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ホーム > 日本代表 > 最新ニュース一覧 > FIFA U-17女子ワールドカップ ヨルダン 2016に向けて 「信念を貫き通せば、優勝できる」(楠瀬直木監督)

ニュース

FIFA U-17女子ワールドカップ ヨルダン 2016に向けて 「信念を貫き通せば、優勝できる」(楠瀬直木監督)

2016年09月27日

FIFA U-17女子ワールドカップ ヨルダン 2016に向けて 「信念を貫き通せば、優勝できる」(楠瀬直木監督)

17歳以下の女子チーム世界一を決するFIFA U-17女子ワールドカップ ヨルダン 2016が、9月30日(金)に開幕し、U-17日本女子代表は2014年のコスタリカ大会に続く連覇を目指して戦います。ここではチームを率いる楠瀬直木監督が登場。後編の今回は、大会の展望、選手たちの期待することについて語りました。

――大会を勝ち抜くためのポイントはどこだと考えますか。

楠瀬 ガーナとの初戦です。会場のピッチには人工芝が張られたばかりでボールが止まりやすい。思ってもみないことが起こる可能性も十分にあります。早い時間に先制点を奪って、できればゴールを重ねて逃げ切らないといけないと思っています。とはいえ、先制されることも考えられますので、そうなったときの精神面も含め、あらゆる準備をしておかないといけません。初戦をうまく乗り越えることができれば、第2戦以降の選手起用も含めて、スムーズに大会を運べると思います。

――グループステージ第3戦でアメリカとの試合があり、準々決勝では朝鮮民主主義人民共和国(DPR.KOREA)と顔を合わせることになるかもしれません。

楠瀬 簡単な道のりでないことは覚悟の上です。倒すべきチームを倒さないと「大会連覇を目指す」とは言えないと思います。強い相手と当たらなくてよかったというスタンスでは、真のチャンピオンになれません。強い相手と戦って、そこで勝たないと優勝する資格を得ることができないと思っています。

――世界大会で勝つためには、何が必要だと思いますか。

楠瀬 パワーやスピードで真正面から相手と対抗しようとしても難しい。日本はパスの質やパスの強弱、複数の選手が連動する攻撃で差をつける必要があります。例えば、昨年のAFC U-16女子選手権のDPR.KOREA戦では、「ここにパスを通したら、チャンスが広がったかもしれない」と思う場面がたくさんありました。

日本は正しい目標に向かっているので、あとは怖がらずに理想を追求することです。それを表現できれば、相手守備陣を崩せます。シュートを決めるという別の問題もありますが、パスの強弱や縦パスを入れる勇気は、選手の意識次第で変わる。そしてそれが日本の生命線だと思っています。

――監督が大会で掲げるテーマはなんですか。

楠瀬 チャレンジすること、「挑戦」というより「試してみること」です。「挑戦」というと壮大なテーマに捉えられがちですけれど、僕が選手たちに求めるのはそんなに難しいことではない。だから「試してみる」なんです。

例えば、中盤の選手が後方からパスを引き出すとき、ミスを怖がってバックパスを送るのではなく、ファーストタッチでのボールの置き方を工夫して攻撃につなげるなど、ちょっとしたことです。いつものプレーに加えて少しの遊び心、「ちょっとやってみようか」というプレーが重なればチャンスは生まれます。そして、細かい成功体験を繰り返すことによって自信を深めてほしいです。

――言葉のチョイスに気を使っているんですね。

楠瀬 とても大事だと思います。選手たちと私とでは年齢の差が大きいので、冗談を言っても通じないことは多々ありますが(笑)、彼女たちは非常に賢い。私の説明が足りなくても、少ない言葉からヒントを得てくれる。そういう意味では助かっています。

話は変わりますが、選手たちはまだ高校生なので、合宿のときは30分から1時間、毎日勉強の時間を設けていました。みんな、その時間になると勉強道具を開いて机に向かうわけなのですが、その切り替えがすごい! ついさっきまでサッカーの話をしていたのに、パッと変わりますから。それくらい何事にも一生懸命ですし、キャンプ中にあれだけ勉強する国はないでしょう(笑)。真面目な話、こうした切り替えの速さが、試合中も冷静でいられる一因なのかと思います。

――大会で選手たちに期待することを教えてください。

楠瀬 日本の長所、自分たちの長所はパスワークで相手の裏をかくこと、駆け引きに長けるところだと思います。早く点が取りたいからといって急いでボールを前に運ぶのではなく、確実にパスをつなぐ。相手ボールになったら、グループで力を合わせて奪いにいく。地道な作業を淡々と続けた先に山や谷もあるかと思いますが、勝負どころを察知しながら、接戦をものにしていきたいです。

――U-17日本女子代表は連覇を懸けて今大会に臨みます。

楠瀬 日本は優勝してもおかしくないチームです。諸外国の相手も、われわれが優勝しても驚かないと思いますし、日本はそれくらいの地位にいるんです。周囲に一目置かれる場所にいるわけですから、優勝しないともったいない。「絶対に勝てる」という信念を貫き通せば、優勝できると思います。

スケジュール

9月20日(火) PM トレーニング
9月21日(水) AM
1-3
トレーニング
練習試合 vs  FCヴァーデュア三島
9月22日(木) AM トレーニング
9月23日(金) PM トレーニング
9月24日(土)~29日(木)   トレーニング
FIFA U-17女子ワールドカップ ヨルダン2016
9月30日(金)   トレーニング
10月1日(土) 16:00 vs  ガーナ(Prince Mohammed International Stadium)
10月2日(日)   トレーニング
10月3日(月)   トレーニング
10月4日(火) 19:00 vs  パラグアイ(King Abdullah II International Stadium)
10月5日(水)   トレーニング
10月6日(木)   トレーニング
10月7日(金)   トレーニング
10月8日(土) 19:00 vs  アメリカ(Amman International Stadium)
10月9日(日)   トレーニング
10月10日(月)   トレーニング
10月11日(火)   トレーニング
10月12日(水)   トレーニング
10月13日(木) 16:00/19:00 準々決勝(Al Hassan International Stadium)
10月14日(金)   トレーニング
10月15日(土)   トレーニング
10月16日(日)   トレーニング
10月17日(月) 16:00/19:00 準決勝(King Abdullah II International Stadium)
10月18日(火)   トレーニング
10月19日(水)   トレーニング
10月20日(木)   トレーニング
10月21日(金) 17:00/20:00 3位決定戦/決勝(Amman International Stadium)

※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

 

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