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U-19日本代表候補 AFC U-19選手権に向けて充実したキャンプを終了
2020年10月08日
10月4日(日)からJFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行っているU-19日本代表候補は、合宿3日目の6日(火)、2部トレーニングを行いました。
全員のコンディションをできる限り合わせ、この日は全員でトレーニングメニューをこなしました。午前中はセットプレーのトレーニングに時間を割きました。U-19イラク代表、U-19バーレーン代表、U-19韓国代表と、フィジカルを生かしたチームと対戦するAFC U-19選手権に向けて、非常に重要になるトレーニングになります。CKからの崩し方、トリックプレーなど、本番を想定して様々な準備を作り上げていきます。午後は改めてチームコンセプトである「恐ろしいほど速い切り替え」をテーマに、5対5対5の3つ巴のライン突破、3対2+GKなど、短い時間で攻守の切り替えを徹底して共有していきます。ピッチ脇に大型モニターを設置し、トレーニングの映像をその場で振り返り反省し、さらに多くの映像を観ることで戦術面の浸透も皆で共有していきます。最後には11対11の紅白戦を実施して翌日のトレーニングマッチに備え、トレーニングを終了しました。
夜には前回同様、レクリエーションも兼ねて全員でZoomを使用したオンラインミーティングを実施。短い時間の中でもグループディスカッションを重ねて、ピッチ外でも選手間の交流を深めました。コロナ禍でも選手たちには同世代と一緒に遠征できる喜びも見え、非常に明るく、活発な議論が繰り広げられました。
最終日の10月7日(水)は、ジェフユナイテッド千葉と45分×2本のトレーニングマッチを実施しました。
これまでは紅白戦を実施していたため、今回が初めての対外試合となりました。海外遠征が難しい状況の中、本番を見据えて非常に重要な実践の場です。気合十分で試合に臨みますが、試合序盤は相手の圧力に押されて消極的なプレーも見られ、安全なパス回しからボールを奪われ、相手に押し込まれる場面が目立ちます。しかし飲水タイムを経て、攻守の切り替えも早くなり、サイドから仕掛けることが増え、縦パスも前線に入るようになります。そして41分、相手からDF佐古真礼選手が激しくボールを奪うと、MF柴田壮介選手が前線のFW西川潤選手に素早くパスを収めます。西川選手からボールを受けたMF小田裕太郎選手が中央にドリブルで仕掛け、FW斉藤光毅選手にパスを渡すと、斉藤選手が相手DFを上手く反転して交わしてシュートを放ち、待望の先制点を奪います。後半、ほぼ全員のメンバーを変更したU-19日本代表ですが、序盤はなかなかボールが回らず受け身のプレーが目立ち、イージーミスから相手の決定機を許す場面も見られます。それでも76分、DFモヨマルコム強志選手が右サイドをスピードで突破すると、クロスにMF鈴木唯人選手が上手く合わせ2点目を奪います。無失点で抑えたいところでしたが、終了間際に相手のCKから決められ1点を返されてしまいます。試合はそのまま2-1で終了し、貴重な実践の場にて勝利を飾りました。
今回も9月同様、チームとして新型コロナウイルス感染予防対策を徹底し、ピッチ外での活動はさまざまな制限を設け、選手たちはチームメイトと十分なコミュニケーションを取りづらい環境でしたが、初めての対外試合も実施し、アピールしたい選手のモチベーションも高く、選手のひたむきさとアグレッシブさを感じるトレーニングキャンプとなりました。少しずつですが、チームコンセプトも浸透し組織力が高まってきています。AFC U-19選手権ウズベキスタン2020(FIFA U-20ワールドカップ2021インドネシア最終予選も兼ねる)は2021年初旬へと開催が延期されていますが、今後も万全の準備が必要です。多くの候補選手がいる中、メンバー争いはこれからも加速していきます。
監督・選手コメント
影山雅永 監督
U-19日本代表としての今年3回目のトレーニングキャンプを行うことができて、チームとしての攻守の考え方が少しでも積み上がったことを嬉しく思っています。ほとんどの選手が3日間の参加であり、週末の試合出場時間によって参加セッションや時間を調整する必要があるため、全員揃ってトレーニングができたのは2セッションのみですが、最終日のジェフユナイテッド千葉とのトレーニングマッチも併せて取り組めたことはチームビルディングの視点からも前進することができたと確信しています。
Jリーグの過密日程の中、トレーニングマッチをして頂いたジェフユナイテッド千葉には大変感謝致します。世界での強さ、速さを体感したい我々には本当に有り難い対戦相手で、経験のある選手達も多数おり、同年代との試合では味わえない厳しい戦いができたことは今後に繋がります。
AFC U-19選手権は来年初旬の開催と、まだ具体的なスケジュールは発表されていませんが、選手達の高いモチベーションはこの様な短いトレーニングキャンプでも充分に感じられ、粛々と準備を進めることの重要性を改めて感じました。今後とも宜しくお願い申し上げます。
