保一監督は、選手層の幅を広げてチーム力アップにつなげる機会にしたいと抱負を語りました。
快勝を収めたドイツのヴォルフスブルクでの9日のドイツ代表戦から移動を含めて中2日で臨むトルコ戦へ、森保監督は先発メンバーを大きく入れ替えることを明言。欧州勢との貴重な対戦機会に、異なる顔ぶれで戦うことで「勝利を目指して戦い、選手層の幅を広げて厚くし、より多くの選手に我々の戦い方のコンセプトを共有してもらいたい」と話しています。
11月から始まる2026年FIFAワールドカップアジア2次予選や来年1月のAFCアジアカップなど、今後の公式戦を睨んでの試みです。
トルコはFIFAランキングでは41位(日本は20位)ですが、現在行われているEURO2024予選ではクロアチア、ラトビア、ウェールズ、アルメニアと同じグループDで5試合を終えて3勝1分け1敗で、クロアチアが1試合未消化ながら暫定首位に立っています。直近の9月8日のアルメニア戦は1-1で引き分けましたが、3月のクロアチア戦の黒星以降は3戦負けなしです。
MFハカン・チャルハノール選手(インテル・ミラノ)やMFイスマイル・ユクセク選手(フェネルバフチェ)、MFオルクン・コクチュ選手(SLベンフィカ)らが中盤を固め、DFチャーラル・ソユンジュ選手(アトレティコ・マドリード)、DFジェンク・オズカジャル選手(バレンシア)らを擁しています。
日本との対戦は2002年FIFAワールドカップ日韓大会のラウンド16で、日本が0-1で敗れて以来。通算対戦成績は1勝1敗です。
ドイツ戦で1ゴール1アシストの活躍を見せた伊東純也選手(スタッド・ランス)は、古巣ゲンクでの試合を前に、「トルコは中盤にいい選手が多い」と警戒を緩めていません。
報道陣に公開された公式練習冒頭15分の部分では、ランニングやストレッチで体をほぐし、フィールドプレーヤーは2グループに分かれてボール回しを行いました。その後は非公開として約1時間、プレーを確認しました。
ドイツ戦では後半交代出場で試合終盤の2ゴールをアシストした久保建英選手(レアル・ソシエダ)は、「良い試合をした後なので、みんなの期待も高まっている。落とせない試合」と話し、「良い入りをすれば、前めの選手にもチャンスが出てくる。(状況に応じて)シュートが良いと思えばシュートを打つ。一番確率の高いプレーをするだけ」と話しています。
6月の代表活動には追加招集で合流直後にエルサルバドル代表戦に後半途中出場した伊藤敦樹選手(浦和レッズ)は、「前回は追加招集で、今回は最初から代表活動に参加できて手ごたえを感じている。この場に入れることでチャンスはある。自分らしさを表現して、積極的に挑戦していきたい」と意気込んでいます。
試合は12日(火)現地時間14:20(日本時間21:20)キックオフの予定です。
監督・選手コメント
森保一 SAMRUAI BLUE(日本代表)監督
トルコ戦は非常に重要な試合です。勝利を目指して戦うとともに、選手層の幅を広げて厚くして、より多くの選手に我々の戦い方のコンセプトの共有をしてもらいたいと考えています。先発メンバーは、中2日の試合で、ドイツ戦から大幅にメンバー変更して臨みたいと思っていますが、最終的には今日の練習を見て決めたい。ドイツ戦では選手たちがすばらしい試合をしてくれました。勝利は自信と誇りになりますが、誰も満足も慢心もしていません。常にレベルアップすることを考えています。「ここがゴールではない、次へ向かって成長しないとならない」と選手同士でも話しています。私からも確認の意味で、「我々の目指すところはワールドカップでの優勝で、成長を忘れずにステップアップしていこう」と伝えています。過去の勝利が次の勝利を約束してくれるわけではないので、今日できることをしっかりやる。明日の試合で勝利を収められるように、しっかり準備していきたいと思います。
今回、ゲンクでキリングループによる特別協賛200試合目のキリンチャレンジカップとして試合をしますが、日本サッカーの成長がなければワールドカップに出場を続けるなど世界の舞台で戦うことはできませんでした。キリンの皆さんには強化をサポートしていただき、世界で戦っていける力をつけさせていただきました。これまでのサポートに感謝します。明日も、日本とは異なる環境で戦うことで、さらなる成長につながっていきます。明日の試合には勝って、少しでもこれまでの恩返しにつながるようにしたいと思っています。
