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【Match Report】U-23日本代表、準決勝進出ならず 第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)

2024年08月03日

【Match Report】U-23日本代表、準決勝進出ならず 第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)

8月2日(金/現地時間)、U-23日本代表はリヨン(フランス)のスタッド・ドゥ・リヨンで第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)の準々決勝、U-23スペイン代表戦に臨みました。

無傷の3連勝、しかも無失点でグループステージを突破した日本は、優勝候補との対戦に、第1節のパラグアイ戦から右ウイングのみを変更して臨みます。平河悠選手(ブリストル・シティ/イングランド)からバトンを受け取ったのは山田楓喜選手(東京ヴェルディ)。システムは変わらず4-3-3で、GKは小久保玲央ブライアン選手(シントトロイデンVV/ベルギー)、DFは右から関根大輝選手(柏レイソル)、高井幸大選手(川崎フロンターレ)、木村誠二選手(サガン鳥栖)、大畑歩夢選手(浦和レッズ)が並びました。中盤は藤田譲瑠チマ選手がアンカーに入り、山本理仁選手(ともにシントトロイデンVV/ベルギー)、三戸舜介選手(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)の3人で構成。3トップは右から山田選手、細谷真大選手(柏レイソル)、斉藤光毅選手(ロンメルSK/ベルギー)が務めました。

スタートから積極的にボールを奪う姿勢を見せた日本でしたが、11分に先制を許します。ミドルエリアでプレスをかわされ、日本陣内深く進入されると、山本選手がパスカットに成功し、前方に送った縦パスを再び奪われます。そこからバイタルエリアにボールを運ばれ、最後はペナルティーアークの手前からLOPEZ Fermin選手に、小久保選手が伸ばした左手を弾く強烈なミドルシュートを決められました。

開始早々の失点でしたが、その後は日本も盛り返し、チャンスをつくり出します。すると40分、それまでにもポストプレーで攻撃を加速させていた細谷選手が見せます。藤田選手からの縦パスをペナルティーエリア内で相手DFを背負いながら収め、左に鋭く反転してシュート。ストライカーらしいプレーでゴールネットを揺らしました。

しかし、VARチェックにより、パスが出た瞬間に相手選手を背負う細谷選手の右足がわずかにオフサイドラインにかかっていたと判定され、ゴールは取り消されました。それでも前半終了間際は日本の攻勢が続き、45+7分には、相手陣内右サイドで得たFKの場面で山田選手が送ったボールをファーサイドで細谷選手がヘディング。シュートはゴールポストを直撃し、同点ゴールは奪えませんでした。

後半、日本は山田選手に代えて藤尾翔太選手(FC町田ゼルビア)を投入し、スピードと推進力をサイドで出そうと試みます。一方でスペインも追加点を狙って積極的に仕掛けてきました。一進一退の攻防が続き、互いにチャンスをつくり出す中、73分、次の1点を手にしたのはスペイン。CKからLOPEZ Fermin選手が2点目となるゴールを挙げました。

日本は81分に細谷選手が体の強さを生かして高い位置でボールを奪い、そのままシュートに持ち込みましたが、相手GKの好守に阻まれ、ゴールはならず。86分にはCKからRUIZ Abel選手にゴールを決められ、0-3で敗戦。1968年のメキシコ大会以来、56年ぶりのメダル獲得を目指した日本でしたが、その目標は4年後のロサンゼルス大会に持ち越されることになりました。

監督・選手コメント

大岩剛 監督
悔しいですね。でも選手もスタッフもみんな良くやってくれたと思います。前半、特に支配できている時間が長かっただけに、試合を優位に進められるチャンスがあったことは見ている皆さんにもあったと思います。そこで決めきれないのは実力がまだまだ足りないということだと思います。スペインのレベルが、年代が上がればより上がっています。我々も(レベルが)上がった中でチャレンジしましたが、積み上げてきたものをやろうとして、やって90分を終えてこの結果です。選手たちには今後、SAMURAI BLUE(日本代表)で、是非チャンスがあればスペインに勝ってもらいたいです。
(試合後の円陣では) 終わりなので感謝の気持ちを伝えて、SAMURAI BLUEに一人でも多く入るのが私の望みということ、そこを目指して成長した姿を見せられるようになって欲しいと伝えました。

GK #1 小久保玲央ブライアン 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
悔しい気持ちです。 (ここまで無失点できて) 自分たちに悔いはないと思います。 先制されてしまって厳しい展開になったと思います。
このチームで最後までいたかったので、ここで終わってしまって悔しいです。(ゴールが取り消された場面で)あそこで追いつけていたら波に乗れていたとも思います。取り消されてしまい、先制されていたこともあってそこからの展開も苦しくなりました。(ハーフタイムには)1点決めれば流れに乗れると話していましたが、セットプレーであのような形で失点して難しくなってしまったと思います。

MF #8 藤田譲瑠チマ 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
このチームでもっと戦いたい気持ちが強かったです。ここで終わってしまうのかと悔しかったです。得点はオフサイドになってしまったけれど、あのような時に決められる能力や運が必要になると思います。そういうものを今後のサッカー人生で積み上げていければと思います。
ここまで優勝を目指してやってきて、本当にスペインも強かったし、自分としてはもっとできなくてはいけなかった。本当に情けないですが、みんなとここまで戦えてよかったです。みんながチームのことを愛していてチームのために戦える集団でした。それを決勝戦、優勝まで皆さんに見せたかったですが、まだまだ強くなる必要があると感じています。こういう強いチームに負けないように個人としても強くなる必要があると思うし、自分としての上のリーグ、上のレベルでサッカーをして成長したいです。

FW #11 細谷真大 選手(柏レイソル)
0-3で凄く悔しいですし、ここで終わってしまったことが凄く悔しいです。取り消しのゴールを含め、自分が決めきれるところが2つ、3つあったと思います。そこで1つ決めていれば流れは変わっていました。FWとしてもっと上に行かないといけないのかなと思います。(取り消しに関してオフサイドという感じは)もちろんなかったですし、試合中に電光掲示板を見て自分の中では確認できましたが、数センチという所だと思うので、初めてこういうVARがあって悔しいなとは思います。
悔しいですけど、この感覚は受け止めるしかないと思います。(エースとして)もっと大事なところで決められる選手にならないといけません。

第33回オリンピック競技大会/第17回パラリンピック競技大会(2024/パリ)

サッカー競技日程:2024年7月25日(木)~2024年9月7日(土)
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