なでしこジャパン（日本女子代表）が出場するFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023が、7月20日(木)に開幕します。過去の女子ワールドカップすべてに出場している日本は、9大会連続9回目の出場。2011年のドイツ大会以来の優勝を目指して世界の舞台に挑みます。

近年の女子サッカーの世界的な盛り上がりを受け、今大会はさまざまな面で新しい取り組みがあります。前回大会から出場チームは24から32に拡大され、そのうち8チームが初出場。初の2カ国共催で、南半球での開催も初。そのため今回は冬の女子ワールドカップとなります。

グループステージは32チームを4チームずつグループA～Hに分け、各組上位2チームがノックアウトステージに進みます。開催国のニュージーランドはグループA、オーストラリアはグループB、日本はグループCに入っています。

ニュージーランドは7月20日の開幕戦でノルウェーと対戦します。2018年シーズンの女子バロンドールを受賞したアーダ・ヘーゲルベルグ選手を擁するノルウェーを下し、ニュージーランド初のノックアウトステージに前進できるでしょうか。

オーストラリアも同日に開幕戦を行い、プレーオフで勝ち上がったアイルランドと対戦。アメリカやイングランドのリーグで得点を量産してきたサム・カー選手にとって、キャリア集大成の大会となりそうです。オーストラリアと同じグループBには、東京オリンピック優勝のカナダも同居し、40歳のクリスティン・シンクレア選手など、2年前の金メダリストが多く出場します。

世界ランキング1位のアメリカはグループE。前回大会優勝のアメリカと同準優勝のオランダが激突する7月27日(木)のグループステージ第2節は大会屈指の好カードとなりそうです。前回大会の最優秀選手賞と得点王をW受賞したミーガン・ラピノー選手が、今シーズン限りで引退するため、3連覇を目指すアメリカの士気は高いでしょう。

名将ピア・スンダーゲ監督が率いるブラジルは、南米地区予選を兼ねたCONMEBOL女子南米選手権2022を20得点無失点の強さで優勝。けがから復帰したマルタ選手は6回目の女子ワールドカップで初優勝を目指します。来年のパリオリンピックへ強化中のフランスがグループFのライバルとなりそうで、ワンディ・ルナール選手を軸とした守備をブラジルがどうかいくぐるかが勝敗を分けそうです。

そして、近年躍進するイングランドやスペインが今大会で大きな結果を残すかは、世界中が注目するところ。UEFA女子ヨーロッパ選手権2022優勝のイングランドは、AFC女子アジアカップインド2022覇者の中国と同じグループDに。2年連続で女子バロンドールを受賞した、スペインのアレクシア・プテジャス選手は今大会のスター候補で、日本と同じグループCを戦います。日本対スペインが行われる7月31日(月)のグループステージ第3節は、グループ首位通過を争う重要な一戦となりそうです。

8月20日(日)にシドニーで行われる決勝戦に進むのはどのチームか。新時代を予感させる女子ワールドカップがまもなく始まります。

FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023

大会期間：2023年7月20日(木)～2023年8月20日(日)
グループステージ
第1戦　7月22日(土) 16:00（日本時間）vs ザンビア女子代表
第2戦　7月26日(水) 14:00（日本時間）vs コスタリカ女子代表
第3戦　7月31日(月) 16:00（日本時間）vs スペイン女子代表
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