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なでしこジャパン、23選手全員が合流しアメリカでの活動を開始
2023年02月15日
なでしこジャパン(日本女子代表)は2月14日(火)、23選手全員が揃い、アメリカ国内での活動を開始しました。
前日13日(月)の午前に日本を出発した選手とスタッフは、約20時間の移動を経て、初戦の地・フロリダ州オーランドに到着。日本国外でプレーする選手11名は空港やホテルで順次合流し、夜には全23選手が揃いました。
翌14日(火)からスタートしたトレーニングでは、午前は移動による疲労を考慮したコンディショニング中心のメニューとなりましたが、その中でもフィールドプレーヤーはビルドアップからフィニッシュまでを意識したパス&コントロールに取り組み、GKは細かいステップワークからのセービングなど、2日後に控える初戦に向けて頭と身体を少しずつ試合モードへと移していくメニューを消化しました。午後はウォーミングアップを行った後、フィールドプレーヤーは2チームに分かれ、片方のチームにGKが入れ替わりで入りながら、相手がいる状況でのビルドアップの確認を実施。その後、攻撃的なポジションの選手はゴール前でのコンビネーションからのフィニッシュ、守備的なポジションの選手はクロスの守備対応を確認し、最後は再び全選手が合流し、通常の3分の2ほどのサイズのピッチで11対11の試合形式のトレーニングに取り組みました。ゲームは膠着した状態が続く中、最後にMF宮澤ひなた選手がゴールを挙げ、約90分のトレーニングが終了しました。
ピッチ外でもトレーニング前や夕食後などにミーティングを重ね、限られた時間の中でチームとしての約束事の確認を進めています。翌15日(水)には初戦の会場となるExploria Stadiumで公式練習を行い、ブラジル女子代表との試合への最終調整を行う予定となっています。
選手コメント
GK #18 田中桃子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
ワールドカップイヤーの最初の活動ですし、大会だからということもあり気合は入ります。ワールドカップ本番に向けてより細かいところを合わせていくという雰囲気を感じますし、今日の練習でもすごく話をしていました。(GKとしてビルドアップに関わる中で)自分たちのポジション、フォーメーションもありますが、一方で相手もあることなので、相手のFWに対して自分がどう立ったらより前に進みやすいかが一番大事だと思っています。そこは3バックでも4バックでも、最終的には変わりないと思います。チームとして短い時間で合わせていかなければいけない難しさはありますし、所属チームだと長い時間かけてやっているからこそ見えている部分がすごくあるなと感じました。実際にどういったフォーメーションで戦うかはまだこれからですが、何であっても基本的には奪うというコンセプトがあるので、そこは忘れずにやっていきたいです。引き込んでというよりは前に勢いを持つことが理想だと思うので、それを後ろからうまく出すプレーを自分もしていきたいです。
MF #15 杉田妃和 選手(ポートランド・ソーンズFC/アメリカ)
(普段アメリカでプレーしているので)すごくホームな感じはしています。所属クラブのチームメイトも他の国の代表として今大会でプレーしますし、そういう意味でも楽しみな大会です。ワールドカップまであと数ヶ月しかない中で、自分たちがどこまでできているかということを知るのが現時点では大事なので、そういったチャレンジを試合の中でしていければと思います。(ビルドアップの精度を高めている段階ですが)練習は戦い方を知っている味方どうしで対戦しているが故にうまくいかないこともあると思います。逆に練習でやりにくさがある方が本番に向けて工夫ができると思います。試合相手は格上なので、短期間の練習で良いイメージだけになるより、考えながらトレーニングできたことは、今日良かったことだと思います。ミスが起きたときは、近くの関与している選手や、その局面だけでなく周りの動きやサポートも大事なので、そういうところはみんな積極的に会話しています。
MF #16 林穂之香 選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
個人的には初めてのSheBelieves Cupへの参加ですし、アメリカとも初めて試合するので、新鮮な気持ちで臨んでいます。前回大会はテレビで見ていました。ここで強いチーム、ブラジル、アメリカ、カナダと試合ができるので、この機会を大事にしたいです。結果、内容ともに大事です。チームとしてやろうとしていることがある中でも、その意識が行き過ぎてベースの部分が疎かになってはいけないと思います。ベースをしっかり固めた上で、積み上げをしていければと思います。(必ずこうプレーしようという)決まったことではないですが、オプションとして色々な選択肢をみんなの中で共有できていると試合の中で試せますし、相手の出方によって変えていくことがスムーズになっていくと思っています。相手を見ながら試合の中で判断を変えていくことと、元々自分たちが持っている手札がどれだけ通用するか確認していきたいです。
FW #11 小林里歌子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
移動もあって難しさはありますし、皇后杯以降試合が中断しているので自分の身体と会話しながらですが、大会に向けてコンディションは合わせてやれてきていると思っています。(久々の代表招集ですが)ある程度やり方は分かっているので、合わない部分があっても思い出しながら、少なからずある個々の感覚の違いも勉強しながらプレーしています。(所属チームの)ベレーザの選手同士であれば何も言わずに分かり合えることもありますが、代表は誰が入ってもしっかりプレーするというものを目指しているので、しっかり色々な選手とコミュニケーションを取っていこうと思っています。海外の選手の間合いは慣れていないところがあるので、そこも思い出しながらにはなりますが、日本人とは違う体格の相手とできることは楽しみですし、色々試したいです。ゴールは狙っていきたいですが、とにかくチームのために、チームが目指しているものをチームの一員としてできるようにしたいです。
2023 SheBelieves Cup
大会期間:2023年2月16日(木)~2月22日(水)
会場:アメリカ/Exploria Stadium、GEODIS Park、Toyota Stadium
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