2012年のロンドンオリンピックの覇者であるU-23メキシコ代表との一戦を翌日に控えた3月24日(木)、公式記者会見が催されました。手倉森誠監督は「前回王者メキシコとの対戦で、今の我々の実力や世界での現在地を探りたい」と試合への意気込みを語りました。

その後、試合会場であるリオ・マイオールスタジアムで公式練習を行ったU-23日本代表。練習冒頭、監督から「SAMURAI BLUEがアフガニスタンを相手に5-0で勝利を収め、今度は我々が前回王者にどういう戦いをするか期待されているので、前回王者に対して積極的に挑む姿勢を表現しよう」と強いメッセージが選手に送られ練習を始動させました。9人ないし10人でのパス＆コントロールやフォーメーション練習でコンビネーションや攻守の切り替えなど、このチームの生命線をしっかり確認し、最後は1+9対9のゲーム形式の練習で約60分の練習は終了。選手たちは、移動のトラブルの疲れを感じさせないくらい、はつらつとした表情を見せていました。

本日25日(金)15:30（日本時間24:30）、リオデジャネイロでの躍進の試金石となる決戦の火蓋が切られます。若きサムライたちが日本サッカーの未来への可能性を示す戦いに挑みます。

監督・選手コメント

手倉森誠 監督
オリンピック前回大会の優勝チームであるメキシコと対戦して、今の我々の実力、世界での現在地を探りたいと思います。自分たちがどれくらい通じるか、ということに力を注ぎたいです。耐えて勝つことが必要になるでしょうから、昨日のミーティングで選手たちには「苦しむ準備をしろ」と話しました。守備では相手の攻撃に対して食い下がり、攻撃では隙を見てスペースにどんどん飛び出していくことをチャレンジさせたいです。1月の最終予選メンバーでない8名の選手は是非起用したいと思います。新しい可能性を探るために新しいメンバーを連れてきていますし、最終予選を戦ったメンバーへの刺激は新しいメンバーしか与えられません。8名の選手の積極性に今回ものすごく期待しています。

GK #23 中村航輔 選手（柏レイソル）
とても長い移動時間でしたが、非常に良い経験となりました。昨シーズンのクラブでのパフォーマンスに自分自身、満足できる部分が多かったですが、去年で終わったことですので、また今年一年頑張りたいと思います。一つしかないポジションに対し、自分が試合に出る、と強く思っています。相手がどんなチームであれ、勝つことがすごく重要だと思っていますので、勝ちを目指してやっていきたいと思います。

MF #10 中島翔哉 選手（ＦＣ東京）
（サイドハーフではなくトップ下での出場の可能性がありますが）サイドハーフの選手も真ん中でプレーできる選手が多いので、上手く入れ替わりながら流れを見てプレーしたいと思います。（アジアで戦った4-4-2ではなく4-2-3-1のトップ下に入るということは）相手DFの間に入り前線へボールを運ぶことを期待されていると思いますので、それを続けながらゴール前にどんどん飛び出して点を獲りたいと思います。（メキシコは2011年にU-17ワールドカップで優勝している年代のチームですが）サッカーを楽しんで良いパフォーマンスを出して、移動の疲れなど関係なく勝ちたいです。そして、相手に臆することなく、自分たちの方が上だということをピッチで見せたいです。

DF #2 ファン・ウェルメスケルケン・際 選手（FCドルトレヒト/オランダ）
日本とオランダとでは個の特徴が違うので、慣れない部分もありますが皆のレベルが高くやりやすさを感じる部分もあります。他の選手とは食事の時間をはじめ色々な場面でコミュニケーションを取っていますが、まだ2日しか経っていませんのでこれからももっと取っていきたいです。まだ新入りですので自分からアクションを起こしていきたいと思います。監督とは昨日個別に話をし、このチームの戦術や方向性、サイドバックに求められることを聞きました。明日の試合に出場できれば、チームに貢献できるよう、生き残っていけるよう全力を尽くしたいです。滅多にないチャンスだと思いますので、オランダでやってきたことを信じて、自分を信じてチャンスを掴めるよう100％力を出します。

スケジュール

※時間は全て現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

国際親善試合

U-23日本代表　対　U-23メキシコ代表
2016年3月25日(金) 現地時間15:30（日本時間24:30）キックオフ(予定)
リオ・マイオールスタジアム（ポルトガル／リスボン）
テレビ東京系6局ネットにて生中継
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