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ニュース

なでしこジャパン 北九州での9日間の活動を終了

2023年09月27日

なでしこジャパン 北九州での9日間の活動を終了

アルゼンチン女子代表との国際親善試合に合わせて北九州市内で活動していたなでしこジャパンは、9月26日に最後のトレーニングを終了し、9日間にわたる今回の活動を終えました。

23日に行った試合で8対0と勝利したチームですが、10月26日(木)からウズベキスタンで始まる女子オリンピック サッカートーナメント パリ 2024 アジア2次予選に向け活動を継続。引き続き戦術的な確認などをピッチ上で進めたり、またミーティングではオリンピック本大会に向けた身体づくりについて大塚慶輔フィジカルコーチがレクチャーを行ったりするなど、次の戦いに向けてインターナショナルマッチウィークの時間を最大限に有効活用しました。活動最終日には再びアルゼンチン女子代表と非公開の練習試合を行い、実戦の中でチームとしての新たなチャレンジをブラッシュアップしました。

FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023が終わって間もないタイミングでの今回の活動でしたが、選手全員がオリンピックという新たなモチベーションを得てすでに動き出しています。チームとして新たなフォーメーションを習得し、戦いの幅を広げることもそうですが、個人レベルでも環境を変え新たな挑戦をする選手、WEリーグでより一層の成長を期す選手がいます。また現在なでしこジャパンの活動と並行して行われている第19回アジア競技大会(杭州/2022)日本女子代表もしっかりと結果を残しており、日本女子サッカー内でも高いレベルでの争いが繰り広げられています。チームとしてオリンピックに向けたタフなアジア予選を勝ち進みながらも、自分たち自身のレベルアップのための切磋琢磨は今後も続いていきます。

選手コメント

FP #3 南萌華 選手(ASローマ/イタリア)
チームとしてパリオリンピック予選に向けてまたひとつ新たなチャレンジをしているなかで、アルゼンチン戦では8ゴールを取れて結果を出せました。収穫の多いゲームだったと思います。久々に代表で4バックをやりましたが、距離感や立ち位置はやはり違うものがありますし、見える景色も違うなと試合中に感じました。それでも試合の中で後ろを4枚から自然と3枚に移行させたり、形を変えたりしながら攻撃や守備をできるなと個人的に感じました。そこはいままでの積み上げとしてチームとして多くのバリエーションを持てるという強みをひとつ見つけた感じです。チームとして色々な壁にぶつかりながらですが、改善や修正を繰り返してこういった強みは生み出せるものですし、そういったチャレンジができることも自分たちの武器になると思っています。オリンピックに出場するにはとにかく結果がすべてです。勝つために自分がチームの力になれるように、代表活動は一旦終わりますが、所属チームに戻ってからも一つひとつ練習や試合で自分のレベルを上げる努力をしていきたいです。それがなでしこジャパン全体のレベルアップになりますし、それを続けていくことでチームの力にも繋がっていきます。

FP #7 宮澤ひなた 選手(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
ワールドカップが終わって個人的には移籍もありましたが、その中で初めて臨んだ試合でした。チームとしてはオリンピック予選に向けて新しいことにチャレンジした試合で勝ち切れたことは大きかったですし、色々試せたことも大きかったかなと思います。移籍のためにイングランドに渡航してからバタバタしていた中で、物事が落ち着き始めたタイミングでの帰国、試合でした。それでもワールドカップを経て応援してくれている人がたくさんいますし、帰ってきてそういう方々に、日本のみなさんにプレーを見せられたことは自分としても嬉しかったです。海外でのプレーは、何もかもが自分にとっては新しいチャレンジになります。新しい環境で言語の難しさなどもありますが、ピッチで何を表現できるかが一番サッカー選手として大事なところだと思っています。代表でも所属クラブでも常に結果にこだわりながらやっていきたいです。所属クラブではまずはチームに慣れて試合にしっかり絡んでいきながら、自分にできることを増やしていきたいです。ワールドカップでも拮抗した試合ではチームとしての戦いに加えて個人としてチームを勝たせられるプレーが必要だと感じました。海外にはチームに1人、個で打開できる脅威となれる選手がいますし、そういう選手がいるからこそ他の選手のマークが外れます。自分にとってもそういうものが必要だと思いましたし、そのためにより厳しい環境に身を置くことが大事だと考えています。ここでまたひとつ成長して、代表でもチームのために少しでも力になりたいですし、そのためにしっかり自分自身と向き合って毎日を過ごしていければと思います。

FP #15 藤野あおば 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
ワールドカップが終わって初めての合宿で新しいオプションにチャレンジしていますが、それを合わせる時間が短い中でもアルゼンチンに対していい形で勝つことができました。みんなが自分の役割を理解して、ピッチの中での瞬間、瞬間で自分が何をしなければいけないかを考えながらやってきたから得られた結果だと思います。自分の出場機会はありませんでしたが、ワールドカップで前線に絡む機会をもっと増やしたいというのが個人として課題だったので、チームのビルドアップに関わりながらも前線でどういう動き出しをしたらいいか、足元で受けに残るべきか背後に抜けていくかという判断は見ながら考えていました。チームとしての新しいトライに全員で挑戦する姿勢で取り組めていますし、新しいことをやると新しい課題が出てくる難しさもあるなかで、それに対しても前向きにやれています。
ワールドカップを終えて悔しい思いが残っているからこそ、パリオリンピックに向けては厳しい予選になると思いますが、しっかり戦って本戦に向かっていきたいです。チームに浮ついた雰囲気はありませんし、引き締まった気持ちでできています。今回の活動で出た課題や成果に対して自分がチームにできることを見せていく必要があると思うので、自分にベクトルを向けてやっていきたいです。

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