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「全身全霊をかけて日本フットサル界の発展に貢献したい」(鈴木隆二U-19フットサル日本代表監督)
2016年08月03日
日本サッカー協会(JFA)フットサル委員会は8月2日(火)、フットサル日本代表の今後の強化について記者ブリーフィングを実施。2017年5月に第1回大会が開催される予定のAFC U-20フットサル選手権の出場を目指すU-19フットサル日本代表監督に、鈴木隆二氏が就任することを発表しました。
フットサル日本代表は今年2月、AFCフットサル選手権ウズベキスタン2016で5位以内に入れず、今年9月にコロンビアで行われるFIFAフットサルワールドカップの出場を逃しました。そのため、3月をもって7年間監督を務めたミゲル・ロドリゴ氏が退任し、4月からフットサル委員会の組織体制を刷新することで、4年後のFIFAフットサルワールドカップとその先を見据えた再スタートを切り、その第一歩として、これからアンダーカテゴリーの育成強化に一層力を入れていくことになります。
U-19代表監督に就任した鈴木氏は07年から09年まで名古屋オーシャンズでプレーし、05年から07年にはフットサル日本代表としてAFCフットサル選手権などにも出場した経験を持っています。09年から14年まではスペインリーグへと活躍の場を移し、選手としてプレーする傍ら、クラブの下部組織などで指導経験を積んできました。「スペインで経験してきたことを生かして、“日本人の魂”を込めて、全身全霊をかけて、日本のフットサル界の発展のために貢献していきたいと思います」と就任に際して意気込みを語りました。
また鈴木氏のフットサル日本代表のコーチ就任と、8月中旬にタイで開催される国際親善大会で指揮を執ることも併せて発表されました。この大会は、11月のU-20 AFC選手権予選に向けた強化と、20年のFIFAフットサルワールドカップに向けた強化という位置付けとなるため、U-19年代の選手を中心に構成し、経験のある選手を数名加えたメンバーで臨むことになります。鈴木氏は、「スペインの指導者は、日本から来た留学生を見ると必ず、『ポテンシャルが高い』と言います。そうしたポテンシャルを持った選手たちが今後、グループとしてまとまりながら、個をどのように生かすのかということを中心に取り組んでいきたい」とビジョンを描いています。
組織体制が刷新されたフットサル委員会は、今年4月に技術部会が新設されました。技術部会は代表強化や監督の決定、育成強化、指導者養成などフットサルの発展を見据えて協議が行われる場であり、小西鉄平テクニカルダイレクターと、昨年までU-18フットサル日本代表監督を務めた小森隆弘氏を、7月にサブテクニカルダイレクターとして任命、両名を中心として組織されています。また小西ダイレクターがサッカーの技術委員会内の強化部会、育成部会、指導者養成部会にも参加することで、サッカー界で培ってきたノウハウをフットサルにも落とし込み、フットボールファミリーとして連係を深めていきます。
小森サブテクニカルダイレクターが「サッカーに関わっている選手も(トレセンや日本代表に)参加するチャンスがあるという形をつくっていくことが理想」と言うように、特に育成年代については、フットサルの活動を普及していくことが強化にも直結します。
「われわれの現在地を見極めて、20年のFIFAフットサルワールドカップに向けてフットサル日本代表をどのように強化するか施策を考えている」と北澤豪JFAフットサル委員長。日本フットサルの未来を担うアンダー世代を強化し、4年後、8年後と先を見据えた活動に尽力する構えです。
コメント
北澤豪 JFAフットサル委員長
今年4月からフットサルの体制が変わり、2020年に向けてフットサル日本代表をどのように強化できるのかを考えてきました。20年のFIFAフットサルワールドカップを日本に誘致する話も進めており、そのためにも体制を整えていく必要があります。フットサル日本代表の新監督は9月のFIFAフットサルワールドカップ以降に発表させていただきたいと思いますが、まずは20年から先の日本人の監督を考えていくためにも、鈴木さんにフットサル日本代表のコーチ、そしてフットサルU-19日本代表の監督に就任していただくことになりました。
鈴木隆二 U-19フットサル日本代表監督/フットサル日本代表コーチ
スペインで活動しながら、世界のフットサルにおける日本の長所や日本の発展を確認してきました。日本フットサルは、ものすごい勢いで発展しています。スペイン人の指導者たちはいつも、「日本人はポテンシャルが高い」と話しています。今後は、そうした選手たちの個性を消すことなく、組織の中で生かすことを念頭に取り組んでいきたいです。スペインで経験してきたことを生かして、“日本人の魂”を込めて、全身全霊をかけて、日本のフットサル界の発展のために貢献していきたいと思います。
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