DF #24 森下龍矢 選手(名古屋グランパス)
ドイツ戦で日本がすごい価値を見せたということで、僕たち未出場組もしっかり試合に出た中で価値を見せないといけないと、すごく身が引き締まりました。相手が4バックで来た場合にすごくいいプレスのかけ方だったと思うので、あれを見本にしながらピッチ上で表現できたらと思います。トルコについては、フィジカルとか対人の強さを生かした、マンツーマンではないけど、しっかり前からはめにくるようなイメージがあります。前からいけなくてコンパクトになったときも、人に対してすごく強いイメージです。ドイツに勝ったことは嬉しかったですが、悔しさもあります。でも、これは日本サッカーの成長というか、ドイツに勝って「ワーイ」とお祭り騒ぎになっていたところから、「出たいんだ」という選手がいるというのは成長なんじゃないかと思います。練習の時から上にいくための努力をしていますし、次は僕たちがという気持ちはすごい強いです。
MF/FW #6 遠藤航 選手(リバプールFC/イングランド)
ドイツ戦は奪ったあとで繋ぎたいところを蹴ってしまったり、ミスが出たりというのもありました。ある程度プレスが前からいけなくなるというのは想定内でしたが。奪ったあとにもう少しカウンターでチャンスを作れればというところです。後半もボールを動かす時間帯がなかったわけではないので、そういう時間をもっと増やしたかったというのはあります。(中2日での)トルコ戦へはしっかりリカバリーして、休むことが一番大事です。今日もしっかり練習を軽めにやって調整しているので、とにかく気持ちの準備をしていきたい。メンバーが変わると、最初は少し嚙み合わないこともあるかと思いますが、大事なのは入りの部分で、1対1でアグレッシブに入っていく、チャレンジすることだと思います。新しく出る選手は勝ちにこだわることプラス、個人個人のアピールをしっかりしていく。そして、チームのためにどうやって戦っていくか。戦術的な面も含めて、そんなに簡単ではないと思いますが、やっていけばいいと思います。
MF/FW #8 鎌田大地 選手(SSラツィオ/イタリア)
ドイツ戦は、ああいうレベルで普通に自分たちがやって試合に勝つことを当たり前にしていきたいですし、そういう試合を続けていくことが大事だと、選手みんなが思っていると思います。代表としては、ここ数年、足の速さや身体能力で日本人らしくない、より欧州に近いような選手がいっぱいいると感じています。体が強いだけでなく、当たるタイミングや予測で、いろいろな部分で上回れるように考えながらやっている。そういう身体能力の部分でもいい選手が多い。森保さん体制はもう長いですし、この間のワールドカップからも多くの選手がいて、こういうフォーメーションだからこうとか、ある程度みんな理解できているところはあって、積み重ねで今、わりと共有できています。トルコ戦は個人的な結果もほしいとは思いますが、まずはチームが勝てるように自分も力になれればと思っています。
MF/FW #11 古橋亨梧 選手(セルティック/スコットランド)
FWはゴールが必要なので、いい準備ができていますし、自分が出たらゴールを決められるように、チームを助けられるようにプレーしたいです。背負う場面もあると思うし、ビルドアップに参加する時もあると思う。その中で抜け出しだったり、周りとの連係を大切にしながらできたらと思います。トルコは球際がアグレッシブで激しいイメージがあります。そのプレッシャーを外すことができればスペースがあって、いい攻撃につなげられると思います。チーム全体でそれが意識できていると思いますし、相手の弱いところや隙を突ければと思います。ドイツ戦は、90分間全員がつながって攻守において良い強度を持ってできたからこそ、ああいう素晴らしい結果になったと思います。だからこそ次の試合は大事だと思うので、気を抜かず、気を引き締めてできたらと思っています。交代出場した選手も結果を残して、チームとしていい戦いができたと思うので、トルコ戦も大事にしたいです。
MF/FW #13 中村敬斗 選手(スタッド・ランス/フランス)
