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【Match Report】決勝でイランに6-0で敗北 準優勝で大会を終える ~AFCビーチサッカーアジアカップタイ2023~
2023年03月27日
ビーチサッカー日本代表は3月26日(日)、タイで開催された「AFCビーチサッカーアジアカップタイ2023」(兼FIFAビーチサッカーワールドカップ2023アジア予選)の決勝でイランと対戦して0-6で敗れ、2019年以来の大会2連覇はなりませんでした。
試合は、イランが試合を通して主導権を握り続けました。先制点が生まれたのは、第1ピリオド3分でした。
ゴール正面からオーバーヘッドのシュートを決められてしまい、7分にもオーバーヘッドのシュートを叩き込まれ、第1ピリオドを0-2で終了しました。
第2ピリオドに入ってもイランがペースをつかみ、7分に38歳のベテランで主将を務めるメシガル選手に追加点を奪われました。
しかし日本もまったく手も足も出ないという状況ではなく、第1ピリオドの8分に右サイドの茂怜羅オズ選手から浮き球パスを受けた大場崇晃選手が、横飛びの状態で右足のボレーシュートを放ちました。
第2ピリオドの7分には、左サイドの松田康佑選手から縦パスを受けた赤熊卓弥選手が、徹底マークの相手選手を振りほどいてイランゴールに向かい、左足でシュートを打ちました。残念ながらクロスバーに阻まれましたが、日本にゴールが生まれる雰囲気の漂う時間帯は確実にありました。しかし、イランは高いボール保持率で試合の流れを掌握し、準決勝までの5試合で計48ゴールを決めた攻撃力で圧倒してきます。
何とか一矢を報いたい日本でしたが、第3ピリオドはミスなどから失点を重ね、自らを窮地に追い込んでしまいました。
4分、GK柴本慎也選手と右サイドの松田選手がパス交換を行い、GK柴本選手が戻ってきたボールをキープしていたところをイラン選手に奪われ、無人のゴールに押し込まれました。
残り時間2分半となったところで右サイドからのクロスにGK河合雄介選手が飛びつき、触ったことで軌道の変わったボールが上里琢文選手の体に当たり、そのままゴールに吸い込まれてオウンゴールを献上しました。日本はミスにアンラッキーも重なり、試合は6-0のスコアで勝利したイランが、最多となる4回目のアジアカップ優勝を飾りました。
試合後に表彰式のセレモニーが行われ、通算11ゴールを挙げた赤熊選手に得点王の記念杯が手渡されました。
監督・コーチ・選手コメント
茂怜羅オズ 選手兼監督
イランは正直に言って強かったです。イラン相手の守備をずっと考えてきましたが、ちょっとしたミスが重なって失点に繋がりました。(試合直後の)今は気持ちの整理が付いていませんが、次に対戦する時には今回の0-6のような恥ずかしい結果にならないようにしたいと思います。日本はこれまでいろいろな相手を倒してきたもののブラジル、ポルトガル、ロシア、イランといった世界の強豪相手に公式大会などでは勝てていません。今日の悔しい気持ちを忘れず、頑張っていくしかありません。
田畑輝樹 コーチ
日本は前回優勝ということで今回も優勝を目標にしていましたが、達成できなかったことを残念に思います。(リードされる展開だったので)選手には攻撃力がありますし、ボールを速く回収して攻撃に繋げていきたいと思い、まずは守備をしっかりとやっていくために3回、戦術を変更しました。今回の結果を受け、次のワールドカップではしっかりと結果を残せるようにやっていきたいと思います。何が弱点なのか、何が得意なのか、しっかりと分析をして繋げていきたいと思います。
FP #3 木船祐樹 選手(アヴェルダージ熊本BS)
先制されて点が取れずに苦しい展開が続きました。それを打開する能力をレベルアップさせないといけないと感じました。そのことを忘れないでトレーニングをやっていきます。今大会で分かったことは、世界と戦うということは、イランのようなチームと戦うということ。日本全体でレベルアップを図って世界に追い付け、追い越せでやっていかないといけません。イランの選手は、堂々とプレーしていました。持てる能力を最大限ピッチで出せるという感じがしました。自分自身をすべて出せる選手になりたいと思います。
FP #4 松田康佑 選手(レーヴェ横浜)
久しぶりのイランは強かったです。各選手が自分自身のプレーにもの凄い自信を持ち、プレーに迷いがありませんでした。精度も高いし、気持ちも強い。隙が見当たらなかったです。日本代表には、そんなイランを打ち破るだけの力がなかったのかな、と感じています。ワールドカップの目標は優勝です。大差で負けて悔しい気持ちで一杯ですが、気持ちを切り替え、今この瞬間から目標に向かって走り出します。今回のように悔しい敗戦を実際に体感したことは、決して無駄ではないと信じています。必ず成長したいと思っています。
FP #6 赤熊卓弥 選手(ラソアペーゴ北九州)
スコア通りの試合内容だったと思います。イランに対する細かい守備のやり方とか、修正部分の指示もありました。イランの攻撃を防ぎながら、こちらの有利な展開に持っていきたかったのですが、イランの方が上手でしたね。結局、自分たちの戦術など信じてどれだけ持続してやっていけるかだと感じました。得点王のタイトルは、時間が経てば嬉しいという感情も芽生えてくるかも知れませんが、今は悔しいのひと言です。実際、決勝で0-6というスコアで負けたわけですし、僕自身も得点を取れてはいません。自分自身を残念と思っています。
FP #9 山内悠誠 選手(東京ヴェルディBS)
(得点王の表彰台から降りて涙ぐむ赤熊選手に対して)素晴らしい賞だから自信を持って今後も皆を引っ張っていってくれ――と頼みました。イランは2019年アジアカップで日本に負けてワールドカップの出場権を失った4年間、死に物狂いで積み上げてきたものがあり、そのことを試合中に感じていた。日本には、立ち向かうだけの力がなかったということでしょう。0-6というスコアは、恥ずかしい大敗というしかありません。自分自身、点もそんなに取れていません。プレーをもっと磨いていきたいと思います。
YouTube(AFC):#ACBeachSoccer Thailand 2023 | Final - Japan 0 - 6 Islamic Republic of Iran
AFCビーチサッカーアジアカップタイ2023
大会期間:2023年3月16日(木)~2023年3月26日(日)
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