GK 野澤大志ブランドン 選手(FC東京)
今回もまた全体でトレーニングする時間が限られた中、それぞれが自分の長所を出して、少しでもチームとなり、試合に臨むことができたと思います。今年になり、代表活動では初めてのトレーニングマッチでしたが、これからのAFC U-19選手権を見据えると、まだまだやるべきことはたくさんあるなと思わされる内容と結果でした。チームとして、もっと局面の切り替えを早くし、コンパクトにバランスを取り、前からボールを奪いに行くのか、ブロックを引いてゴールを守るのか、そういった戦術的なことをもっと要求しあい、自分も皆とコミュニケーションをとりながら、チームとして意思共有されるべきだと感じました。AFC U-19選手権までの時間はたくさんあるわけではないので、数少ないトレーニングキャンプで全力を出し、強いチームを作り上げていきたいです。
DF 西尾隆矢 選手(セレッソ大阪)
今回のトレーニングキャンプを振り返り、一番の成果は同世代でもこれだけやるんだと、トレーニング、トレーニングマッチでも肌で感じ、チームとはまた異なる刺激をチームメートから受けて非常に良かったです。現在新型コロナウィルスの影響を受けて、コミュニケーションを十分取れる状況ではないですが、どのチームも状況は同じであり、その中でもチームメートに伝えたいことははっきり伝えないと改善されないと思います。今後も積極的にコミュニケーションを図り、チーム戦術面の浸透度を高めたいです。スタッフがオンラインミーティングなどで、ピッチ外でもコミュニケーションの場の機会を工夫はしてくれています。現在はJ1リーグでの出場はないですが、決して負ける気持ちはないです。一方で、所属チームの守備の高さは素晴らしいと思うので、自分の力が足りないことも事実です。危機感を持って、この日本代表で学んだことを所属チームで生かし、J1リーグでも活躍したいです。本日のトレーニングマッチでもビルドアップのミスはまだまだ多く、やはり主導権を握るプレーを心掛けたいです。対人の強さは長所だと思いますので、今後も伸ばしていきたいです。
MF 山本理仁 選手(東京ヴェルディ)
今回のキャンプを振り返り、攻守において一つ一つのプレーの強度や質をもっと高めなければいけないと感じました。またチームとしては前回のトレーニングキャンプの時よりもチームでの素晴らしいプレーが増え、全員の戦術理解度が高まってきて、少しずつですが、このチームが成長していることを感じることもできました。本日のトレーニングマッチでは、今回トレーニングで積み上げたものを怖がらずにチャレンジするという気持ちで臨みました。全員がチームコンセプトや戦術を意識して戦えたと思います。しかし試合終了直前で失点してしまったことは反省しなければいけません。アジアの戦いでもこのようなところで結果が左右すると思うので、今後より意識を高く持ってやっていきたいです。AFC U-19選手権に向けてまだまだ競争は続きますし、その中で自分自身成長していきたいです。U-19日本代表が強いチームになるためにまずは所属チームで自分のスキルを磨きたいと思います。
FW 斉藤光毅 選手(横浜FC)
本日のトレーニングマッチでは、積み重ねもありますが、選手間のコミュニケーションも増えて、連携面も改善され、自分も色々考えすぎずプレーできました。チームメートの特徴もかなり理解し始めているので、さらに今後は良くなると思います。得点シーンでは、チームでも意識していた守備から攻撃への切り替えがスムーズに行き、小田選手が鋭く駆け上がってくれて、西川選手が上手くスペースに走り込んでくれたので決めることができました。西川選手とは久々にプレーしますが、お互い枠にはめ過ぎないよう自由にプレーをしようと決めていました。今後、より連携面は高めないといけないですし、良くなると信じています。現在SAMURAI BLUEでも同世代が活躍していますので、意識はもちろんしていますし、危機感もあります。今後も所属チームでサッカーに真っ直ぐに取り組み、成長していきたいと思います。
スケジュール
10月4日(日) | AM/PM | トレーニング |
---|---|---|
10月5日(月) | AM/PM | トレーニング |
10月6日(火) | AM/PM | トレーニング |
10月7日(水) | AM | トレーニング |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※全チームスタッフ、選手は集合時にSmartAmp法検査を実施します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の方におかれましてはトレーニングの見学は一切できません。
※選手やスタッフによるサイン、握手、写真撮影、プレゼント受け渡し等の対応も自粛させていただきます。
皆さまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
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