チャンスがあるときにしっかり結果を残したいですし、ドイツ戦をベンチから見て、すごくいい刺激をもらえているので、それを形として表したいです。いつも通り、チームのコンセプトに則って、その上でチームとして戦う。それが土台となった上で、自分の武器を発揮できればと思います。自分の武器はゴール前やペナルティーエリア付近でのチャンスメイクを含めてシュート、ドリブル、パス、そういうアイデアなので、よりクロスに入るチャンスがあれば生かしたい。まずはチームとしてやることをしっかり、役割を果たしたいと思います。土台となるボールを奪われないことや、球際、相手と競るという部分も大事にしていきたいです。
MF/FW #14 伊東純也 選手(スタッド・ランス/フランス)
久しぶりにゲンクに帰ってきて、懐かしいなと感じます。何人かスタッフに会ったんですけど、みんな(ドイツ戦の活躍を)喜んでくれていたのでよかったかなと思います。海外に初めて来て、このクラブでいろいろな経験もしましたし、お世話にもなりました。チャンピオンズリーグに出れましたし、優勝もして、いろんな思い出のあるクラブです。ここで試合ができるのは嬉しいことです。ドイツ戦から中2日での試合ですが、試合に出たらやるだけです。疲れたとか言い訳にならないので、ピッチに立ったら自分のやれることをやるだけです。
MF/FW #15 伊藤敦樹 選手(浦和レッズ)
前回と違ってしっかり試合に出る準備はできていますし、チャンスがあれば自分の持ち味を精一杯出したいです。ドイツ戦を見れば、日本が目指しているサッカー、日本のサッカーレベルが向上していると、結果を見てもわかります。内容もゲームプラン通りにかなり進んでいたので、ああいう強度やスピード感のなかで自分が入ってどれくらいできるのかと思って見ていましたし、自然と気分も高まりました。モチベーションもかなりいい状態にあるかと思うので、それを明日の試合で表現したいです。これからの自分のキャリアにとっても日本代表のこれからの活動にとっても大事な一日になると思っているので、自分らしさを表現して積極的に挑戦していきたいです。欧州のチームとの対戦はプロになってからほぼ初めてですが、そのなかで、トルコは球際や強度は高いと思うので、その中でも慌てずにやりたいと思います。
MF/FW #20 久保建英 選手(レアル・ソシエダ/スペイン)
(ドイツ戦で)良い試合をした後なので、みんなの期待も高まっている分、トルコ戦は落とせない試合になります。FIFAランキングでは測れないところもありますし、トルコも、モロッコなどのように乗ったら手がつけられない印象があるので、相手を乗せないようにしたいと思います。トルコの選手はプレシーズンで見た時にはびっくりするほど(体格が)ごつかったので、ポジショニングなどは気を付けたいですし、奪った後の切り替えは日本の方が上だと思います。僕は余裕もあるので焦りもないですし、出場するチャンスをもらえたら、代表のメンバー争いも熾烈ですので、しっかりアピールしていきたいです。自分のポジションで一番やりたいところで使ってもらえたらあれくらいできるというのは前から思っていました。ワールドカップでは左で出たり、難しいこともあった中で、やっと自分の本来の力を出させてもらえる環境が徐々にできつつあると感じています。今はチームでも右ウイングで出ているので、一番力を発揮できているのは右です。
シュテファン・クンツ トルコ代表監督
ドイツ人として先日のドイツと日本の試合の結果はとても悲しいものでしたが、日本は彼らが資格のある、尊敬すべきチームであることを十分、示しました。日本は非常にテクニックがあり戦術的なチームです。速さのある選手もいて、ゲームプランを実行しようとコミットしています。そういう相手に対して、我々は自分たちのゲームをするために、ハードワークをして全力を尽くさなければなりません。来月のEURO予選のクロアチア戦へ向けて重要な準備の試合です。現状をチェックして修正すべき点を修正する良い機会です。先日のアルメニア戦で出場機会のなかった選手にチャンスを与えようと思っています。
2023年9月12日(火) 14:20 キックオフ予定(日本時間 9月12日(火) 21:20)vs トルコ代表
会場:ゲンク(ベルギー)/セゲカ・アレーナ
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