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ビーチサッカー日本代表 AFC Beach Soccer Asian Cup Thailand 2023前最後の国内TCを終える
2023年03月05日
2月27日(月)から沖縄県宜野湾市のトロピカルビーチにて実施していたAFCビーチサッカーアジアカップタイ2023前、最後の国内合宿を3月4日(土)で終えました。
2023年に入り、一貫した内容でトレーニングは進んでいます。
GKを中心とした攻撃や、相手GKに対するケア、セットプレーに関してはかなり長い時間をかけてチームに浸透させてきました。また、想定通りに進まないゲームでも、出場している選手間での声掛けが多くなり、ピッチ上で改善する場面もみられ、コミュニケーションもよく取れるようになっています。
強風の中でのトレーニングも多くなりましたが、「浮き玉がブレることは仕方ない、ただ守備面での切り替え、プレッシャー、強度を下げることなくやるよう意識しよう」と田畑輝樹コーチからも声がかけられ、選手たちは繰り返し守備組織の確認に取り組んでいます。
3月3日(金)と3月4日(土)の午前中には、地元ソーマプライア沖縄に協力いただき、15分のプレーイングタイムで4ピリオドのトレーニングマッチを実施しました。
3日(金)の試合では、前からの守備がはまりインターセプトからのゴールが入るなど守備での効果が現れました。
この試合では、意図的に前からの守備をテーマに、時間をコントロールすることよりも積極的な守備を一貫して行いました。
特に、松田康佑選手(レーヴェ横浜)の活躍が目立ち、自ら4得点1アシストを挙げるだけでなく、守備時のポジショニングと他の選手へのコーチングが効果的に働きチームに安定感をもたらしました。
ただ、ソーマプライア沖縄も日本のストロングポイントであるGKからの崩しを積極的にケアしてくる場面があり、対応に苦戦する時間も生じました。結果的には勝利を収めましたが、良い部分と改善点がさらにみえたトレーニングマッチとなりました。
3月3日(金)
vs ソーマプライア沖縄
9-4 ○
1P
1分 柴本慎也(東京ヴェルディBS)
6分 松田康佑(レーヴェ横浜)
2P
7分 失点
10分 松田康佑(レーヴェ横浜)
3P
3分 木船祐樹(アヴェルダージ熊本BS)
5分 失点
4P
1分 失点
3分 松田康佑(レーヴェ横浜)
8分 赤熊卓弥(ラソアペーゴ北九州)
10分 失点
10分 茂怜羅オズ(東京ヴェルディBS)
12分 松田康佑(レーヴェ横浜)
14分 茂怜羅オズ(東京ヴェルディBS)
4日(土)最終日のトレーニングマッチ前には、茂怜羅オズ監督より「アジアカップ初戦を想定し、試合に勝つことを優先に、ゲーム内で戦い方を変えるなど対応していく」と選手に伝えられ、チームは試合に臨みました。
開始早々に茂怜羅オズ選手(東京ヴェルディBS)が先制点をあげます。また試合では、課題としていたセットプレー、コーナーキックから得点を重ねます。特に強さを見せたのは赤熊卓弥選手(ラソアペーゴ北九州)で、コーナーキックからのヘディングで2得点をあげました。練習してきたパターンでの得点も出せ、結果がついてきたことでチームの自信となりました。守備面では、相手にFKを与えないようファールなく守備することを全体で共有していましたが、FKを与え失点につながる場面や、トレーニングでも取り組んだキックオフからの守備で失点する場面もあり、再度修正が必要な部分もありました。しかし前線からの守備に連動でき、ボールを奪う場面も多く作り出し勝ち切ることができたことは、国内合宿での取り組みが奏功し、選手たちに自信を与えるものとなりました。
3月4日(土)
vs ソーマプライア沖縄
9-5 ○
1P
1分 茂怜羅オズ(東京ヴェルディBS)
3分 赤熊卓弥(ラソアペーゴ北九州)
11分 赤熊卓弥(ラソアペーゴ北九州)
13分 失点
2P
7分 赤熊卓弥(ラソアペーゴ北九州)
11分 失点
3P
4分 木船祐樹(アヴェルダージ熊本BS)
5分 山内悠誠(東京ヴェルディBS)
9分 茂怜羅オズ(東京ヴェルディBS)
9分 失点
4P
1分 失点
4分 失点
6分 茂怜羅オズ(東京ヴェルディBS)
9分 赤熊卓弥(ラソアペーゴ北九州)
国内でのトレーニングキャンプを終え、2019年大会に続く連覇を目指し、ビーチサッカー日本代表はいよいよ3月9日(木)にAFC Beach Soccer Asian Cup Thailand 2023の開催地タイでの直前合宿に臨みます。
選手コメント
FP 大場崇晃 選手(レーヴェ横浜)
私としては、今回の合宿が、去年ドバイで開催されたインターコンチネンタルカップ、サウジアラビアで開催されたネオムカップ以来の代表活動となりました。
両大会とも優勝を狙いに行きましたが、両大会ともに5位という結果で終わり悔しさの残るものとなりました。さらにアジア予選で対戦する可能性のあるイランとオマーンに敗戦したこともあり、今回の合宿ではチームとしてアジア予選を勝ち抜くために必要とする大枠の2つのテーマを共有され、それを軸に今回の合宿での目標を5つに定めてトレーニングに励みました。これまで積み重ねてきた攻守の戦術をさらにブラッシュアップしながら、新しいセットプレーなどにもトライしました。
チームとして戦う準備はできていると思うので、あとは個人的にアジア予選の開催地であるタイに入るまでの4日間の間で更にコンディションを上げて、アジア予選を突破しワールドカップに出場するという大切な目標に向けた準備をしたいと思います。
FP 山田貴仁 選手(東京ヴェルディBS)
まずは今回の合宿を行うにあたり、素晴らしい環境を整えてくださった関係者の皆様に感謝いたします。
沖縄の暖かい気候の中で行うトレーニングはハードでしたが楽しめました。オズ監督と田畑コーチが求めるタスクを実行するために自分は何をするべきなのかを常に考えながら取り組みました。
チームとしては、目の前に迫ったアジア予選に向けて全選手が勝利を目指す気持ちが全面に出た合宿でした。
FP 赤熊卓弥 選手(ラソアペーゴ北九州)
今回はアジア予選前の最後の候補合宿でした。トレーニングの内容も攻守の戦術やセットプレーなどがメインで、最終日のトレーニングマッチはアジア予選1試合目を想定して臨んだりと、いよいよ始まるぞ!と感じる合宿でした。
前回の2021年大会はコロナウイルスの影響で行われず、2019年に優勝した以来のアジア予選です。相手チームのレベルも上がっていますし、大会自体がすごく独特な雰囲気があると思いますが、優勝以外考えていません。まずはワールドカップ出場をしっかり決められるようにしたいと思っています。その為に初戦の入り方がすごく大切だと思うので、良いコンディションで臨めるようにします。
個人的には、チームを勝利に導けるゴールをたくさんとって、得点王を目指します。簡単ではないと思いますが、得点王になる事がワールドカップやアジア優勝に繋がると思うので、今まで積み重ねたものを全て出したいと思います。
最後になりますが、素晴らしい環境でのトレーニングと関わってくださったみなさんに感謝しています。開幕までの2週間でもっとコンディションを上げて良い準備して良い結果を出したいと思います。
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